入間田先生『北日本中世社会史論』刊行

No.3962

 本日、入間田宣夫先生から新刊の論文集『北日本中世社会史論』(吉川弘文館)を御恵送いただきました。今春、東北大学を定年退官された入間田先生にとって、この論文集は「大学院生・助手時代からの宿題に、一応の答えを出」したもの、すなわち、「一生の宿題に答える中間報告」になるものである旨を「あとがき」に記されています。
 入間田先生にあつくお礼を申し上げると共にさらなる御活躍、御教導をお願い申しあげる次第です。

 ☆ 本日、京都の気温は36度以上を記録したとのこと。体力の消耗は大きく、帰宅すると、さすがにグッタリ。夕食を済ませた後、横になってテレビを見ていると、なんと昔の職場でドラマが展開中でした。
 『新・科捜研の女』という番組ですが、京都文化博物館2Fの歴史展示室。自らが関係した展示物(管理に手こずった乾湿度計も)が映ったりすると、何やら不思議な気分でありました。
 そういえば、先頃、山村美沙原作の2時間ドラマには花園大学山田研究室が登場したばかりか、劇中で殺害された助教授(考古学者なのに百人一首にも通じるという理想的<現実にはまず存在し得ない>学際的研究者)の遺影が山田先生の机上に飾られるという場面もございましたっけ。
 今夜の放送では南禅寺もロケ地になっていました。南禅寺といえば名案内人として名をあげた野口洋平君を思い出さざるを得ません。いま名古屋にいる野口君は、塾講師のお仕事で御覧になれなかったかも知れませんが、見ていたらきっと懐かしがったに相違ありませんね。
 明日は、その名古屋を通過して瑞浪に向かいます。暑さでダウンのおそれありです。どうなることやら。

Re: 入間田先生『北日本中世社会史論』刊行

No.3966

こんばんは。最近本当に暑いですね。
私の職場は職員室は某先生の管理により鳥肌がたつほどの寒さ(冷害ともいう)、補習のため教室へ行くとクーラーが壊れているのか生徒の熱気のせいなのかむしむしと暑い・・・という状態なので気温差で体がしんどいです☆
先生もくれぐれも体調にお気をつけくださいね。

『新・科捜研の女』、私も最後の方だけですが見ました☆
今回は「炭素14」とか「年輪年代法」とか耳慣れた語句が多く、なんとなく大学時代の考古学や学芸員資格取得のための講義が思い出されてなつかしかったです。

文化博物館といえば、先日の祇園祭の日に「千總コレクション 京の優雅~小袖と屏風~」を見るため文化博物館へ行ってきました。
友禅染めの繊細で美しい作品の数々におもわずため息☆
江戸時代頃に流行った柄なのに、現代の私たちが見てもおしゃれで「粋」だなと思える。柄の配置や組み合わせにどことなく遊びがあったり、または細かい染めの技術に圧倒されたり・・・見てよかったです♪
博物館内では常設展の展示替えのためなのか、展示方法などについてのアンケートが行われており、抽選で千總オリジナルのとっても素敵な浴衣があたるとのことだったので気合いを入れて答えてきました☆当たることを祈ります

本の重み。大阪は天神祭。

No.3969

 永富さん、こんばんは。『日本国語大辞典』購入の判断は適切だったと思います。ほかの諸姉兄も記録読解の必需品なので、掘り出し物があったらすぐに手に入れてください。私は院生時代に、たしか永富さんの購入価格の20倍以上の金額をはたいて渋谷の古書店で購入。送料節約のために、一度に四冊ずつ大学の帰りに市川のアパートまで紙袋にぶら下げて持ち帰った記憶があります。今こんなことをしたら、肩の筋肉がガタガタになってしまうでしょうが、当時はとても嬉しかった。
 
 昨晩、瑞浪から戻り(地震の影響で新幹線に遅れが出ていました)、疲れの取れないまま、今日は天満橋のエル大阪で開かれた平安京文化研究会に出席。この席上、宇治の発掘調査で御活躍の天理大学研究生・大原瞳さんに後期例会での御報告をお願いし、ご快諾いただきました。
 ちなみに、今日の大阪は天満宮天神祭の宵山をひかえて、浴衣姿の若者達で大賑わい。
 永富さんも「素敵な浴衣」が当選するとよいですね。
 
 ところで、本日は大河ドラマの放送日ですが、先に御紹介したことのある東京で税理士事務所を開いている高校時代からの親友から、
 「諸先生方は大河ドラマを見捨てたようだし、・・・無理して、もう掲示板に書き込まなくともよい」
との、ありがたい御託宣がメールで届きましたので、今回はこれに従うことに致します。
 
 ☆ 瑞浪で御一緒した尊経閣文庫の菊池紳一先生から、御高論「中世加賀・能登の国司について」(『加能史料研究』16)・「尊経閣文庫所蔵文書と『鎌倉遺文』」(『鎌倉遺文研究』14)・「『松雲公採集遺編類纂』所収「持明院家文書」について」(『國學院雑誌』106-4)をいただきました。
 また、週末不在中に、東京都立大学の川合康先生より、御高著『「鎌倉街道」の政治史的研究』(平成15~16年度科研補助金研究成果報告書)・御高論「首都大学東京「文化学科」構想をめぐって」(『歴史学研究月報』545)と川合先生と堀新先生の対談記録「頼朝の「呪縛」 信長の「構想」」(『アリエス』02)、菱沼一憲先生から御高論「没官領地頭制の成立過程」(今江廣道編『中世の史料と制度』続群書類従完成会)を御恵送いただきました。
 先生方にあつくお礼を申し上げます。
 
 平安京文化研究会で久しぶりにお目にかかった米田真理子さんから、御高論「鞠の庭-『徒然草』百七十七段の周辺-」(『説話文学研究』40)をいただきました。鎌倉時代後期の関東・佐々木氏・御家人検非違使など興味深い内容です。歴史の人間は、こうした国文学の成果に対する目配りが肝要です。
 米田さんに、あつくお礼申し上げます。こちらの例会でお話しいただければ有り難いところです。

 >岩田君  明日の講読会、よろしくお願いいたします。