次回の『吾妻鏡』講読会の範囲

No.4821

  次回の講読範囲です。
 
 日時:6月12日(月)・15:30頃~
 場所:京都女子大学L校舎3階共同研究室
 範囲:建保四年①三月三十日(※追加)、②四月七日、③同月十七日、④六月八日、
        ⑤同月十四日、⑥同月十五日、⑦同月三十日条、⑧閏六月十四日
        ⑨八月三日
 
  以上です。今日講読できなかった箇所からの続きですが、①三月三十日条を追加しましたので御確認よろしくお願いします。
 また次回からは開始時間は平常通りに戻ります(三時半開始)。
 今日は「竹御所」に関する記事がありましたが、見落としていました。野口先生の弟子失格です(泣)。

感涙遮眼、非言語之所覃也

No.4822

 本日の『吾妻鏡』、余計な話に花を咲かせてしまい、時間不足を招いたことをお詫び申し上げます。

>山本君  自ら弟子だと言ってくれる人がいるだけでも「感涙眼を遮る」思いです。
 それにしても、あの「前掃部頭」は誰のことなのか気になるところですね。源邦業については拙稿「流人の周辺」で触れております。藤原秀康の出自についても不明確なのが残念です。
 今日のところは、岩田君・長村君が参加してくれていれば、いろいろ教えていただけたのではないかと残念に思っています。

>山内さん  教育実習中でこれを見ている暇はないかとも思いますが、本日届いた『年報中世史研究』31に、日隈正守先生の「大隅国における国一宮の形成過程に関する一考察」という論文が巻頭に載っています。ついでながら、その次に我らが長村君の論文掲載。

次回の『吾妻鏡』

No.4828

 岩田です。先日の『吾妻鏡』は欠席してしまいすみませんでした。次週はまた伺います。
 建保三年十一月二十四日条の「前掃部頭」ですが、あとで見直してみましたがやはりわかりませんでした。そもそも、人名索引を引いてみても、「掃部頭」という官職を名乗る人物は、吾妻鏡のなかでは中原親能のみのようです。この建保三年十一月二十四日条の「前掃部頭」は中原親能の縁者でしょうか。よくわかりません。

八代國治『吾妻鏡の研究』に立ち帰る

No.4829

 岩田君、ありがとうございます。
 親能の官名を名乗るからといって縁者とは考え難い。やはり、八代國治氏の指摘する「切張の誤」の一例かと思います。
 それにしても『吾妻鏡』は奥が深いですね。従来のような関東視角からではない解読から得られる情報は思いの外大きいですし、ぜひ国文学の方による本格的な研究を期待したいところです。『平家物語』研究者には未開拓の宝の山だと思うのですが。

 なお、16日の研究会についての情報が届いていない方は、直接御連絡下さい。

>山内さん  教育実習が終わったら、石井進『鎌倉武士の実像』(平凡社)を是非精読してください。本日、偶然開いてみたのですが、やはり、大変な本だと今さらながら感じ入っております。もっと早く、お薦めすべきでした。

>山本君  鎌倉遺文研究会第122回例会(6月29日(木)18:00~)で、鎌倉末~南北朝期の斎藤氏をテーマにした森幸夫氏による研究報告がされるとのことです。
  詳細は http://www.littera.waseda.ac.jp/faculty/ebisawa/kamakuraibun.html