厳島旅行参加のメンバーへ

No.5041

 厳島神社の調査に参加するメンバーで資料(主に建築関係のものです)を受け取っていない方は当日朝にお渡しいたします。ちなみに、今回の調査の重要ポイントである厳島外宮の地御前社については、↓のサイト(わかりやすい、すぐれた内容です)を御覧おき下さい。   
  http://www.enjoy.ne.jp/~yamahid1/ohanashi62.htm

 また、概説的なことは平凡社の日本歴史地名大系の広島県の当該項目。また、大学の図書館にすぐ行けるという人は、石井進「平氏・鎌倉両政権下の安芸国衙」(『歴史学研究』257)、小倉豊文「平家の厳島信仰について」(魚澄惣五郎編『瀬戸内海地域の社会史的研究』柳原書店、1952)、また国文の方は『平家物語』の厳島関係の記事、あるいは『高倉院厳島御幸記』などに目を通しておかれると興味は尽きないと思います。もとより、地図をしっかり頭に入れておくことをお忘れなく。
 最近、平家の地方支配と厳島社に関係した論文を読んだような記憶があるのですが、何に載っていたのか思い出せません。ほかに面白そうな論文がありましたら、お知らせ下さい。

 なお、初日の昼食についての提案を幹事の佐伯君(安芸守・厳島神主家の末裔?)に連絡を差し上げてあります。追って「御沙汰」があるものと思います。

Re: 厳島旅行参加のメンバーへ

No.5042

「食う寝る処に住む処」奉行?の佐伯です。
まず、初日の昼食ですが、原案通り「行きの車中食」となりました。
現地集合の某くんは集合までに思う存分食べておいて下さい(笑)。

>野口先生
メールどうもありがとうございます。
最近の「平家の地方支配と厳島社に関係した論文」は多分、
多分小原嘉記さんの「西国国衙における在庁官人制の解体―安芸国衙関係史料の再検討―」
(『史林』八九-二、二〇〇六年)ではありませんか?
先生がお挙げになっている石井論文に対して、根本的な再検討と批判が行われています。

ちなみに私、父方の実家はほんとに広島の呉です。
(ただし、元をたどると愛媛に行き着くらしいのですが)
そのくせ広島には一度も行ったことはないので、週末が楽しみです。
お天気が良いといいのですが…。

「じゅげむ 寿限無・・・」

No.5043

 「食う寝る処に住む処」これが最も大切です。「寿限無」にありましたね。
 佐伯君、論文の御教示ありがとうございました。スバリそれです。コピーを見つけ出しました。
 原稿を書いていても、関連した論文のあったことまでは思い出すのですが、それが何であったのか出てこない。それを見るまでは先に進めないという非生産的な状況が歳をとると多くなります。昔は、関連論文と史料所見が電光石火の如くつながってどんどん論が進んでいったのですが。
 また、老耄の戯言になりますが、だから20代後半~30代前半は学問、論文執筆の旬なのです。有効にお使い下さい。

 なお参考文献に、上記の魚澄惣五郎編『瀬戸内海地域の社会史的研究』に収録されている松岡久人「厳島門前町の形成」を加えておきます。私はまだ未見。これは行く前には読めそうもありません。建築史では、三浦正幸「厳島神社の本殿」(『建築史学』4、1985)もありました。

 現地集合の某くんは福原から豪勢な唐船でやってくるという噂ですが、「今清盛」?

 「佐伯氏」の社参に厳島の天気が悪かろうはずはありません。