『紫苑』第3号の列島大移動。
No.3574
京都を発して九州は久留米にたどり着いた『紫苑』第3号は、今度は北海道に旅立つわけですね。
>伊藤千春さん 古墳探検はいよいよ本格化しそうですね。高校2年生の時の休日というのは人生で一番価値のある「時」なのかも知れません。おおいに楽しんでください。
古墳については、だんだん学術的な話になってきているので、山田先生、御専門の立場から今後とも御指導をよろしくお願いいたします。
☆ 本日、千葉県夷隅町の夷隅町史編さん室から『夷隅町史 通史編』をお送りいただきました。中世を担当された滝川恒昭先生・遠山成一先生などの御配慮によるものと存じます。夷隅町内の城館跡の紹介など、日頃の着実な御研究の成果が反映していて素晴らしい内容だと思いました。御厚意にあつく御礼申しあげます。
ただし、古代の部分ですが、平忠常系を「房総平氏」と呼ぶのは不適切です。忠常系の分布はほとんど上総・下総に限られます。すこし奇異な名称ながら小生が「両総平氏」と呼んでいるのはそのためであり、一応、学界の了解も得られていると思っています。
☆ 国文学の清水眞澄先生からは、御高論「音の信仰-妙音天をめぐる人と場-」(聖徳大学言語文化研究所『論叢』12、2005年)をいただきました。妙音院師長が、あの『台記』の記主・藤原頼長の子であることから、頼長領の伝領について詳細な考察が加えられており、歴史学の論文かと見まがうばかりです。多くのことを学ばせていただきました。あつく御礼申しあげます。
ちなみに師長(御白河院の近臣にして琵琶・箏の奥義を究めた)の住んだ妙音堂が法住寺殿内新日吉社の近隣(すなわち京都女子大の辺り)に所在したことは、昨年、京都女子大学宗教・文化研究所『研究紀要』第17号に、山田邦和先生との共著で発表した論文において指摘したところです。
例会の報告者ですが、長村君が学友の辻君(京大院)に依頼したところ、快諾を得たという報告をいただきました。長村君・辻君、ともにありがとうございます。日程については、山内さんの方で調整をしてください。
なお、長村君からは、ほかにもお申し出がありましたが、御紹介は保留にしておきます。
Re: 紫苑ありがとうございました
No.3576
山内さん
辻君は基本的にいつでもよいとおっしゃっているので、発表者未定の例会の日を私のほうにお知らせください。ご本人にお伝えいたしますので。