軍記・語り物研究会大会のご案内

源 健一郎
No.5830

ご無沙汰しております。皆さんのご活躍、当HPを通じて、よく拝見しております。
さて、今夏、奈良大学にて、軍記・語り物研究会大会が行われます。
告知のために、場所をお借りすることをお許し下さい。

***軍記・語り物研究会 2007年 大会***

    2007年8月23日(木)~25日(土)
    第一・二日目会場 奈良大学 本部棟四階 大会議室

第一日目 シンポジウム 14:00~17:00
 軍記物語と城郭―柵・館・城をめぐって―
  基調講演「考古学から見た城と戦い」奈良大学 千田嘉博氏
  関連報告「文献史料からみた城郭概念」國學院大學(兼) 菱沼一憲氏
      「城郭をめぐる戦いとその表現」愛知教育大学 今井正之助氏
             コメンテーター 元京都女子大学 笹川祥生氏
                     中京大学 徳竹由明氏
                     日本学術振興会特別研究員 和田琢磨氏

第二日目 研究発表 10:00~16:30
 ニューヨーク公立図書館スペンサーコレクション蔵『祇王物語』絵巻の位置
                     九州大学大学院生 森誠子氏
 『菅芥集』所収願文考―笠置寺関係願文を中心に―
                     日本学術振興会特別研究員 中川真弓氏
 『太平記』終末部の一考察        京都大学聴講生 森田貴之氏
 『陰徳太平記』成立過程再考       台湾立徳管理学院 山本洋氏
 平家物語と南都炎上―延慶本の周辺―   帝塚山大学 小林美和氏

第三日目 実地踏査「東大寺諸堂を巡る」 9:30~12:00
 行 程 東大寺図書館・大仏殿・俊乗堂・法華堂・二月堂他
 ご案内 東大寺塔頭清凉院御住職 森本公穣師
 参加費 一,五〇〇円(事前申し込みが必要)


軍記・語り物研究会そして史料講読会

No.5831

 源先生、お久しぶりです。ちょうど軍記・語り物研究会からも郵便物が届きましたので、案内を書き込もうかと思っていたところでした。
 つねづね軍記研究と中世考古学の連携の必要性を感じておりましたので、第一日目のシンポジウムは極めて有意義な好企画だと思います。

 ちなみに、郵送されてきた大会案内には運営委員の被選挙人名簿と投票用紙が同封されていましたが、そこには当ゼミ古参有力メンバーのお名前が!
 
 さて、昨日の『吾妻鏡』講読会ですが、前半は夏休みの勉強会について長村君から御案内を頂きました。『台記』研究会での報告(「木曾義仲の在京」)をひかえている中で、詳細な資料(「俺たちに夏休みは無い!!」)を用意していただき、長村君には大いに感謝しております。
 本日、ご本人は明日の準備に没頭中のことと思いますので、代わって概略をお知らせしておきますと、

  講読対象史料:中山法華経寺文書「双紙要文」紙背文書
  日程:9月4日(火)~6日(木)
  担当者:長村君・岩田君・山岡さん・米澤君
  ※ 講読史料のコピーは野口研究室に用意してありますので、参加希望者はお申し出下さい。
 閑院内裏や蓮華王院の造営、千葉氏の大番役、下総千葉寺の住僧から渡宋を経て九条家の堂僧として法印にまで上り詰めたが幕府転覆を企てて捕縛された了行の話などが出て参ります。

 なお、来週30日(月)の『吾妻鏡』は、岩田師範による前期の総括。興味深いテーマが目白押しです。すでに師範が用意してくれた資料は野口研究室にあります。
 『吾妻鏡』終了後は小野さんの卒論中間報告です。

 ☆ 愛知学院大学の福島金治先生より、御高論「真福寺所蔵『将軍次第』の翻刻・紹介」(科研費報告書『中世寺院の知的体系の研究-真福寺および勧修寺聖教の復原的研究-』研究代表者 阿部泰郎)を御恵送いただきました。
 『吾妻鏡』と同時期の書写本で、南都で記録された将軍の列伝。頼朝の配流先・国地頭・政子の地位等々について、興味深い記事と分析が目白押しです。
 福島先生に、あつく御礼を申し上げます。

次回の『吾妻鏡』講読会

岩田慎平
No.5832

 上で野口先生よりご案内いただきましたが、次回の吾妻鏡講読会は通常の講読を一旦お休みにして、岩田のほうでネタをご用意いたしましたので、それを読んでみたいと思います。参加者の皆さんは、お配りした資料をざっと下読みをしておいてください。使用する資料は野口先生の研究室にてお預かりいただいております。必要な方はお申し出いただきたいと思います。

 日時:7月30日(月)13:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室

 吾妻鏡講読会は、貴重なお時間を割いてお集まりいただく皆さんによって支えられております。どなたさまでも、まずは見学からでもどうぞお気軽にご参加ください。


 また、当日は小野さんによる卒論準備報告も行われます。

  日時:7月30日(月)18:00~(『吾妻鏡』購読会終了後)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  報告者:小野 翠 氏
  テーマ:「鎌倉幕府における女房の役割について」(仮)

 こちらの準備報告へのご参加もよろしくお願いいたします。