山田邦和博士の博覧強記に脱帽。

No.4432

 本日、『百錬抄』講読会の席で山田ちさ子さんを通じて、その御夫君である山田邦和先生の御高論二点を拝受。
 「平安時代天皇陵研究の展望」(『日本史研究』521)
 「記号の役割」(平川南・沖森卓也・栄原永遠男・山中章編『文字と古代日本5 文字表現の獲得』吉川弘文館)
 前者は軍記物語をも含む文献史料を駆使。後者はもはや私などの関知し得ない世界を議論の対象にしています。
 考古学者の仮面をかぶりつつ、山田邦和博士の実態は如何に?・・・といったところでしょうか。
 山田先生、ありがとうございました。大いに学ばせていただきたいと思います。

 ※ 本日、『百錬抄』の会終了後、なぜか『台記』研究会でいただいた佐伯君のレジュメ原本が所在不明になっております。私がどこかに置いたのを忘れた可能性が最も高いのではありますが、机上に広げていたので、コピー類に取り紛れて間違えてお持ち帰りになった方がおられる可能性があります。参加の諸姉兄に御確認をお願いいたします。
 
 >雨野さん  本日は残念でしたが、一刻も早く御快復されますように。
 来月辺り、すなわち「晴れの弥生」に雨野弥生さんの御発表-というのを楽しみに致しております。

Re: 山田邦和博士の博覧強記に脱帽。

山田ちさ子
No.4433

百錬抄参加のみなさま、本日はありがとうございました。
雨野さん、今日は残念でしたが次回のご発表を楽しみにしています。

レジュメですが、そういえば、なぜか1部余っていました。
残りの1部は、遅れていらした尻池さんにお渡ししました。
尻池さん、岩田さん、山田の分は、わたしが取り分けたのですが、全部複写分だったと思います。

本日の講読会で春日河原の話がでたので、思い立って保元の乱地図を作りました。
平家ブログ(http://heike.cocolog-nifty.com/)にエントリーしておりますので、ご覧下さいませ。

Re: 山田邦和博士の博覧強記に脱帽。

No.4434

>野口先生
お褒めにあずかり、ありがとうございます。しかし、博覧強記なんてとんでもない。最近では、昨日のことも忘れてしまうし、頭脳の老朽化がいちじるしいのをつくづく感じます。穴があったらはいりたいように思います。
 ただ、「平安時代天皇陵研究の展望」では、崇徳天皇陵についてあつかいました。これは、一昨年(だったかな?)に、治承・寿永内乱期の讃岐の史跡・遺跡に連れて行ってもらった成果で、まさに野口先生のおかげです。ありがとうございました。
 また「記号の役割」についてですが、おそらく、「文字の役割」とか史料論ということに関しては文献史学の先生方の方が緻密に考えられていると思います。そう思うと、私がこんなことを書くのは身がすくむ思いです。どうか御批判御叱正くださいませ。

 さらに、「仁和寺本『系図』収録『平安京図』に見える篝屋の設置地点について」(『仁和寺研究』第5輯所収)の抜刷を頂戴し、ありがとうございました。新史料から見た平安京論、すばらしいと思います。勉強させていただきます。