お久しぶりです。

No.3534

お久しぶりです。
以前メールでお話しました、古墳めぐりに行ってきました。
移動手段が自転車だったので、そんなに広範囲は行けませんでしたが。
3ヶ所回りました。
1、地蔵山古墳
けっこう町の中にあって、手前と奥で二つ部屋がありました。
古墳時代後期のものらしいです。
出土品としては、土器が見つかっているらしいですが、そこにはありませでした。
石棺は家型でした。
中にお地蔵様が祭られていて、壁の石には、切り取った時に打ち込んだのでしょうか、楔の跡らしきものもありました。
2、大念寺古墳
学校から一番近い古墳です。
元来、前方後円墳だったらしいのですが、JRの線路に分断されています。
私たちの学校が建っているのも、その古墳の方墳部分だということです・・・。
石室は広く、内部の家型石棺は日本最大らしいです。
多くの人が出入りするためか、中は比較的綺麗でした。
大きな石が積み重ねてあって、その隙間に補強のためか幾分小さな石がはさんであります。
大きな石がずれるのを防ぐ効果もあるのでしょうか?
副葬品として、馬具なども出てきたらしいですが見ることは叶いませんでした。
説明書きを読むと、とても立派な造りで、西出雲全域を支配していた首長の墓ではないかということでした。
朝鮮半島との交易も盛んだったようで、新し物好きだったのでしょうか?
本来鍵がかかっているはずなのですが、なぜか開いていました。
入ってしまいましたが、不法侵入?
3、塚山古墳
町の中にある小さな古墳です。
上には『興隆明神』と書いてある小さな祠がありました。(これは、またあとで調べて見ます)
本当に小さな石室で、石棺も原型をとどめてはおらず、かろうじて家型の屋根の部分が残っていました。
当時の平均身長は現在と比べると小さいので、子ども、あるいは女性の墓だったのではないかと思います。
周りが石垣になっていたり、コンクリートで固めてあったり、保存状態も悪く元の形もわかりません。
調べてみましたが、埋葬者、開口年月、副葬品の有無、は不明です。
以前に、近所の人に聞いてみたところ、防空壕だと言われたので、戦時中はそのように使われていたのでしょうか?
長々とすいません。
他にももう1ヶ所回りたかったのですが、あいにく私有地ということで断念しました。
ですが、いつかアポをとってリベンジしたいと思います。

初めまして。

No.3535

こちらでは初めまして。
伊藤さんと一緒に野口先生の出張講義を受けた大國です。
今だにケイタイすら持っていない、哀れな女子高生を先生は覚えてくださってるいでしょうか?
本日の古墳巡りに伊藤さんと一緒に私も行って参りました。
本来、古墳好きな私が昔のパンフレットのコレクションを持ち出し、伊藤さんを勝手に計画に巻き込んだような形になっていたのですが、思いの外好評だったらしく、私の分まで伊藤さんに古墳の説明を取られてしまいました。
制服のままで他校の敷地近く(地蔵山古墳)まで行ったり、友人宅の裏山(大念寺古墳)に不法侵入(?)したり、町中の路地(塚山古墳)で知らない人にあれこれ聞かれたりとかなりの冒険と挙動不審な行動をしてきました。
今回は3つほどでしたが、出雲の町には他にもたくさんの古墳や遺跡があるので、今回断念した場所も含め夏にはもう少し足をのばしてみようと思っています。

歴史学の未来に希望を感じました。

No.3537

 伊藤さん・大國さん、お久しぶりです。
 本日、夕方からゼミのミーティングがあって、その時に高校生の期待する「大学」とは何かみたいな話をしていました。ふと頭に浮かんだのが出雲高校の君たちのことでした。直接的な利害に関わる目先のことなんかよりも、本質的な面白さ・真理みたいなことを探究しようとしている好奇心旺盛な若い人たちに応えられるような場であってこそ、本来の大学だと私は思っているのですが、なにしろ君たちのような高校生が日本に存在してくれていることが嬉しくて堪りません。
 なんかスゴイですね。このBBSにしばしば御登場くださっている考古学者の山田邦和先生の若いときの姿を彷彿とさせるような、女子高生が出雲にはいるのですね。
 古墳のことは、その山田先生が詳しいので、山田先生、ぜひコメントなりアドバイスなりを彼女たちにお願いいたします。
 伊藤さん、大國さん、それに秦さんも、こんどぜひ京都に遊びに来てください。ゼミをあげて歓迎したいと思います。
 これからも、ときどき、出雲のお話を書き込んでください。今日、ゼミ旅行の行き先についていろいろ意見が出たのですが、出雲や隠岐も候補に上げたくなりました。

Re: お久しぶりです。

No.3560

>伊藤千春さん、大國嘉子さん
 野口先生から出てくるようにご指名をいただいたのですが、連日お酒を飲み過ぎてなかなか書き込めませんでした。花園大学で考古学を教えている山田といいます。はじめまして。

 高校への出張講義で野口先生の授業を聞けたとのこと、本当に良かったですね(私が高校生だった時代には、大学の先生が高校に来て授業をする、なんてことは全然ありませんでした)。歴史学への興味がかきたてられるきっかけになったとすると、これほどすばらしいことはありません。

 私も何回か高校に出張したことがありますが、高校生諸君のみんながみんな、私の講義に興味を示してくれるわけではありません。むしろ、いかにもつまらなそうな顔で聞いている人が大半です(むろん、私の授業内容がつまらないことに原因があるのでしょうが・・・)。しかしその中で、伊藤さんや大國さんのように、目を輝かせて食らいついてくれる高校生がいると、本当に嬉しいものです。その情熱と積極性を持ち続けてください。

 古墳巡り、どんどんやってください。石室の中に変な虫(カマドウマ、通称古墳虫)がいて気持ち悪かったり、すべってころんで泥だらけになったり、足を踏み外してころげおちたり、必ずそういうことがあります。しかし、やはり「体験」は強い! 自分の身体を動かして学んでいくことは、単に本を読んでいるだけの勉強よりも、よっぽど身に付くはずです。私も、そんな遺跡体験を重ねることによって成長してきたひとりです。ぜひ、どんどんと外にでかけていき、歴史を楽しく勉強していってください。

ありがとうございます

No.3572

野口先生、山田先生、返信ありがとうございます。
もちろん、これからも時間と交通費と天気(結構重要だったり)が許す限り続けていきたいと思っています。
実は体力勝負のような気がしないでもないのですが・・・。
古墳虫には是非出逢ってみたいです。(ウソです)
出逢った時の対処法はキン●ョールと丸めた新聞紙とどちらが効果的でしょうかね?
夏休みの予定も少しづつ立て始めているのですが、今度は虫除けスプレーが必需品でしょう。
現在は、時間を縫って情報収集中です。
事前調査もやっぱり大切かと・・・。
(前回少し道に迷ったので・・・)
昔の資料に、今度行ってみたいと思っている上塩冶築山古墳の石棺について書いてありました。
原型は円墳で、石棺の材質は凝灰岩らしいです。
松江の辺りでは、凝灰岩の中でも有名な来待石が採れます。
古墳時代にはもう使われていたらしいので関係もあるのかな・・・と。