百練抄の講読会について。

山岡 瞳
No.3977

 昨日の講読会お疲れ様でした。
>山田さん
 わかりやすく丁寧なレジュメで本当に勉強になりました。

 次回の百練抄講読会ですが、
   日時:9月21日(水)16:30~
   場所:L校舎3F 共同研究室
   範囲:寿永2年正月十一日~六月二十三日(七月八日条の前まで)
   担当:尻池さん
          以上のようになっております。
          多くの方の参加をお待ちしております。 

いよいよ8月です。

No.3979

 『百錬抄』の講読会は、山岡さんの、北陸道反乱勢力追討に関する史料の整理、また山田さんの分かりやすいレジュメともに「☆大変良くできました」でした。研究会や授業の際に、できるだけ「美しい」レジュメを提示しようとする心がけは大切だと思います。経験上、やはり整ったレジュメと報告内容の完成度はパラレルな関係にあるようです。

 いよいよ、7月も今日でおしまい。いよいよゼミ旅行の8月です。小城に行ってから、もう1年が経過するとは、時の経つのは速いものです。5日の勉強会の準備は進んでいるでしょうか?事前勉強無くしては、得るところ半減ですからね。

 ところで、8月末に野口君の住む名古屋で「軍記・語り物研究会」大会が開かれます。企画テーマは「軍記物語と中世の<義経>像(イメージ)」。詳細は下記の通りです。
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■ 2005年度大会のお知らせ

日 時: 8月28日(日) 13:00~
        29日(月)  9:30~
会 場: 名古屋大学 東山キャンパス 文学部棟2階 237講義室
プログラム:
  第1日(28日) 受付開始 12:30~
【大会企画】 軍記物語と中世の〈義経〉像
基調講演(13:00~14:00)
   中世人の義経像――文学にたどる――    池田敬子氏
関連報告(14:10~15:10)
   平家物語にみる〈義経〉像のゆらぎ――人と事件と歴史の創造――    鈴木 彰 氏
   御霊義経の可能性――敗者から弱者へ――    樋口 州男 氏
共同討議(15:20~16:50) 司会 小秋元段氏

  第2日(29日) 受付開始 9:00~
【研究発表 午前の部】 (9:30~11:30)
   重衡遺品伝承と「源平盛衰記」――その人物像の享受――    大川 真智子 氏
   流布本『平家物語』の成立    高木 浩明 氏
【総会】 (11:30~12:30)
【研究発表 午後の部】 (13:30~15:30)
   『梅松論』における将軍とその周辺  北村 昌幸 氏
   丹波赤井氏関係軍記について  山上 登志美 氏
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 私は出来れば1日目だけでも参加しようかと思っているのですが、田中さんや門屋君はどうされますか?メンバー、とくに長村君には参加をお勧めします。

 ところで、この大会のテーマも「義経」ですが、ゼミメンバーのみならず、大河ドラマファンの方々にも一読(いや、精読)をお勧めしたいのが、宮田敬三「都落ち後の平氏と後白河院」(『年報中世史研究』24)・「元暦西海合戦試論」(『立命館文学』554)・「鎌倉幕府による源義経追討」(『ヒストリア』173)・「十二世紀末の内乱と軍制」(『日本史研究』501)・「鎌倉幕府成立期の軍事体制」(『古代文化』50-11)です。
 いかなるジャンルであれ、学問の対象として「義経」を取り上げようとする人は必読です。

 ☆ 明日から、下記のようなイベントがあります。私も行きたいのですが、仕事の都合で、ちょっと無理かも知れません。

◇ 2005年 花園大学京都学公開講座「源義経とその時代 」

【開催日時】 8月1日(月)~ 3日(水)
【会 場】花園大学 無聖館ホール(入場無料・申込み不要)
【内 容】
1日(月)
14:40~16:00
「声で読む 平家物語の京都」<平家詞曲の実演および解説> 鈴木まどか氏(前田流平家訶曲伝承者)
16:20~17:40
「平清盛の夢の都-福原京」山田邦和(花園大学文学部教授)

2日(火)
14:40~16:00
「義経と京都−義経が最も輝いた瞬間<とき>」 前川佳代氏(京都造形芸術大学非常勤講師)
16:20~17:40
「鴨長明と源平争乱の時代」新間水緒氏(花園大学文学部教授)

3日(水)
14:40~16:00
「中世文学の義経像」池田敬子氏(京都府立大学文学部教授)
16:20~17:40
「源平の争乱と念仏」今堀太逸氏(仏教大学文学部教授)
 
 ※ 行かれる方は、日程など念のため花園大学のHPでご確認下さい。

花園大学京都学講座「源義経とその時代」無事終了

No.3984

みなさま。
花園大学京都学講座「源義経とその時代」、無事に終了いたしました。毎回、わが大学としては稀に見る大入り満員で、3日間で総計1300人にのぼる多数の方々に聞いていただくことができました。ありがとうございました。


追伸:わが「京都学講座」が終わってから、まことに申し訳ないことを発見してしまいましたので、お詫びを兼ねて報告させていただきます。
京都大学ではこのところ、「春秋講義」という連続講座をおこなっておられるらしく、そのポスターをたまたま見てしまったのです。
なんと! 仰天したことに、わが「京都学講座」初日であった8月1日には、元木泰雄先生の「源義経の実像-その人物と時代」が開催されていたというではありませんか。こちらの講座は17時40分まで、京大のは18時30分からですから、厳密にいうと完全にバッティングしたわけではないのですが、それにしてもまことに巡り合わせの悪いことになってしまいました。この予定を知っていれば、こちらの講座を早く切り上げて、聴衆の皆さんに「ぜひこの後、京大に駆けつけるように」とお勧めしたところなのですが、それもかないませんでした。元木先生および京大関係者の皆さんには、この場を借りまして深くお詫び申し上げます。

ばれてしまいましたか。

No.3985

 山田先生、お気遣いいただき、恐縮に存じます。
 当方の「講義」は入場無料、なおかつ自由という、何とも牧歌的なもので、おまけにほとんど宣伝もしないという、親方日の丸的な運営でした。それでも、500人のホールの半分(弱)くらいの人はおりました。
 義経はジンギスカンかとか、中国にいたころ「義経の墓」を見たが、あれはどういうことかとか、武士と農民の人口比はどれだけかとか、まあそんな質問が出るような雰囲気の講義でした。
 かく申す当方も、どこかで話した内容を使いまわしにするという有様で、とても積極的に宣伝して、関係者にお越しいただく気はありませんでした。そんなことですので、何とぞ、お気になさいませんように。
 今年は義経がらみの講演会がさらに数回予定されており、もはやネタ切れで閉口しております。そういうところに来るような方は、テレビは「卒業」されたようで、大河ドラマネタは、あまり受けないようです。
 近藤先生のように、自ら合戦や首を切る場面を演じないと、これからはお呼びがかからないかも知れません。その近藤先生のミネルヴァ人物評伝選『源義経』、9月発売の由、まことに楽しみです。
 吉川弘文館の本には載らなかった「著者近影」が掲載されるのも、話題を呼ぶかもしれませんね。
 ところで、明後日7日は神戸で近藤先生との懇親会です。
 元町の中華料理「順徳」です。鎌倉時代の研究者は名前に驚くのですが・・・。
 どなたか、レポートしてください。
 その前の摩耶山と神戸史跡めぐり、猛暑と雷雨が心配です。ご参加の方は、準備を整えてください。