次回の『吾妻鏡』講読会

No.5213

 本日は素晴らしいおもてなしをいただきまして、ほんとうにありがとうございます。山岡さん、尻池さん、伊藤さん、それに野口先生、山田さん、米澤くんもありがとうございました。素敵な仲間と史料講読ができて幸せです。

 さて次回の吾妻鏡講読会は、以下の通り予定しております。
  時間:11月27日(月)15:30~(予定)
  場所:京都女子大学L校舎 3階 宗教・文化研究所共同研究室
  範囲:承久三年五月二十一日条~

 本日もなかなか遅くまでお付き合い頂きましたが、次回以降も時間の許す限り読んでまいりましょう。

>今年二月の伊豆調査旅行へ参加されたみなさん
 先週も少しご案内しましたが、みなさんに撮っていただいた写真の画像データを一枚のCD-Rに収録し、それを参加人数分用意しました。すでに野口先生・山岡さん・尻池さん・山田さんには直接お渡ししましたが、調査旅行に参加された方は、お手数ですが野口先生の研究室までお受け取りにおいでください(岩田に直接ご連絡下さっても結構です→必要とあらばお届けに上がります)。

承久の乱

No.5215

 『吾妻鏡』、いよいよ承久の乱の幕が切って落とされましたね。
 
 おっと!その前に、岩田君へ。28歳のお誕生日おめでとうございます。
 私の28歳(1979年)は、高校への就職、息子の誕生、博士論文の執筆等々で大きな転機となった大変な一年になりましたが、まだまだ前途は霧の中でした。その後の紆余曲折は御承知の通りで、この年齢では未来への可能性は無限に近いと思います。御精進下さい。

 昨日の史料講読会では、山岡さん・尻池さん・伊藤さんから岩田君にお祝いのケーキが用意されており、ご相伴に与ることが出来ました。ごちそうさまでした。また、クラッカーを我慢してくれてありがとうございました。
 それにしても、みなさん、美味しいケーキ屋さんをよく御存知ですね。食べるものは、「和」も「洋」も「中華」も、関東は関西にかなわないように思います。

 それもあるのかもしれませんが、紅葉の京都には全世界から観光客が大挙押し寄せているらしく、今日の京都駅では、電車を降りてから改札口を突破するまで、普段の倍以上の時間を要しました。人が奈良線のホームに殺到していたのは、お目当てが東福寺だからでしょう。
 
 ところで、つとにエスカレーターで左に立つのは東京。右に立つのが関西という現象が見られることが指摘されていますが、このところ京都の東京化は著しく、これは東国勢の大挙上洛の成果だと思います。あたかも、承久の乱後、「我また武士なり」と豪語する貴族が現れたかの如き現象といえましょうか。

 優雅で穏和でやさしくて、個を大切にしながらも他を顧みることを忘れなかった人たちが減り、日常的に周囲の迷惑を顧みずに手前勝手なことを事とする「凶徒」と呼ぶにふさわしいような「京都」人が増加している今日、従来の自説を覆すようですが、その東京化(相対的な管理社会化)は良き方向と言えるのかも知れません。

 一方、これに対して、先日たまたま乗り換えのために下車した阪急十三駅のエスカレーターでは、乗客の方たちは見事に右に並び立たれていました。大阪では「伝統文化」がしっかり守られているようです。