『亀卜』歴研にて発売のお知らせ

No.4800

みなさま

平素はお世話になっております。臨川書店の薗田です。
バタバタしてだいぶ無沙汰をしておりますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。

さて、本日は小社刊行物の『亀卜-歴史の地層に秘められたうらないの技をほりおこす』の紹介をさせていただきます。

本書は2005年3月に行われた、東アジア恠異学会・國學院大學COEプログラム共催「シンポジウム-『亀卜-未来を語る<技>』」が母体となってうまれた論考集です。
恠異を認知する技術として王権の危機管理に欠かせない亀卜について、近世・近代の史料をもとに復元を試み、動物管理学や考古学・民俗学など幅広い学融合のもとでアプローチを行っております。巻末の資料紹介では吉田神社の有力社家である鈴鹿家の宮廷祭祀資料のうち、亀卜関係資料も紹介しており、非常に濃い内容となっております。
なお、灼甲実験のレポートは関西学院大学の戸田先生ご執筆です♪

店頭での販売に先立ち、本日の歴史学研究会で先行発売を行っております。
会場にお越しの方は、是非ご覧くださいませ。


また、今月半ばに本多朱里先生著『柳亭種彦-読本の魅力』が刊行されました(薗田が担当した単行本です)。
合巻作家として著名な柳亭種彦の作家人生前半期に光をあて、版元や絵師との密接なつながりや作風の形成過程を論考した本です。近世文学の本なので、あまり中世史の研究には関係がないかもしれませんが、書店でお見かけになりましたら、手にとってみてください(そして目立つ位置においていただけますと幸いです)。

以上、近況報告も兼ねた宣伝でございました。

Re: 『亀卜』歴研にて発売のお知らせ

No.4803

野口先生を始め、みなみなさま。大変ご無沙汰しております。東アジア恠異学会の戸田でございます。
いつものように掲示板を眺めておりますと、ふと『亀卜』本の事が書かれてあり驚きました。薗田様、まことにありがとうございました。

前回の『怪異学の技法』に続いて、恠異学会にとっては2冊目となる『亀卜』ですが、今回の執筆していただいた方々も多士済々、大江篤氏・笹生衛氏・浅原達郎氏・藤井弘章氏・島田尚幸氏を始め、西山克氏・岡田莊司氏・椙山林継氏・榎村寛之氏・田中貴子氏・西岡芳文氏・加茂正典氏・亀崎直樹氏・北條勝貴氏などに、亀・亀卜に関して色々な方向から語っていただきました。私も灼甲実験レポートを書いております(薗田さん、「先生」はいけません^^;)

また来月の6月11日には『亀卜』本の合評会を大阪梅田にて開催する予定ですので、お時間のある方はご参集下さいますよう、厚かましくも宣伝させていただきます。詳しくは恠異学会HPまで。

金曜日に関学へ非常勤に来られている元木先生と「順徳」談義に花が咲きました。本当に美味しい中華料理を出していただけます。春巻は子供の腕ぐらいの太さがありますよ(笑)