同志社大学の受講生のみなさんへ

No.5382

 「文化史特論(2)」の前回講義終了時に、次回(22日)の講義では、第6回目に予定していてとばしてしまった「慈光寺本『承久記』に描かれた承久の乱」にかえて、北条氏の話をすると申し上げましたが、再度変更して「中世前期における武士と神社」というテーマでお話しすることにします。ご了承下さい。
 なお、来年授業再開後の講義(第12回)は、予定通り「東国武士団の西遷・北遷と日本文化」のテーマで行うつもりです。

 ☆ 当ゼミメンバーの4回生は、全員あと1~3日で卒論提出です。すでに余裕か、はたまた修羅場か?やはり、心配です。

卒論お疲れ様&御高著・御高論拝受

No.5384

 上の告知をまだ御覧になっていない受講生がおられるといけないので、ここに書き込ませていただきました。

 本日は京都女子大学4回生のゼミメンバーにとっては卒論の提出日。さすがに、提出を済ませて研究室に報告に来てくれたメンバーは疲労と睡眠不足がありありとしていました。一様に、提出論文が満足のいくものでなかったことを悔やんでおられましたが、それで良し。この経験を次に活かしてください。ひとまず、ゆっくり御休息を。
 ちなみに、後輩たちのことが心配で(?)、わざわざ吉田山の麓から駆けつけてくれた先輩一名あり。
 なお、明後日が提出日という方もおられます。もう一息!!

 本日、2冊の御高著と御高論一編を拝受いたしました。

 ☆ 神奈川県立金沢文庫の永井晋先生より、御高著『金沢北条氏の研究』(八木書店)を御恵送いただきました。鎌倉時代後期の政治と文化を論じた大著。内容に見合った豪華で素晴らしい装丁に驚かされました。
 研究室にも配架の予定。『吾妻鏡』講読会出席者は、この御本で大いに勉強していただきたいと思います。

 ☆ すでに御紹介したことのある「ミュージアム知覧」の開館に獅子奮迅の活躍をされ、現在は各地の博物館・美術館の計画・設計・製作のお仕事をされている、オフィス・フィールドノート代表の砂田光紀先生から、御高著『九州遺産 近現代遺産編101』(監修:国土交通省九州運輸局 九州産業・生活遺産調査委員会、発行:弦書房)を御恵送いただきました。
 知られざる、しかしとても興味深い九州近代の歴史遺産のカラー写真が満載。その紹介文は、さすがに素晴らしい博物館展示を企画されている砂田さんならではのものがあります。博物館学芸員志望の学生さんにお薦めします。

 ☆ 室町期を中心に内裏空間や路頭の秩序に関する優れた研究を発表されている慶應大学大学院生の桃崎有一郎さんから、史料紹介「『経嗣公記抄』(荒暦)永徳三年春記-翻刻と解題-」(『年報三田中世史研究』13)を御恵送いただきました。歴博所蔵の広橋家旧蔵本の紹介。学界に裨益するところ多大なことと思います。

 永井先生・砂田先生・桃崎さんに、あつく御礼を申し上げます。