入間田先生の『略々年譜・著作目録』

No.3701

 この3月で東北大学を定年退官された入間田宣夫先生より、先生御自身の編集・発行になる『略々年譜・著作目録』と御高論「黄金貿易が支えた国際都市 平泉藤原氏(彼の人に学ぶ第七一回)」掲載の『ABC(朝日生命経営情報マガジン)』5月号をいただきました。前者は入間田史学を検索するための大きな手がかりとなるもので、同時に収載された「仙台で歴史を学ぶ意味」などの御論考は、先生の歴史学への姿勢を直截に示すものといえます。『紫苑』をお送りした山岡さんへのお手紙も同封されていました。
 入間田先生にあつく御礼を申し上げるとともに、御退官後もさらなる御活躍をお願い申しあげる次第です。

 小生が学生・院生だった頃、まさに若手研究者として学界をリードされていた先生方が、定年という時代になりました。自らを顧みるに、「これから、これから」と思っているうちに、いよいよ耄碌。とくに視力の低下は著しく、左右のガチャ目が老眼と近眼の進行でさらにヒドイものとなり、目下4種類の眼鏡を持ち歩いているという有様です。カメラではあるのに、どうして自動焦点の眼鏡が出来ないのか?多少格好が悪くても、出来たらすぐにでも購入したいところです。
 ちなみに、若い頃、眼鏡をかけているのにすれ違っても挨拶もせずに無視されて怒ったことが何度か有りましたが、今になって、眼鏡をかけていてもそれが読書用のものであれば見えないということが分かりました。若い方は誤解無きように。
 とはいえ、明らかに視力には問題がないはずなのに挨拶しても無視されることは、今でも時々経験することです。小生が相当嫌われているのか、その方(男性ばかりです)が異常にシャイなのか、心を病んでおられるのか、余計な詮索をしてしまいます。

 ☆ 自転車の件の続報
  GWの間、永富さんは大事な所用があるため、昨日、鈴木君が愛車(日産の新車)にて、自転車を受け取りに来てくれました。例によって、当家パソコン関係の懸案の解決と使用方法の御指導をいただきました。鈴木君、遅くまでありがとうございました。

 ☆ 土佐房による義経襲撃は頼朝の意図したものであったのか?
  ・・・という問題を再検討された菱沼一憲氏の論文が『日本歴史』5月号に掲載されています。義経周辺の問題がようやく「歴史学」の俎上にのせられる時代が到来したように思います。菱沼氏には「源義経の政治的再評価」(『國史學』179)という画期的な論文もあります。義経ファンを自負される方は是非御一読下さい。