『平家と福原京の時代』が刊行されました

No.3841

 2004年1月10日、神戸大学で開催された「緊急シンポジウム・平家と福原京の時代~楠・荒田町遺跡の評価をめぐって~」の記録が岩田書院からブックレットの形で刊行されました(歴史資料ネットワーク編、本体1600円)。
 
 岡田章一「楠・荒田町遺跡の調査」
 須藤宏「本皇居・新内裏の位置と祇園遺跡」
 元木泰雄「福原遷都をめぐる政情」
 髙橋昌明「福原の平家邸宅について」
 佐伯真一「文学から見た福原遷都」

 上記5つの報告がメインになりますが、「質疑応答」や「討論」も収録されていて、実に有益です。とくに討論では、あの場にいて気がつかなかった文献史学・考古学・建築史学・文学の問題意識の相違が浮き彫りになっていて、とても面白く読ませていただきました。
 先般の書評会で取り上げた『古代文化』4月号「特輯『平家と福原』」所収論文と併読(精読)してほしいと思います。

 私は討論の際の発言を掲載していただいたことで、一部寄贈に預かりました。歴史資料ネットワークに御礼申しあげます。
 御報告をされた元木先生・佐伯先生、また討論の際に発言された山田先生、何かコメントがございましたら、ぜひお書き込みをお願いいたします。
 また、すでにお読みになったゼミメンバー、あるいはこのシンポに参加された前川さんや田中さんも、ぜひ、率直な御意見・御感想を。

☆ 美川先生の最新の研究をきくことのできる講座の御案内(ゼミメンバーには受講を勧めます)
   
 <歴史グループ早雲例会> 

 日  時: 平成17年6月11日(土)
 テ ー マ: 「後白河法皇」
 講 師: 美川 圭氏(摂南大学教授)
 時 間 :午後6時15分~8時15分
 場 所 :ラボール京都6階会議室(京都市中京区四条御前角)
 参 加 費: 800円(資料代)

Re: 『平家と福原京の時代』が刊行されました

平田樹理
No.3853

>野口先生
先日、神戸大学の方で発送作業を行いましたが、先生のお手元に届かれたのですね。
私は当時のシンポに参加できなかったので(受験直前で余裕がありませんでした…)、新たな気持ちで見直しております。

大阪歴科教の入門講座と公開講座の日がかぶってしまい、実行委員を務めている都合上、参加が叶わず、本当に申し訳ありません。
準備の段階でお手伝いすることができればと思います。