第一回中世戦記研究会例会

No.5408

 先ほど帰洛いたしました。
 辻君、御報告お疲れ様でした。

 お天気が悪かったので、参加者が少ないのかと思っていたのですが、さにあらず、二十数名の研究者や院生・学生さんたちがお集まりになり、歴史の方が些か少なかったのが残念でしたが、「第一回」にふさわしい盛会となりました。
 
 今回もやはり、両者の間には深くて暗い川が流れているにせよ、文学と歴史学の交流は重要。このことを痛感させられました。

 例によって懇親会は大いに盛り上がり、時の経つ速さは竜宮城の浦島太郎の如き有様でした。私は樋口先生や伊藤さんたちと一次会で帰りましたが、辻君や雨野さんはその後無事に戻られたのでしょうか?

 今回、研究報告としては、辻君の「後白河と<都市民>」のほかに、和田琢磨さんの「今川了俊のいう『太平記』の作者-『難太平記』「六波羅合戦記事」を中心に-」があったのですが、ちょうど研究会の会場に行く前に水道橋にある日本書房という斯界では有名な古書店で、長く探していた永積安明・上横手雅敬・桜井好朗『太平記の世界』(日本放送出版協会)を手に入れたところでしたので、御報告を聴いたあと、これを読んでみて、『太平記』関する認識が一変。たいへん勉強になりました。

 この本が欲しかったのは、上横手先生の「内裏と幕府」を読みたかったからなのですが、奥付を見ると本の発行年は1987年。先生が56歳の時。となると執筆されたのは今の私と同年の頃ということになりましょう。

 上記、懇親会において、某大手出版社の編集者の方から、新書執筆について大いにハッパをかけられたのですが、早々のうちに負債を返済し、後進に少しでもお役に立てるような著作をものしたいと考えている次第です。・・・よってしったつ「九段」のごとし

Re: 第一回中世戦記研究会例会

田中裕紀
No.5410

野口先生おかえりなさいませ。
そして、遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、今日の辻くんの発表と和田さんの発表、聞きたかったのですが
仕事の準備やら原稿やらで余裕がなく、行くことが出来ず残念です。
先生、参加された皆さま、今度お会いする時に様子をお聞かせ下さいね。

『太平記の世界』、数年前に京都の古書店で発見して購入しました。
元々の師匠が太平記がご専門だったので、その授業を受けている時だったと思います。
あれから数年。もう一度読み返してみたら、新しい発見が出来そうです。

>ゼミの皆さま
 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

兵藤裕己『平家物語』(ちくま新書)

No.5411

 一番にお伝えしたかった田中さんから、さっそくにレスをいただけたのは、ありがたい限りです。
 今年はとても頑張ってくれそうなので、おおいに期待しております。
 ゼミ自体が椎間板ヘルニア気味ですので力を込めて「牽引」して下さるようにお願い申しあげます。

 本の話で思い出しましたが、兵藤先生の『平家物語-〈語り〉のテクスト』(ちくま新書)。絶版になっているのは後進育成のためにも、なんとも勿体ない。ということで、上記編集者に文庫での再刊を熱烈かつ執拗にお願いしておきました。ほんとうにあの本は名著だと思います。
 
 ちなみに、あの本を契機に兵藤先生に師事した門屋君のことも話題に上っていたのでした。

Re: 第一回中世戦記研究会例会

雨野 弥生
No.5412

無事、京都に戻ってまいりました。

先日は、天候のほうは、期待を裏切らず(?)大雨となってしまい
ましたが、野口ゼミの「暴走族」ならぬ「房総族」トリオ(?)
が初勢揃いでき、今年初のご来光ならぬ、日の出の勢いの
辻さんのご発表を拝みに行った気分でした。

研究会に行くたびに、自分の勉強不足が思い知らされます。
大変充実した研究会でとても勉強になり、新年早々、よい
刺激を頂きました。

野口先生、このような機会のご教示、大変ありがとうございました。

辻さん、本当にお疲れさまでした。
人より遅めに迎えるお正月、どうかゆっくりされて、また無事
京都に戻ってきてくださいね。