本年度公開講座「英雄と鎮魂」正式発表

No.4733

 GW中になんとかまとめあげた昨年9月に開催された「中世都市研究会京都大会」における講演内容の原稿を今朝投函いたしました。締切は5月8日で出版社に届くのは明日になると思いますが、勝手に「当日消印有効」とさせていただきました。テープ起こし原稿をベースにしたのですが、例の如く私の話は脈絡がない上に、あちこち話題が変わるので全くまとめるのに苦労いたします。かつて、高校教員をしていた頃、網野善彦氏の講演のテープ起こしをしたことがあるのですが、お話がそのまま「論文」になってしまうのに舌を巻いたことがあります。まったく頭の出来が違うようです。
 締切日になんとか原稿を送ることが出来たといっても、そういうわけで内容については別問題です。また、すでに締切を過ぎた原稿を放りだしてのことでもあります。なにしろ、この大会の資料集の編集を担当した際、報告者の先生方に強硬なる「原稿催促」を行った手前、自分がここで遅れるわけにはいかなかったという次第であります。本が出てからの拙文に対して批判が山をなすか、無視されるかは予想出来るところですが、今はひとまずホッとしております。いや、10日締切のものがあり、そうはいかないのでした。
 それから、
 >雨野さん  論文集、まだ大丈夫ですよ。
 >永富さん  書類、今朝ポストに投函いたしました。 
 なお、公開講座の実施について正式発表を致します。今回はポスターともどもチラシも印刷屋さんに発注していただいております。
 ちなみに、こちらはまだ正式に決まったわけではありませんが、今秋にもまた中世京都をテーマにした公開講座が本学で実施されるかも知れません。お楽しみに!
 それでは以下に本題です。
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 ☆ 平成18年度 京都女子大学 宗教・文化研究所公開講座
  シリーズ 東山から発信する京都の歴史と文化 ⑧
 テーマ:「英雄と鎮魂」
    6月24日(土)午後1時~午後5時
 会場:京都女子大学J校舎525教室(市バス「馬町」下車、5分)
     http://www.kyoto-wu.ac.jp/access/index.html
     http://www.kyoto-wu.ac.jp/library/riyou/guide/access.htm
講演
 午後1時~2時30分
 「為朝・義経-日本的『英雄』の条件について」
     神戸大学文学部助教授(国文学)樋口大祐氏
 
午後3時~午後4時30分
 「安元3年の崇徳院鎮魂――天下静かならず――」
     専修大学非常勤講師(歴史学)樋口州男氏

※ 樋口大祐先生からのコメント
 ①為朝・義経(及び正成ら)、日本で「英雄」とされる人々が、軍記物語の中で、武士の規範から逸脱する人物として表象されていることと、②現実の「武威」の支配(あるいは公武二重体制の存在)が、コインの裏表のような関係にあったのではないかということを、③中国の「英雄」の表象などと比較しながらお話したいと思います。また、時間がございましたら以上の論点を④現代でも拘束力を失っていない「日本」的な行動美学の批判的分析につなげたいと思っております(時間的には①②のウェイトが大きくなると思います)。

 ※ 樋口州男先生からのコメント
 崇徳院鎮魂行事を通して後白河院にとっての安元の大火や鹿ケ谷事件の意味を考えてみたいと思っています。ほかにも考えてみましたが、京都で京都のお話をする緊張感も良いかなと覚悟を決めました。

Re: 本年度公開講座「英雄と鎮魂」正式発表

No.4739

野口先生、原稿〆切お疲れさまでした。
お忙しいなか、公開講座の正式発表が出ましたね☆
もう、公開講座には通い続けてかれこれ5回目くらいでしょうか。
両樋口先生のコメントにも、何となくワクワクします。
今から楽しみです♪

頼りにしている田中さんへ

No.4746

 >田中さん  公開講座後の懇親会、例の如く手配をお願いできれば幸いです。
 原稿は月曜に続いて本日さらに一件を送付いたしましたが、まだまだ次からつぎへと・・・。ほかにもいろいろあり、「重き荷を負いて、高き山を登るが如し」です。
 山田先生の「苦しみの日々」ほどではありませんが。