有村芳恵さん、ありがとうございます。

No.4005

 有村さん、いろいろお世話になり、ありがとうございます。まだ、しばらく先のことですが、有村さんが鹿大を去られる(ご卒業される)と、金井先生はじめ、日本史の先生方はさぞかしお困りになるのではないでしょうか。しかし、来ていただけたところ(大学院)は大助かりでしょう。ぜひ、必ず京都にお出で下さい。先生や先輩に対するこまやかなご配慮、なかなか得がたい人材かと拝察いたしております。
 乕尾先生ばかりか、金井先生、さらには地元の名士であられる原口先生までが鳥料理が苦手とは、これは驚きです。そういえば、米国はワシントンDCに住む経済アナリストをしている友人によると、ケンタッキー州立大学の歴史学の教授はみんなフライドチキンが苦手だとか?・・・(もちろんウソです)。
 
 「信玄」は焼き鳥以外にも、美味い料理は沢山ありますから大丈夫です。ちなみに、私は野菜が大の苦手ですが、生存のため、生野菜のサラダは頑張って食べるようにしています。そのさい、ドレッシングに助けられるわけですが、「信玄」のそれは格別です。野菜嫌いの私が大きなキャベツも美味しくいただけました(これは本当です)。

 五味克夫先生や日隈正守先生にもお声をかけていただけるとのこと、恐縮に存じます。なお、本日、研究室にお電話を下さった永山先生も、有村さんからお誘いいただいたと仰っておられました。
 「有村」というお名前をきいただけで、鹿児島が懐かしくなります。息子の小学校のクラス担任は有村先生でした。そういえば、鶴丸→東大のTBSの女性アナウンサーにも有村姓の方がおられましたね。鹿児島のテレビでは今でも「有村ゴルフ」のCMをやっているのでしょうか。有村ではありませんが、鹿屋の何とかいう薬屋さんのCMも面白かった。
 
 いろいろ余談を申し上げてしまいましたが、有村さんをはじめ、鹿児島大学の皆様、18日はなにとぞ宜しくお願い申しあげます。

有村さんありがとうございます。

No.4006

あれまぁ・・・。という感じですね。乕尾先生の情報を元木先生から頂いたときには(元木先生ありがとうございます)頑張ってフォローなどと思っていたのですが・・・、あれよあれよと事態が深刻化(?)しており笑えてきました。
 このような状況を見ていると私が東京にいた頃東京に来た友人が揃ってやぶそばに行きたがり、アレルギー持ちの私は一人寂しく別の所でごはんを食べた記憶が蘇ってきます。信玄にはそば屋と違って色々な料理があるようで安心です。

>有村さん当日もよろしくお願いします。
 

身に余るお言葉、ありがとうございます

有村 芳恵
No.4007

何とも嬉しいお言葉を頂戴し、思わず顔が綻んでしまいました。周囲に誰かいようものなら確実に気味悪がられたであろう事は間違いありません。幸いなことに、現在私は大学の演習室で一人の時間を過ごしております。明日から実家(霧島)に帰省する予定です。

鳥料理の件、御理解をいただけたようで安心致しました。私としましても、懇親会に関してあれこれと思案することはあるのですが、幹事の先輩方の御負担をなるべく増やさないよう努めるのは、当方としましては当然のことかと存じます。門屋先輩、至らない事もございますが、当日も宜しくお願い致します。

野口先生
懇親会の際に一つお願いしたいことがございます。こちらから参加する学生の中で、卒論で院政期の武士について考察する予定の4年生がおります。彼自身卒論の方向性に迷っているようなので、もし先生の元へ相談に伺った際には、何かアドバイスをいただけたましたら幸いです。何とぞよろしくお願い致します。

那須与一の伝承と「扇の的」のテーマなど

No.4008

 18日、当ゼミの一団は有村さんの故郷を通過して鹿児島に入る予定です。
 卒論の件、御遠慮なくどうぞ。何年か前の夏、鹿児島大学に集中講義に行きましたが、その時は、「武士罪障論者」の野口と対決すると豪語する元気な学生さんがおられました。彼は地元ではなく大阪の出身で、卒業後東京の大学の院に進学されたはずです。
 また、民俗学専攻の女子学生で、拙著『武家の棟梁の条件』で触れた法住寺殿の武将墓の不可思議な埋葬形態について、適切な仮説を示してくれた方もおられました。
 しかし、卒論、4年生が今の段階で「考察する<予定>」というのは、いささか心配ですね。最近は卒論よりも<就活>を優先するのが当然視されるような風潮がありますが、これはおかしい。
 武蔵大学の瀬田勝哉先生は、その御高論「伏見即成院の中世-歴史と縁起-」(『武蔵大学人文学会雑誌』36-3)の「付記」に、「学生の卒論作成に学科の生命を賭けようとする共通の意志」と書かれておられますが、すくなくとも人文学系においては、学生にとっても大学生活で最も重要な営為は卒論の執筆だと、私は思います。

 ところで、この瀬田先生(昨日、中世都市研究会京都大会の準備会で御挨拶の機会を得ることが出来ました)の御高論は、即成院(現在は東山泉涌寺の惣門脇にある)の歴史を解明するとともに、この寺に那須与一の墓として伝えられた巨大な石造遺物を通して『即成院縁起』に那須与一が取りこまれた背景などを論じた実に知的興奮を喚起される内容豊かな面白い論文です。
 ちなみに、『平家物語』における那須与一の扇の的の話は、早い段階から世上に流布していたようですが、肝心の那須与一についてはその実在はかなり疑わしいように思います。そもそも弁慶すら名を載せる『吾妻鏡』にさえ、その名前が見いだせないのです。
 滋賀県八日市市の弘誓寺には皮衣の秘仏と称する那須与一木像が伝えられており、与一に関する伝承は、まず仏教説話形成の視点から考察していくべき問題のようです。

 なお、「扇の的」は優美な場面ですが、保立道久先生は次のように述べておられます。
 「有名な那須与一の扇の話の本当のテーマは、その弓射の美技自体にあるのではなく、その直後、与一の武技に感じて平家の船上で舞を舞った男が「これをも仕れ」という義経の「御諚」によって心なく射倒されたことにあったと考えている。『平家物語』は、読み様によってはそのような「兵の道」の様変わりに対する怨嗟の書なのである。」(「歴史を通して社会を見つめる」佐伯胖ほか編『シリーズ学びと文化④ 共生する社会』東大出版会)
 さて、日本国民の歴史認識の形成に重大な影響力を有しているNHK大河ドラマでは、どのように描かれることでしょうか。

いよいよですね。

No.4010

 こんばんは。鹿児島の新地です。
 鹿児島は相変わらず暑いです。役場の気象情報では、旅行日程の今週後半は、曇りがちで最高気温は33度前後、最低気温は25~27度、土曜日は雨が降るかもしれない(降水確率50%)です。先週京都へ行っていた同僚によると、気温はそれほど変わらないが、鹿児島のほうが日差しが強いということでしたので、気になる方は日焼け対策をどうぞ。曇りの日のほうが紫外線は強いそうです。

 昨日、鹿児島市の繁華街・天文館へ久しぶりに行ってきました。日曜日だったせいか、「白熊」の有名な「むじゃき」は午前11時過ぎというのに店の外まで行列ができていました。今は持ち歩いて食べられる白熊もあるようで、並びたくないという人はそちらがお勧めです。むじゃき以外にもたいていの喫茶店のメニューに白熊はありますのでご安心を。

 「扇の的」は、中学時代に古典の授業で、弓道部員だと言う理由から暗誦させられたので、特に印象に残っています。宮崎県の椎葉村には、与一の弟・那須大八と平家の落人・鶴富姫の伝承が残り、それを歌った「ひえつき節」もありますので、那須氏に対してはなんとなく親近感を持っています。
 那須大八と鶴富姫の伝承や、ひえつき節については椎葉村のHPをご覧下さい。
http://www.vill.shiiba.miyazaki.jp/

 それでは、18日に宮崎空港でお会いしましょう。