院試の季節

No.5914

 かつて、九月は「恋の季節」などといわれておりましたが、このところの異常気象で、昨今は如何なものなのでしょうか。
 さて、今年も当ゼミメンバーの何人かが各地の大学院の秋期入試にチャレンジします。
 ふだんの実力を発揮してくれることを祈るのみです。しっかりやってきて下さい。
 試験を通過すれば、目標に近づける立場というのは幸せだと思います。

 ところで、夏の暑さでパワー不足を感じているゼミメンバーに朗報です。一昨日、拙宅に見えた共同研究員の大原さんが、栄養ドリンクとコラーゲンウエハースをたくさん寄進して下さいました。さすがは考古学!!研究室にて先着順にどうぞ。

 宇治共同研究の紀要掲載分の原稿は、目下、整理中です。執筆者には表記の統一などで問い合わせが行くかも知れませんが、宜しくお願いいたします。

 私は例の例会報告や一年以上遅れの原稿やら・・・やらで、相変わらずの混乱状態を続けております。ひとつひとつ片付けているのですが、三つ四つずつ、まとめて新しい仕事が入ってきます。同世代の親友たちもみんな同じ状況のようです。
 50代のおとうさんを大切に!

後期からの『吾妻鏡』と、日本史研究会九月例会

No.5915

 九月が「恋の季節」というのは、なんとなくわかるような気がします。が、季節の変わり目につき、どうかみなさまご体調にはお気を付けを。

◆さて、二ヶ月近く中断しておりました『吾妻鏡』の講読会も、ぼちぼち再開致します。

 日時:9月24日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』安貞二年七月二十四日、二十九日、九月二十日、十月七日、八日、十四日、十八日、十九日、十二月三日、四日、二十九日、
         安貞三年(寛喜元年)正月十三日、十五日、二十七日、二月二十日、二十一日、三月二十六日、
  (※適宜休憩を挟みつつ、読めるところまで読んでいきましょう)

 当日は振り替え休日となるのですが、京都女子大は通常通り授業の行われる日であるということですので、開催日とさせていただきました。普段はお仕事などでなかなかゼミにはお出でになれないみなさんも、この機会にぜひともお運び下さい。

◆それから、野口先生がご講演されます日本史研究会の九月例会につきまして、勝手ながらお知らせです。

        日本史研究会 九月例会
   「京都からみた東国武士の展開と鎌倉幕府の草創」

 近年の中世東国武士研究は、武士発生期以来の東国武士と京・王権との関わりに注目し、在地のみで完結しない東国武士の存在形態を明らかにした。しかし一方、鎌倉幕府に対する評価においては、京都と対立する側面のみをとらえて、公家の圧制に抵抗して成立した政権とする理解が未だに強く、それは東国国家論や二つの王権論の論拠となっているように思われる。そこで本例会では、承平・天慶の乱以後における東国武士の存在形態について、彼らが京都との間に構築した政治的な諸関係を踏まえて検証し、それを前提として鎌倉幕府成立の意義を再検討したい。

  日時:9月29日(土) 13:30~17:00
  場所:機関紙会館5階会議室(京都市上京区新町通丸太町上ル東側)
     (地下鉄丸太町駅下車2番出口より西へ徒歩五分、市バス府庁前下車すぐ)

  報告   :野口実氏(京都女子大学) 「東国武士と京都」
  コメント :元木泰雄氏(京都大学)

『吾妻鏡事典』と『入門吾妻鏡』

No.5918

 岩田君からの御案内にもあったように、24日はふだん参加できないメンバーも、時間が空いていたら是非御参集下さい。
 (ついでに、岩田君、昨日は梨をありがとうございました。)

 ところで、『吾妻鏡』といえば、葛飾区郷土と天文の博物館の谷口榮先生より、佐藤和彦・谷口榮編『吾妻鏡事典』(東京堂出版)を御恵送いただきました。講読会で活用させていただきたいと思います。
 谷口先生に、あつく御礼を申し上げます。

 ちなみに、実は、目下、鶴見大学の関幸彦先生と私の共編で『入門吾妻鏡』という本の刊行準備が進められています(出版社は吉川弘文館)。私の担当は、人名と系図で、その執筆は、岩田君をチーフとして当ゼミに所属する日本中世史専攻の院DC生を主体とする方たちにお願いしています。『吾妻鏡事典』に対して、強烈な主体性が主張できるものになるか、完成が楽しみです。

☆ 立命館大学の松本郁代先生より、御高論「室町期における「鎮護国家」の社会的展開-「洛中洛外」と鴨河原をめぐって-」(『巡礼記研究』第四集)を御恵送いただきました。
 松本先生にあつく御礼を申し上げます。

☆ 広島大学の下向井龍彦先生より、御高論「徒歩の実資、乗車の実資-『小右記』長和二年二月十二日条から-」(『日本歴史』712)を御恵送いただきました。車にばかり乗って、運動不足の私には身につまされる内容。京女に至る「女坂」も「路遠甚苦々々」なのであります。
 下向井先生にあつく御礼を申し上げます。