また勉強会について

No.4463

 随時のご案内でしつこいですが、すみません。ありがたいことに報告者が続々と立候補して下さっております。

 日程:3月9日(木)、3月10日(金)、3月11日(土)、3月13日(月)、3月14日(火)
 時間:各日とも13:00頃~(予定)
 内容:おもに中世前期の論文の合評
    当該論文に至るまでの研究史、当該論文の論点・挙げられている史料の検討、
    その後の研究動向、などを踏まえて各自発表

 現在、担当が決まっているのは以下の通りです。

 ・上横手雅敬「鎌倉初期の公武関係」
       「承久の乱の諸前提」(『日本中世政治史研究』塙書房、一九七〇。)
 ・橋本義彦「貴族政権の政治構造」『平安貴族』平凡社、1986年(初出1976年)。
 ・川合康「鎌倉幕府荘郷地頭制の成立とその歴史的性格」(初出1986年)
     「鎌倉幕府荘郷地頭制の展開に関する一考察」(初出1985年)
      (ともに『鎌倉幕府成立史の研究』校倉書房、2004年所収。)
 ・網野善彦「中世都市論」
      「中世都市研究の現状と課題」
 ・高橋一樹「中世荘園の立荘と王家・摂関家」『日本の時代史7』吉川弘文館、2002年。
 ・杉橋隆夫「鎌倉執権政治の成立過程 ―十三人合議制と北条時政の「執権」職就任―」(初出1981年)
      「執権・連署制の起源 ―鎌倉執権政治の成立過程・続論―」(初出1980年)
(ともに、日本古文書学会編『日本古文書学論集 第5巻 中世 1 鎌倉時代の政治関係文書』吉川弘文館、1986年に所収。)

 上横手雅敬氏・川合康氏・杉橋隆夫氏・網野善彦氏の論文は二本一セットですのでご注意下さい。
 どの日にどの論文を扱うか等については、調整してまた後日お知らせ致します(日程等についてのご希望のある方、どうぞはお早めにお知らせ下さい)。

 勉強会への参加をご希望の方は、各自で各論文の予習をお願いします。当掲示板をご覧のみなさんもどうぞ奮ってご参加下さい。
 もうしばらく報告者を募集しますので、報告をご希望の方は2/20(月)頃までにご連絡ください(泣)←意味もなく山本さんを真似てみました。

例会の方も。『紫苑』の校正も。

No.4464

 岩田君、ありがとうございます。
 なお、学習会の期間中、例会発表も企画されていますので、それについても詳細が決定しましたら、お知らせをお願いいたします。龍大院MCの坂口太郎君が南北朝期に関するテーマで発表してくださることになっています。

 『紫苑』初校ゲラをまだ取りに来ていない人は、早々の内に。
 初校校正というのは、論文発表の過程で結構重要な段階であり、細心の神経をはらうことの要求される大変な作業なのですから。内容の誤り、文意不明、誤植だらけの文章を掲載することは本人のみならず、掲載誌の評価を落とすということで他の執筆者にも迷惑をかけることになります。

 ☆ 東大史料編纂所画像解析センターの西田友広先生より、『文献と遺跡』第6号(特集・中世鎌倉研究会シンポジウム「日本史のなかの永福寺」)を御恵送いただきました。複数部ありますので、必要なメンバーはお申し出下さい。
 西田先生にあつくお礼申し上げます。

勉強会で扱う論文について

No.4467

 ご無沙汰しております。すっかり京都から足が遠のいておりますが、春の勉強会には一日だけでも参加させていただくことに致しました。
田中さんと相談した結果国文学の論文として以下の2つを扱う事にしました。
①水原一「義仲説話の形成」(『平家物語の形成』加藤中道館 1971年)
 【参考として】「巴の伝説・説話」(同書所収)

②益田勝実「飢えたる戦士」(『火山列島の思想』筑摩書房 1968年)

②に関しては先日ちくま学芸文庫から『益田勝実の仕事2』が刊行され、これに『火山列島の思想』が収録されていますので、入手しやすいと思います。

ちなみに、①を田中さんが②を門屋が担当いたします。

勉強会と、次回例会(3/9)について

No.4470

>門屋くん
 論文の提示ありがとうございます。みんなで楽しみにしていますので、刺激的なご報告をお願いします。

>例会について
 『紫苑』編集長の山岡さん経由で、坂口さんの例会報告の情報をいただきました。以下のとおりです。

 日時:3月9日(木)18:00~(予定)
 場所:京都女子大学 宗教・文化研究所共同研究室
 報告者:坂口太郎氏(龍谷大学大学院MC)
 題目:「後醍醐天皇寺社重宝蒐集考」
 【主要参考文献】
Ⅰ、全体的なもの
 ①黒田俊雄「建武政権の宗教政策」(『黒田俊雄著作集』第7巻、法蔵館、1995年。初出1975年)※特に後半部分
 ②網野善彦「異形の王権―後醍醐・文観・兼光―」(『異形の王権』、平凡社、1993年。初出1986年)

Ⅱ、具体的な論点に関わるもの
 a)文観など後醍醐に関係する密教僧の行実
  ①岡田米夫「大日本洲大宗秘府に就いて」(『神道研究』第1巻第4号、1940年)  
  ②黒田日出男「肖像画としての後醍醐天皇」(『王の身体 王の肖像』、平凡社、1993年。初出1990年)
  ③内田啓一「文観房弘真に関係する絵画二題」(『南都仏教』第78号、2000年)
  ④平雅行「青蓮院の門跡相論と鎌倉幕府」(河音能平・福田栄次郎編『中世社会と比叡山』法蔵館、2004年)

 b)内裏・宝蔵など
  ①上横手雅敬「内裏と幕府」(永積安明・上横手雅敬・桜井好朗『太平記の世界』、日本放送出版協会、1987年)
  ②松薗斉『日記の家』第2部「『日記の家』の展開」第6章「天皇家」(吉川弘文館、1997年。初出1992年)

 c)中世の密教思想
  ①阿部泰郎「宝珠と王権」(『岩波講座 東洋思想』第16巻 日本思想2、岩波書店、1989年)
  ②伊藤聡「天照大神・空海同体説を巡って」(『東洋の思想と宗教』第12号、1995年)
  ③松本郁代「中世の「礼服御覧」と袞冕十二章」の後半・「中世の真言密教界と「空海」」
   (ともに『中世王権と即位灌頂』、森話社、2005年)

※特にⅠ―①・②、Ⅱ―a)②・③、Ⅱ―b)①、Ⅱ―c)①、などを事前に読んでいただければ幸いです、とのことです。

 こちらも刺激的なお話を伺えそうですね。坂口さん、よろしくお願いします。補足や追加情報などがございましたら随時ご連絡ください。ご本人さんから直接お書き込みいただいてもけっこうですので。
 3/9(木)は、昼間に田中・門屋両氏の論文批評、夕方から坂口氏のご発表です。みなさん奮ってご参加下さい。

 3/9~3/14前後の期間は読むべきものがいっぱいですが、みんなでしっかり準備して意欲的に勉強しましょう。

もうすぐ〆切、勉強会について

No.4476

 3/9~3/14の勉強会の報告者をそろそろ締め切りますので、思案中の方は急いで立候補をお願いします。担当が決まっている方は準備と予習をお願いいたします。

>有村さん
 全く及ばずながら、お祈り申し上げます。