中村修也『日本古代商業史の研究』拝受。

No.4212

 文教大学の中村修也先生から新刊の『日本古代商業史の研究』(思文閣出版)を御恵送いただきました。第七章「市人・市籍人と市の構造」・第八章「平安京市町成立の構造」・第九章「東西市の空間構造と景観」は平安京・京都都市史研究に際して、必読の研究であろうと思います。巻末の「『平安遺文』にみる支払代価物」の表は当時の物価を考える上で便利。
 ちなみに、中村先生は佐伯君・田中さんにとっては、京都市歴史資料館におけるお仕事の上で大先輩に当たる方です。中村先生にあつくお礼を申し上げます。

 ◇ 研究所教授室(野口研究室)の書架が満杯になっておりますので、共同研究室の書架の一部を提供していただけることになりました。史料講読会の際に使用する本や須田春子先生からの寄贈図書などを配架したいと考えています。移動の際は、ゼミメンバーの御助力をお願いいたします。

鈴木哲雄『中世関東の内海世界』拝受。

No.4217

 北海道教育大学の鈴木哲雄先生から『中世関東の内海世界』(岩田書院)を御恵送いただきました。相馬御厨に関する研究など詳細です。
 鈴木先生は私と同郷(下総)。公立高校教員として同業だった時期もありました。また千葉県史編さんの中世史部会で御一緒に仕事をさせていただいたこともあります。鈴木先生にあつくお礼を申し上げます。

 ※ 千葉といえば、日本シリーズにおける千葉ロッテの勝ちっぷり(3戦まで)は承久の乱における東軍の如し。「千葉」が脚光を浴びるのも久方ぶりのことで、「千葉介」の西上軍といった按排ですが、チームメンバーに京都など西日本出身の選手が多いのは、東国に下った平家の軍中に東国武士が多かったり、一ノ谷の合戦の義経軍に畿内近国の武士が多く参加していたのに似ていますね。
 <日本シリーズからの「武士論」>でした。