次回例会について。
平田樹理
No.4224
次回例会のお知らせです。
日時: 11月7日(月)18:00~(吾妻鏡講読会後です)。
場所: L校舎3F 共同研究室
報告者:樋口健太郎氏(神戸大学DC)
「藤原師長の政治史的位置-頼長流の復権と貴族社会-」
参考文献:樋口健太郎「藤原師長の政治史的位置-頼長流の復権と貴族社会-」
(『古代文化』57巻10号、2005年)
樋口健太郎「平安末期における摂関家の「家」と平氏-白川殿盛子による「家」の伝領をめぐって-」(『ヒストリア』189号、2004年)
橋本義彦『藤原頼長』(吉川弘文館、1964年)
以上です。多くの方のご参加をお待ちしております。
信西の首。
No.4225
山岡さん、平田さん、史料講読会と例会の御案内、ありがとうございました。
史料講読会参加者は、できれば、佐藤進一「幕府論」・「寿永二年十月の宣旨について」(同『日本中世史論集』岩波書店)を読んでおいて下さい。大事なところです。
同志社の演習の時には、ここを山本君が担当し、研究史をまとめてくれました。山本君はお元気でしょうか?
例会参加者は、樋口さんの「藤原師長の政治史的位置-頼長流の復権と貴族社会-」を事前に必ず読んでおいて下さい。掲載誌は研究室にあります。来年度の共同研究メンバーにとっても、「摂関家」を考える良い機会ですから積極的な参加を期待したいと思います。
☆ 京都文化博物館2F歴史展示「武者の世に」のコーナーのメイン展示は、三条大路を行く武者行列の立体模型ですが、これは『平治物語絵巻』信西の巻の大路首渡しの場面を立体復原したものです。したがって、行列の先頭に長刀に吊された信西の首がなければ意味がないのですが、1988年秋の開館以来「展示に相応しくない」という理由(配慮?)から首無しで展示され続けてきました。ところが、先日、キャンパスプラザ科目の見学会で訪れてみたところ、首が吊されていました!
開館当時、このコーナーの展示は私が担当していましたので、再三首がなければ意味のないことを上申したのですが、聞き届けてもらえず、そのために展示案内の図録や解説板に、この場面についていろいろ言い訳がましいことを執筆するなどフォローを重ねたのですが、ようやく私の宿願が達成されたようです。ちっとも不気味さなど無く、これによって展示は実に整合的で、意味のあるものになり、解説パネルもいよいよ有効に機能することになりました。
かつての同僚で食事に際して私と同じ好き嫌いのあるUさんの御尽力によるものでした。再びおかしな「配慮」で取り外されることのないようにお願いしたいと思っています。