『明月記』研究会の皆さまへ。
No.3451
鈴木君。御紹介ありがとうございました。京女の学生さんたちにとって、これは大変な朗報だと思います。ただ、女子学生ばかりが乗っていて、プリンセスラインなんて書いてある真っ赤な車体のバスに、小生のような薄汚れたオジサンが乗るのは抵抗感がありますね。
ところで、昨日は五味文彦先生をはじめとする『明月記』研究会の皆さまのお供をする機会を得て幸いでした。好天にも恵まれて、JR六地蔵から京阪木幡までの行程は、24日より早めに進行。宇治陵を御案内するに際しては、24日の予行演習の際に山田先生から教えていただいたことが大いに役立ちました。また、浄妙寺跡では、ここで発掘調査に参加した経験を持つ本学史学科学生にして考古学研究会代表の渡辺貴代さんに説明していただいて、とても助かりました。
宇治市歴史資料館から先は、同館の浜中邦弘先生と天理大学研究生の大原瞳さんにバトンタッチということにさせていただきました。たくさんの資料の準備までしていただいた浜中先生にはあらためて深甚の謝意を表させていただきたいと存じます。
小生としては、御案内の途中で『明月記』研究会メンバーの諸先生方と親しくお話の出来たことが最大の収穫でした。とくに、先月のゼミ書評会後の宴会で大いに話題になった『三槐荒涼抜書要』の記事を翻刻紹介された櫻井先生とお話しできたのは嬉しいことでした。この、鎌倉幕府成立史研究に大きな画期をもたらすことになるであろうお仕事に、歴史学研究者の立場からあつく御礼を申し上げさせていただいた次第です。
また、お茶の水女子大の御出身で、現在宇治にお住まいのメンバーの方もおられ、ぜひ当ゼミの例会などに御参加下さるようにお願いして参りましたが、うかつにも連絡先をうかがうのを忘れました。よろしければ、御連絡いただければ幸いです。
ほかの先生方とも、ゆっくりお話をすることができれば良かったのですが、お目にかかれて短い間でも御一緒できただけでも幸いでした。おそらく、本日ご帰宅のことと存じますが、ゆっくり疲れをおとり下さい。
幹事の尾上先生、事前の綿密な御連絡ありがとうございました。また、五味先生からは名古屋大学大学院文学研究科シンポジウム『今、開かれる文庫の魅力』の冊子および櫻井先生と御共編の『平家物語図典』を頂戴しました。あつく御礼申しあげます。図典は研究室に配架して当ゼミメンバーの利用に供させていただきます。
今度は、ぜひ京都女子大学直近の六波羅や法住寺殿あたりの見学にもお出かけ下さい。