高陽院泰子に献上された歌学書

No.4968

 冷泉家時雨亭文庫の調査で、源俊頼が、関白藤原忠実の娘で鳥羽院の后となった泰子に献上した「俊頼髄脳」の古写本(一部、藤原定家直筆)が見つかったとのこと。京都新聞は一面トップの扱いです。↓

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060810-00000003-kyt-l26

 泰子ですから、宇治の共同研究がらみの情報ということです。
 時雨亭文庫の調査に参加されている美川先生にコメントをいただきたいところですが、北海道に御滞在でしょうか?

>田中さん  お誕生日の由、おめでとうございます。

 ゼミメンバーは、とりわけの岐路の世代。このところ研究活動はもとより、就職の面接や進学希望先への訪問など、みんな主体的・精力的に動いておられるようで、心強い限りです。

Re: 高陽院泰子に献上された歌学書

No.4970

 野口先生、残暑お見舞い申し上げます。
 
 今年は、例年と異なり、この時期北海道には行けませんでした。
 
 10月25日発刊予定の中公新書の校正におわれているためです。題名はきわめてシンプルに『院政』となりそうです。読みやすいようにと工夫はしているつもりなのですが、読みなおすにつれて、その自信も失われつつあり、いささか憂鬱な日々をおくっています。校正という仕事は毎度のことながら、うんざりしてきます。ここで手を抜くと、誤植の嵐にあとで赤面するばかりとなるのですが、けっきょくわかっていて、同じ事になるような気もします。一応、鎌倉末まで書きましたが、内容も満足できる出来ではありません。日頃の不勉強が露呈してしまっています。期待せずに、もうしばらくお待ちください。

 という具合なので、「俊頼髄脳」については、新聞記事以上のことは何もわかりません。新聞記事によると、現在伝わっている定家書写本(江戸期)の親本だそうですが、どんな新知見があるのでしょう。来週の土・日に冷泉家で研究会があるので、そのときに、島津忠夫先生と赤瀬信吾先生にうかがってまいります。

ありがとうございます。

田中裕紀
No.4972

>野口先生
 ありがとうございます。とうとう27歳になりました。初めて先生の研究室におうかがいしてから、かれこれ5年です。また5年、よろしくお願い致します。

今日の京都は強烈に暑い。

No.4976

>美川先生  コメントありがとうございました。
 中公新書、そうは仰られても、やはり院政研究の最新・最高の成果だと思います。おおいに期待しております。
 しかし、10月25日の御刊行ということになると、<院政>で卒論・修論を書いている学生さん達は困るでしょうね。おっと、博論の人もおられましたね。
 当ゼミメンバーに限っては、美川先生の御著書を前提にしない論文を提出することのないように。指導教官の先生方の顔ぶれからして、やはり読んでおかないとマズイでしょう。
 ちなみに、私の方も、吉川弘文館の歴史文化ライブラリー、ようやく形になってまいりました。その一方、締切を過ぎた書評が数件あり、申し訳なく思っております。

>田中さん  5年後、楽しみですね!!
 それにしても、年齢を全世界に公開されて宜しいのですか?
 田中さんのお生まれになった1979年の夏、28歳の私は、雨野さんの地元の新設一年目の高校の教諭をしていました。ちょうど、現在の鈴木君や八井君みたいな状況でしょうか(いや、相当違う)。8月10日は、日記を見ると「登校日」と書いてあるのみですが、もやもやと思い出すこともあります。