耐え難きはタバコの煙。

No.4239

 本日は久しぶりに山本君が同志社に訪ねてきてくれました。
 石井君が欠席なのが残念でしたが、いつもの「於:わびすけ」の会合は、田中さん・山岡さんも交えて話が弾みました。
 しかし、今日の「わびすけ」は京都御所の一般公開のためか、満員。何人かのお客さんのタバコの煙で店内はモウモウ。喉をやられて、この時間になっても痛みが取れません。私も若い頃の一時、喫煙者でしたが、今に至って、ヒドク罪深い営為を行っていたものだと猛反省しています。
 
 近く発表される田中さんの論文初校を拝見。みんないろいろな問題を克服しながら着々と自分の道を進んでいる様子で、嬉しいかぎりです。私も家に帰ったら、『明月記研究』に掲載していただくことになっている拙文の初校が届いていました。
 田中さんはこの週末に東下りとのことですが、私も12・13日に出張する予定でおります。何か御用がございましたら、御連絡下さい。
 >田中さん  写真のお菓子をいただくことが出来て幸いでした。
 >雨野さん  今回はきちんと着信いたしております。
 >石井君  風邪でもひかれましたか?、ちょっと心配しています。
 >山本君  修論は御自身の納得のいくテーマで。あとは頑張るのみ!
 修論で思い出しましたが、大学や大学院のあり方について考える上で参考になる本として、森博嗣『大学の話をしましょうか 最高学府のデバイスとポテンシャル』(中公新書ラクレ)を紹介しておきます。著者は理系の研究者ですが、ここに示されているのは『下流社会』とは異なって、私に近い見解だと思います。

 >中央大学大学院の河辺君  はじめまして。古文書学会大会、お疲れ様でした。次回御上洛の折には、京都女子大学にもお立ちより下さい。

 ☆ 例年のごとく、吉川弘文館の『歴史手帳』2006年版を一括注文したいと思います。希望者は16日(水)までにお知らせ下さい。

同志社での講義。

No.4240

 昨日は、講師控え室まで突然ドシドシと押しかけてしまい申し訳ありませんでした。またお忙しい中いろいろ自分の話などを聞いていただきありがとうございました。野口先生が掲示板の方に心配しているとの旨の書き込みがありながら、しばらく音信不通となっておりましたので、今回直接伺いました。当然その後の文化史特論の先生の授業の方もお邪魔させていただきました。
 ちなみに野口先生が大学で講義されるのを聞くのは、自分は意外にも初体験でした(講演会や研究会を除く)。講義内容は、四代将軍九条頼経の正妻である竹御所に関する話で、一度先生の論文を読んで理解していたはずでしたが、今回講義を聞くと、いろんな横道に逸れた話も含めて、初めて承久の乱の講義を聞いた時のような面白さを改めて感じました。また先生の講義の魅力の一つは、先生の講義内容の話そのものも面白いだけでなく、先生が紹介される参考文献まで読みたくなる点です。普通に勉強していたら全然読むこともないだろう参考文献なども、先生の講義で紹介されると、自分に関心のあるテーマと結びついていて、知的好奇心を刺激されます。
 また講義を聞きながら、久々の同志社大学での講義という状況も手伝ってか、初めて「承久の乱」に関する野口先生の授業(演習でした)を思いだしました。あの時は、ただ単に「面白そう」という軽い気持ちでお邪魔させていただきました。鎌倉幕府に関する本などは読んでいましたが、大学では、そういうジャンルの講義や授業を全く聞いたことのなかった当時の自分(ある意味飢餓状態)にとっては、本当に講義が面白く感じたことを今でもハッキリと覚えています。
 しかしここ最近、自分は頭が修論でいっぱいいっぱいで、そのような「面白い」という大事な感覚(≒知的好奇心)を忘れていたように思います。自分は「歴史が好き」というのが唯一のエネルギー源なので、その感覚を忘れてしまってはこの先続かないですし、それを枯らさないためにも、常に自分の「知的好奇心」に水を与え続けたいと思います。
 またこれも恒例だった講義後の「わびすけ」での「座談会」で、いろいろと日頃自分が思っている事を話せましたのでスッキリしました。また「座談会」途中参戦した田中さんが近日中に論文が掲載されるとのことでしたが、そういうがんばっている姿を見ると、自分も頑張らねばと思います。本当に今日はいろんな意味で刺激になりました。
 ちなみに先生の文化史特論のシラバスを調べたところ、次々回あたりの内容が、「院・天皇と鎌倉殿・将軍」・「東国武士団の西遷・北遷と日本文化」などなど、豪華ラインナップでした。またお邪魔して聞きたいです。

>山岡さん
 ということで、授業に行けなかった場合は、上記の講義のレジメ、いつものように余っ た分よろしくお願いします。
>岩田さん
 毎回『吾妻鏡』お任せっきりですいません。お詫びと言ったらなんですが、例の本は次回の例会の日に必ず持参致します。
 
 

Re: 耐え難きは名古屋大学助教授兼小説家

No.4241

私も、喫茶店での煙草には、悩まされます。
喫茶店という言葉の「喫」って喫煙の「喫」ですよね。
煙草を吸うところ、という意味なんだから、しょうがないか。
あかの他人の煙草を吸わされるのは、ほんとうにかないません。
そのために、ついつい混んでいても、スターバックスに入ってしまったりします。

今週は、野口先生「ご推薦?」の『下流社会』と『大学の話をしましょうか』を、
読んでしまいました。前者の影響で、家内が朝、フジではなく、NHKニュースをつけます。後者はさっき2時間ほどで読んだのですが、最初の方など、これは同感、と思っていたのですが、途中から腹が立ってきました。50以上の教員はリストラせよ、とか、
私大でつぶれるところは、つぶれりゃいいだの、自分が名古屋大学に籍をおいておいて、
しかも小説でその給料の10倍も稼いでおいて、よくも平気のへいちゃらで言えるもんです。それでいて、博士課程出ると、ポストがない、とか、あんたが早うやめてほしい(もしかしたら、もうやめているのかな。はっきりしないが)。
とにかく、少子化すりゃ、いいとか、問題は発展途上国の人口爆発でしょう、もうなんにもわかっていやしない。非常に視野が狭いので、あきれるばかりです。久しぶりの大爆発をいたしました。インパクトはあったということでしょうか。でも、たぶん数時間のインタビューでできてしまった、こんな安直な新書はもういやです。

石原千秋『Jポップの作詞術』拝受。

No.4242

 これも新書ですが、石原千秋『Jポップの作詞術』(NHK出版 生活人新書)をNHK出版の石浜さんから御恵送いただきました。石浜さんが新しい部署に移られてから、本務と並行して編集された最初の本だと思います。
 これは高校の国語の教材に最適なのではないでしょうか。これなら本と無縁な生徒たちも喜びそうです。というわけで、これまでにいただいた数冊の石原千秋著のNHKブックスとあわせて、高校で国語の講師をしている当ゼミメンバーに活用していただきたいと思っています。
 石浜さん、ありがとうございました。
 私の原稿もだいぶ増えてまいりました。ただ、実に文章が硬くぎごちない。
 歴史の本は、気楽にインタビューのノリで・・・と言うわけにはまいりませんから、時間も労力も大いにかかる。しかし、いただける印税(時給なら、すべてが「時間外」の仕事ですから、モノ凄い額になるはずなのですが)というのは、そんなこととは無関係。むしろ、反比例するかも知れません。
 「そこが渡世人のつれえところよ!」

いま、新書を書いているのですが

No.4244

今、ある新書の原稿を書いています。
もう、400枚になりますが、まだ終わりが見えません。
担当編集者は、枚数は気にせずに書いてください、
なんておっしゃっているのですが、
いったい、何枚で終わるのであろうか、と自分自身で不安になります。
『白河法皇』を書き終えたあと、書き始めたので、
もう2年半、ときどき中断しつつ、書き続けています。
「新書」というと、ですから、少々過敏に反応してしまいます。
新書の原稿を書いていると。むしょうに論文が書きたくなることもあります。
そして、来春3月までに市史本文編を2種類書かねばなりません。
あーあ、と思いつつ、今日は1日論文抜刷やコピーの整理をしています。
はじめて5分後、こりゃどうにもならん、
と叫んだら、家内が腹をかかえて笑いました。
どこが可笑しいのかさっぱりわかりません。
野口先生の本になっていない原稿が多すぎることに気がつきました。
早く、本にまとめてください。お願いします。
ひさびさに、野口先生に憤懣をぶつけてしまいました。ご寛恕を。

10年に一度は論文集を出したいのですが。

No.4245

 美川先生、叱咤激励、ありがとうございます。
 自分自身の研究を総括し、次のステップを踏み出すためにも、10年に一度は論文集を編むのが理想と心得ております。実際、1982年に『坂東武士団の成立と発展』(弘生書林)、1994年に『中世東国武士団の研究』(髙科書店)と、ほぼ順調に進めてきたので、そろそろ手をつけなければならない時期であることは間違いありません。
 しかし、近年、学術図書の出版はなかなか引き受け手がないものと思います。『中世東国武士団の研究』は出版社からのお申し出で出していただきましたが、最初の『坂東武士団の成立と発展』の方は博士論文の公刊義務もありましたので、出版経費のうち、軽乗用車一台分くらいの費用は自己負担いたしました。これは全く売れず、250部を断裁という悲惨な結果になりましたが、今になって復刊の希望をたくさんいただいているのがせめてもの救いです。
 出版社からの依頼がないから、ということのほかに、論文集をまとめないでいるもう一つの理由は、2000年春に京都に戻って以来、新しくて面白いテーマに遭遇することが多くなったことです。目先の興味で動いている点、すこし反省の要はありますが、学ぶ楽しさに引きつけられ、自らのレベルの低さは自覚しながらも、都市論関連などの仕事に時間をあてることが多くなりました。
 論文集ではない本の執筆の依頼は何件かいただいているのですが、そんな次第で、もう
10年近くもお待たせしてしまっているものもあり、石浜さんをはじめ、多方面に御迷惑をお掛けしている次第です。
 論文集については、きっとゼミの諸姉兄が索引などの作成を<喜んで>担当してくれると思いますので、きっかけさえあれば早々に着手したいとは思っております。
 
 矛盾だらけの弁解に終始してしまいましたが、かつて『史学雑誌』の「回顧と展望」で、通俗書に区分されるべき拙著『武家の棟梁源氏はなぜ滅んだのか』(新人物往来社)まで取り上げてくださった美川先生に、お礼かたがた、当方の現状について申し上げる次第です。

Re: 耐え難きは会議・学務の山

No.4247

 昨日、今日と奇跡的に二日の休みとなりました。しかし、夜の寝つきが悪く、したがって寝起きも悪く、一日中倦怠、疲労感が抜けず、2~3時間ごとに横になる始末です。
 なぜか?飲みすぎが祟った面も、なくはないと思います。
 10月26日の『台記』、27日の『兵範記』研究会で飲み、古文書学会関係で、また飲んだのも否定しません。
 しかし、以下の日程が体調不良と無関係とは思えません。
 28日金曜は、10時半から18時過ぎまで学生部関係の学務、会議。
 29日は古文書学会大会、9時から12時までここでも会議。
 30日は亡父の一周忌(さすがに会議なし)。
 31日はまた古文書学会の見学会。これは楽しかった!
 1日は10時半から14時半まで3種類の会議、4、5時限目講義のあと、院生と面談。
 2日は午前中龍谷で授業、3時限目は京大で授業、14時半から18時20分までまたまた3種 類の会議。
 3日は名古屋で教え子の結婚式(やれやれ)。
 4日も14時から17時半までまたもや会議・・・・
 こんな日程が来週も、いや今年度中続く予定です。
 体が持つでしょうか?
 
 何でこんなことになるのか?たとえば奨学金返還免除委員会のように、これまで文科省で決めていた業務が、大学に移管され、その内容も吟味せず、単に学生部厚生補導担当の所掌だからと言うことで、すべて学生部委員に押し付けられてしまいました。
 場合によっては一生を左右する重大事を、片手まで片付けることなどできません。
 授業料値上げも、これまでは国が決めていたのに、独立法人化後は、大学が決定する形となり、学生の攻撃の矛先は大学に、学生部に向けられることになります。その相手をさせられるのも我々です。
 学務の変化を検討せず、適当に割り振るからこんなことになる!と、憤懣に耐えません。
 おまけに、学部では同窓会設立準備委員会の委員長を押し付けられる始末。全学の同窓会の所掌が学生部なので、学生部委員が担当せよとの事。この同窓会も、所詮は独立法人化の結果、寄付集めが必要になるために設立されたものなのです。これも、毎週二時間の会議です。
 同窓会と寄付集めというなら、社会連携推進課の命令で、講演会を3回させられました。これも、同窓会への顔つなぎのために教員を派遣して、出前講演をさせると言うもの。もちろん、それなりの報酬はいただいたのであまり文句は言いませんが、負担を増加させたことは、申すまでもありません。
 独法化の結果はかかる有様です。もちろん昔から私学では当然のことでしょうが、急遽取り組まざるを得なくなった国立大学では事務方も対応できず、会議は踊る状態です。お蔭で教員相互の意見が衝突することも多く、不愉快でストレスも溜まります。
 運悪く、父の没後の事務的な処理の繁忙、神戸市史の雑務、さらに古文書学会の重大案件も重畳して、ほんとうにフラフラです。
 もちろん、授業は例年通りだし、借金取りからは、次々と℡、メール・・・(それでもライブラリー、150枚書いたぞ!)。書くには書くけれど、とても仕事の質は維持できません。

 まあ、3月までの辛抱なのですが、心配なのは体が持つかどうか。
 これだけ酷使すると、50過ぎの体は(まして酒びたりの肝臓では)、元に戻るかどうか、疑わしい限りです。
 それに、一度あれこれ引き受けて、教授会で再三名前が出てしまった教員には、さらなる役職が押し付けられる可能性が高いことです。
 それを回避するには、中規模な失敗をすることですが、あまり派手にやるとクビになりそうだし、小さすぎると相手にされないだろうし・・・
 妙案を求めます。

時の流れは17ノット

No.4249

タイトルは、私のネット上の船友達(実際に船上でも会ったことありますが)が、
昔書いた本のタイトルです。
私の時間の進み方の好みも、ちょうどそれくらい。つまり時速30kmぐらいです。
元木先生は、大の鉄道マニアですから、たぶん時速110kmぐらいがお好きなのでしょうか。どちらにせよ、おそらく時間の進み方が4倍近く違うのでしょう。
元木先生の26日からのスケジュールを見ただけで、もう目がくらくらし、
吐き気がしてきました。
先週は、学園祭で、月曜と火曜以外授業や会議がなかったので、喜んでいたら、
風邪で寝込んでしまいました。おかげで、今日は元気回復。推薦入試の監督と採点。
元木先生は新幹線に乗り、私は30ノットの高速フェリーに乗っているのかなあ。
でもそれだったら、好きな乗り物なんで、まだ楽しいんですが。

単なる無駄話でした。

脱線寸前

No.4252

 美川先生、お返事有難うございました。
 新幹線ねえ。たしかに、ものすごい速度で突っ走っている感じですね。ホント。
 でも、自分で制御できないのだから、ブレーキが壊れた状態と言うことですね。
 
 当方程度の状態で愚痴をこぼすのは不謹慎かもしれません。
 もっと厳しい条件で、学問と学内の雑務に取り組んでいる方は大勢おられると思います。経営者の理不尽な圧力に苦しむ方も多いと思います。
 こうした状況だからこそ、学問の真価が問われているのであり、やはり石にかじりついてでも折り目正しい学問的な成果を提示したいと思います。
 とはいうものの・・・
 

大荒れの日本海で機関停止、漂流

No.4253

無駄話のついでに。
2年前の2003年1月 新日本海フェリーの「すいせん」(苫小牧→敦賀)が、
秋田沖の日本海で荒天の中、機関が故障で停止。
7時間にわたって漂流する事故がありました。
この「すいせん」が約30ノットの航海速力が出るのです。
日本海軍の正規空母なみです。重巡洋艦や駆逐艦よりはちょっと劣りますが。
あの船、どういうわけか、航海中はデッキに出ないでほしい、となっているのです。
船でデッキに出られないというのは、楽しみが半減するのです。
高速運転だから危険、ということなのでしょうが、その理由がよくわからない。
最上級船室にあるプライベートデッキには出てもいいようですからね。
前の書き込みは、その船のことと、その事故が念頭にありました。

割り込んですみません

石井一英
No.4257

野口先生、先週は百練抄講読会と文化史特論の講義を無断欠席してしまい、すみませんでした。
実は先週の水曜日から大風邪をひき、昨日まで布団の中で苦しんでおりました。ナントカは風邪をひかないというのは迷信のようです・・・。しかも、講読会の前に書き込んだ文も携帯からだからなのか文字化けしてしまい、ご迷惑をおかけしました。皆様も今年の風邪にはお気をつけ下さい。
明日の講義にはしっかりと出席しますので、またよろしくお願いします。