徳永和喜『薩摩藩対外交渉史の研究』刊行

No.4399

 昨年の鹿児島ゼミ旅行の際、黎明館で展示の御案内を下さり、メンバーをして「鹿児島の方はなんと親切なんだろう」、大内さんをして「展示の解説は引き込まれるほど面白い」と感嘆せしめた徳永和喜先生の博士学位論文が刊行されました。発行所は九州大学出版会。約500ページの大著です。
 徳永先生は現在、鹿児島県歴史資料センター黎明館調査史料室長・鹿児島大学教育学部非常勤講師。私とは青山学院大学院時代の学友です。故郷の鹿児島に戻られてから高校教員を経て、黎明館に勤務され、九州大学大学院で学位を取得されました。
 素晴らしい研究成果のつまった一冊。嬉しい限りです。
 徳永先生、本当におめでとうございました。そして、御恵送いただきまして恐縮に存じます。さらなる御研究の発展をお祈り申し上げる次第です。

 そして、もう一件。同様に鹿児島ゼミ旅行の全スケジュールでお世話になった川辺町教育委員会の新地浩一郎さんから、「古代~中世の大規模集落跡で、九州本土の影響が指摘されていた喜界町山田の城久(ぐすく)遺跡群で、8世紀末~10世紀の中国・越州窯系青磁が出土。これは福岡・大宰府などで出土する遺物で、喜界島はその分布の南限にあたることから、畿内政権の勢力範囲を知る手掛かりになりそうである」という耳寄りな情報が届きました。
 新地さん、ありがとうございました。

古代學協会編『仁和寺研究』第5輯

No.4403

 同窓の徳永先生が大著を刊行されたのに比し、このところたいした成果をあげていない私は身の置き所を失うわけですが、ようやく拙文(短い史料紹介ですが)掲載の雑誌が世に出ましたので、執拗ながら再度紹介させていただきます。

 『仁和寺研究』第5輯(編者・発行者:古代學協会、発売所:吉川弘文館、平成17年12月20日発行、本体4000円)
  構成は以下のとおりです。

  「小論 仁和寺の宗教」                              宮本光研
  「仁和寺本『系図』の研究・翻刻(二)」                     関口 力
  「仁和寺本『系図』に描かれた閑院内裏の陣中」               野口孝子
  「仁和寺本『系図』収録『平安京図』に見える篝屋の設置地点について」 野口 実
  「仁和寺編年史料(二)」                             古代學研究所編
  「図版解説」

 拙文では、あらたに検出された篝屋設置地点の紹介と、この史料の成立時期についての考証が行われています。

 ☆ 目下、京都女子大をはじめ主な私立大学は期末試験の真っ最中で、それが終わるとすぐに入学試験。年度末の事務的な仕事も重なってとても忙しい時期です。
 ということで、明日開かれる『台記』研究会に御出席の先生方、研究者の皆様。私の報告は、上記拙文の抜刷をレジュメ代わりとするという、実に手を抜いたものとなりますことを、事前にお断り(お詫び)申し上げておきます。

 ☆ 伊豆の調査に同行されるメンバーへ
 幹事の山内さんが試験中ですので、代わって連絡しておきます。
 ① 京都からの交通手段として、岩田君が自家用車を提供して下さるとのことです(交通手段の選択は各自主体的にお願いいたします)。
 ② 発掘調査現場の見学は最終日の28日に設定されました。

 ☆ 『紫苑』執筆のメンバーへ
 編集長の山岡さんが試験中ですので、代わって連絡しておきます。
 原稿未提出の人は、早々に添付ファイルにして山岡さんに送信してください。また、図版など添付できないものについては、その大きさ(『紫苑』の一ページ全部か半分かなど)を山岡さんにお知らせ下さい。

伊豆の調査に同行されるメンバーのみなさんへ、補遺

No.4404

>野口先生 昨日はおじゃまいたしました。各種ご案内ありがとうございます。

 岩田の用意するクルマですが、97年式のスズキワゴンRです。いろんな評価もありえますが、まぁ「ポンコツ」というやつです。ぎちぎちに詰めれば、運転手含めて四名様までご乗車いただけます。CDプレーヤーは付いてません。

 また、二月には伊豆の調査旅行の事前学習会や、例会などが予定されております。
 伊豆の調査旅行にご参加の(特に院生クラスの)みなさんは、事前学習会の分担を、四の五の言わず積極的に引き受けましょう。
 例会については、日程の調整が付き次第、ご案内いただけると思います。
 『吾妻鏡』の講読は、例会の日程に合わせて開催する予定です。昼間に『吾妻鏡』、夕方から例会、という運びを予定しています。

 三月には、私案ですが、また論文講読の勉強会などを開催したいと思います。内容や日程等については、『吾妻鏡』の講読会や、例会、当掲示板などでご意見を頂戴したいと思います。
 また後日、ご意見を募りたいと思いますので、興味を持たれた方はいろいろとアイデアを温めておいてください。