懐かしいマインツ

No.4279

京楽先生のドイツ便りを愛読している。http://www.shc.usp.ac.jp/kyouraku/

毎回とても楽しいのだが、今回はマインツである(どこにあるか知ってますか)。

昨年、ボン大学でシンポジウムの報告があったあと、一人で行った町である。

ボンでは、昼間はシンポ。夜は亡くなった小山靖憲先生らと
毎晩、飲んだり、コンサートに行ったりで、ほとんど、何も見なかった。
シンポ終了後、南西フランスへ3日の遠足へ行き、カタリ派の遺跡などを見たのだが、
ドイツでは何も見ていなかったので、フランクフルト空港への途中で、
わけもわからず1泊したのが、マインツなのです。
一応、日本の旅行社でホテルを予約していったのですが、
旅行社のおねえさんが、マインツというのをホテル名と思って、
ずいぶん手間がかかりました。ライン川の観光船が発着する町なんですが。
行ったのは12月なので、観光船は運航されておらず、観光客はいない町。
けっきょく、ボンの町中を散策したあと着いたので、夕方。
翌日、朝、教会へ行き、その前のお菓子屋さんでチョコレートを買いました(これがおいしかった)。
私の感では、なんだか、いろいろありそうな町だったのですが、
こんなにローマ時代の遺跡があるとは知りませんでした。
私的なこと(娘の中学受験)で時間がなかった。
ぜひもう一度行ってみたいです。
発掘されたローマの軍船の復元がしてあるとは、尻が浮き上がってしまいます。
ただ、ドイツ語はおろか、英語もろくにできないので、
博物館の解説おじさんには、悩まされそうですが。

そろそろ新書の原稿が500枚突破。まだ終わらない。

貴重なボン情報と素晴らしい新刊の御紹介

No.4280

 京樂先生のドイツ報告について、私は>>No.4229で、
 「ボン発の京樂先生の日記ブログは、これから在外研究をしようとする人への指針になりますし、現在のドイツの大学事情を知る上でたいへん貴重です。
 この日記ブログ自体が一つの在外研究の報告書としての価値を有するものだと思います。」
 と、僭越なことを書かせていただきましたが、その充実ぶりは見事で、これをまとめて刊行すれば一書になろうかというほどに読み応えがあります。ドイツの大学生の就職観とか、大学に対する社会の人たちの認識するところの日本との相違などについて、また新しい話題を期待しております。

 美川先生、原稿500枚の新書というのは辞書みたいなことになってしまいませんか?
私は昔書いたものを継ぎ接ぎして、ようやく80枚といったところです。だいぶ水をあけられてしまいました。

 ☆ 東海大学非常勤講師の落合義明先生より、御高著『中世東国の「都市的な場」と武士』(山川出版社)を御恵送いただきました。あつくお礼を申し上げます。
 まだざっと拝読しただけですが、目下の私の東国武士論の課題にまさに合致した内容で、教えられるところが多く、そろそろ初校が届くはずの研究所紀要(今年度中に刊行)に執筆した拙稿のうち、大井・品川氏に関する部分など、恥ずかしくて最初から書き直したくなってしまいました。もう無理なのが大変残念です。
 以前から、落合先生の研究スタイルにはとても親近感を感じていました。ますますの御活躍を期待いたしております。

 ◆ 直前ですが、<女性史総合研究会例会>の情報です。

 日 時: 11月19日(土) 13:00~17:00
  於 : 京都アスニー5階 
報告者: 西川真子 氏 
   「現代中国 家庭の中の事件と女性――改革開放政策のはざまで」
      林香奈 氏
   「中国女性史研究の現状と課題――『中国女性史入門』の編集と授業実践を通して」

Re: 懐かしいマインツ

京樂真帆子@ドイツ・ボン
No.4281

美川さん
 ブログを読んで頂き、ありがとうございます。学生を読者に想定していますので、いろいろとご不満もおありでしょうが、ご辛抱下さいませ。様々な都市をフィールドワークするほどに、ドイツ都市史の難しさを日々実感しております。
 マインツは都市史研究としては中世こそ面白いはずなのですが、今回は果たせませんでした。ご存知のように近代国家成立時には、ドイツ人のゲルマン民族としての独自性が喧伝されていましたが、戦後はその揺り返しがやってきて、ローマ文明などとの連続性が重要視されています。研究レベルでは、「ドイツ人」などという概念自体を解体することはごく当たり前なのですが、観光レベルではローマ文明の影響を肯定的にとらえる傾向にあるようです。それゆえにローマの遺跡・遺物は保存される、というメリットもあります。
 私が今回ローマ遺跡ばかりを見たのは、自分の勉強不足もさることながら、やはり「観光客」として「なめられた」ということもあると思っています。もちろん、博物館のおじさんたちに悪意があったわけではなく、それはもう善意の固まりのような方々でありがたかったのですが、ドイツ語が出来ないと言うことがこういうところに影響を及ぼしている、と考えます。
 なので、いずれマインツは再訪したいと思っています。その価値がある都市のようです。

Re: 懐かしいマインツ

京樂真帆子@ドイツ・ボン
No.4282

野口さん、こんにちは
 同じ時間にパソコンに向かっているようです。今こちらは午後3時半。ゆったりとした時が図書室に流れています。
 学生の就職観についてもいろいろと聞いていますが、いずれ。まあ、大学に就職課がない、ということをまずはお伝えしておきましょう。
 カリスマ編集者の石浜さん、『牛車でGO!』(仮題 笑)をやめてこっちにしてもいいですか?

Re: 懐かしいマインツ

No.4283

>京樂先生
さっそくのボンからのお返事、ありがとうございます。
カリスマ編集者はどう思われるかわかりませんが、
これはいけますよ。これに地図とか資料とかついている本が出たら、
私は必ず買って、ドイツ行きますよ。
遺跡や博物館だけでなくって、食べ物・飲み物情報も満載ですからね。

>野口先生
やっぱり辞書みたいな新書になってしまいますかね。
書いてからばさばさ削るという予定で、とにかく書きまくってきたのですが、
再読すると、なかなか削れない。うーんこまった。
内容が8世紀から13世紀までなので、とにかく長くなってしまいました。
途中で編集者には、12世紀なかばで一度打ち切ろうと言ったのですが・・・。
とほほ・・・・