残暑お見舞い申しあげます

No.4984

残暑お見舞い申しあげます。
野口先生、お久しぶりです。あまりネットを見ない私ですが、韓国に来て20日が過ぎ、日本が懐かしくなり、宗文研のHPを拝見させていただきました。みなさんの御精励ぶりに圧倒されてしまいました。う~ん、宗文研はすごい!
私などは、研究のためではなく、一人でのんびりするために韓国に来ているだけなのに!専門も中世ではないので、そういった意味でお役に立てませんが、今回は旅行を兼ねて朝鮮の山城を何箇所か見学しました。固有名詞をあげますと全羅道南原の南原山城(ここはガイドブックには百済時代のものと書いてあったのですが、後で考古学の朴先生から統一新羅時代だと教えられました)、次に全州の南固山城(これは後百済時代。これはほぼ全域残っていました。4分の1ほど踏破)、忠清南道舒川の乾芝山城(高麗時代。比較的低い山城で自動車で確認)です。
朝鮮山城見学は、まさに山登りでこの猛暑には応えます。本当に年齢を感じさせられました。印象だけですが、高麗時代の(仏教)美術がもっとも優れているように感じました。朝鮮時代になると仏教排斥もあり、美術のレベルから遠ざかるように感じました。
今は成均館大学のゲストハウスにいますが、今年できたばかりで快適です。昌慶宮に接しており、テラスから宮壁にたどり着いてしまいます。
教員:1ヶ月シングル60万W、学生:1ヶ月ダブル?30万W(日割り可能)
と料金もお得ですし、部屋にはベッド・机・テレビ・冷蔵庫はもちろん、食卓・サイドテーブル・クローゼット・システムキッチン・食器・炊飯器まで完備されています。
ラウンジや洗濯室などもあり、長期滞在にはもってこいです。
申し込みは、Fax:82-2-760-1152 Tel:82-2-760-0151
です。最寄駅は地下鉄恵化駅で市内にあるので便利ですよ。
あっと、ほとんど旅行業者のような紹介になってしまいましたが、成均館大学は構内に文化財もあり一見の価値はあります。
というところで、私もお仲間に入れてくださいね。

Re: 残暑お見舞い申しあげます

No.4985

 >中村先生 残暑お見舞い申し上げます。韓国に御滞在の由。やはり御研究に資するものと拝察いたします。あるいは、一書御執筆中では?
 こちらは、大学が13~16日、夏期休日のため「都の辰巳、鹿ぞ住む」ところに引き籠もって原稿に取り組んでおりますが、猛暑と耄碌でいっこうに捗らずにいるところです。
 当方のゼミメンバー、目下、博・修・卒の論文に取り組む者多く、また個人のブログに意見表明をされていたり、記名ゆえの遠慮や、さらにゼミそのものが草創期のような求心力を失いつつあることなどの事情から、この掲示板への書き込みが少なくなり、ために私の書き込みばかりが続いておりましたので、ぜひまた様々な情報をお知らせいただければ幸いと存じております。

 ゼミメンバー諸姉兄も、中村先生にいろいろ御教示を仰ぐとよいと思います。中村先生の御業績などについては、↓を御参照下さい。
   http://read.jst.go.jp/ddbs/plsql/knky_24?code=5000021280

 >野口君  中村先生は「観光」も研究課題の一つに掲げておられます。学ぶこと多大だと思います。

 ☆ 山下克明先生から御高論「陰陽道の宗教的特質」(大東文化大学東洋研究所『東洋研究』159)・「陰陽道関連史料の伝存状況」(同 160)・「書評 繁田信一著『陰陽師と貴族社会』」(『歴史評論』677)を御恵送いただきました。
 山下先生にあつく御礼を申し上げます。

Re: 残暑お見舞い申しあげます

No.4986

中村先生、ご無沙汰しています。

 この時期に、韓国にご滞在とは。私も今月末に1週間ほど中国にまいります。

 1昨年山西省の黄土高原に植林のボランテイアに行き、そこで現地の農民の歓迎に感激して、今年も行きます。帰りに日本の平安仏教と関わりの深い五台山に2泊するするのも、今年の目的の一つです。山西省は日中戦争の抗日拠点で、凄惨な戦闘の行われたところです。戦後も対日感情の悪いところなのですが、日本人の植林ボランテイア活動が、その緩和に少しでも役立っていると思うと、どうしても行かねばならないという気持ちがわいてきます。木の苗木を植えるのですが、もう一つの目的は人の心に木を植えてくるのです。でも現地では首相の靖国参拝があると、現地の人々の心が一瞬凍り付くそうです。首相の行為を支持する日本の若者が増えているのも、なんともやりきれない気分です。

 朝鮮の植民地支配、中国への侵略戦争、どちらもまったく100%日本に非があるのに、なんでそのことが理解できないのでしょう。学校での歴史教育のせいだともいわれていますが、ほんとうなのでしょうか。ちょっと本を読んでみればすぐわかることでしょう。私には、なにか人間としての大事なものが欠如しているとしか思えません。ともかく、私にはいまなにができるのかわかりませんが、私なりのほんの少しの行動をしていくつもりです。

 奥様はお元気ですか。うちの家内は北海道です。わたしは仕事がたまりにたまって、今年は暑い京都に居残りです。また、食事でもいたしましょう。