Re: 大河ドラマ「義経」第2回放送!!
No.3060
第2回目は、1回目に較べて、お手軽、という感じの作りでした。
一番気になったのは、
一条長成がお歯黒をしていたことでした。
現代人にとって、お歯黒という化粧は、とくに違和感あります。
ですから、マイナスイメージを最初からあたえる。
しかし、もともとお歯黒は成人女性の化粧法ですし、
院政期になって、やっと男子の貴族にも、その風が広まったと、
いわれています。
ですから、なぜ、お歯黒をあえて出すなら、常磐も、時子も
やってないんだ。ということになります。
不公平ですね。最初から貴族を貶めて描くつもり、とわかってしまいます。
前回は、あまり奇をてらっていないことを、評価したのですが、
これでは、武士は○で、貴族は×という単純な対比となります。
陰陽師に左右される軟弱な宗盛、それを批判する清盛、なんていう
場面も、これでしょう。
いいかげんに、ステレオ・タイプの人物描写をやめていただきたい。
今日はやはりこんなもんか、とがっかりしました。
Re: 大河ドラマ「義経」第2回放送!!
No.3061
2・3回生や院生ではないけど、一言。
今回はのちのちドラマの展開の奮戦に伏線になっているように感じました。重盛を除いて、宗盛・知盛・重衡等と義経はいずれ戦うわけですからね。
それと、蛭子さん演じる一条長成は、すごくいい人そうに描いていましたが、これは、つまりこれから義経の面倒をよく見ていくということに繋がるんでしょうかねえ。とすれば、野口先生なども仰る、長成の庇護のもとで幼少期の義経は恵まれていたという最近の見解の反映と取ってもいいのでしょうか?
それにしても、蛭子さん演じる長成は、かつての映画などでよくあった類型的な公家の描き方のようにも思えましたが・・・。彼だけお歯黒しているし・・・。
「一条大蔵卿」登場!@大河「義経」
伊藤太
No.3062
割り込み失礼します。
第1回目はやや期待を持たせるかなとも思ったんですが、第2回にして早速「地金」が出てしまった感を私も受けました。
言うまでもなく義経の物語は、数々の文芸や演劇で親しまれてきた「稗史」によって語られてきたわけで、今回の大河もやはり史実に基づいた歴史ドラマというより、現代版「稗史」として見るべきではないかと。
蛭子能収の一条長成が出てきたときは私ものけぞりましたが、この人物、現在も歌舞伎の定番演目である『一条大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)』のタイトルロール「作り阿呆の一条大蔵卿」その人ですからね(1731年初演の浄瑠璃『鬼一法眼三略巻』の四段目)。
『一条大蔵卿』は先代勘三郎の十八番の一つで、勘九郎改め十八代目中村勘三郎襲名披露狂言にも出されるようです(3月歌舞伎座)。
そうそう、ちょうど当月の大阪松竹座では、人間国宝中村鴈治郎丈が演じているようですから、まだ今からチケット買っても間に合いますね(夜の部の一番目。1/26まで)。
それより私が気になったのは、「未来の福原図」をはじめとする、調度品の屏風絵。
六波羅邸の清盛の背後のは、有名な高野山図の写しですよね・・・
「福原図?」なんて完全に近世入ってからの画風(洛中洛外図登場以降の都市図)だし、高野山図は中世だったかもしれないけれど、もっとズッとあとのもののはずだし、他のも明らかに近世ぽい画風のばかりで、ちょっと見てて気持ち悪くなりました。
まぁ「稗史」の時代考証に目くじら立てていたら、そもそも歌舞伎なんて見ていられないわけですが・・・
「竹とんぼ」の由来
伊藤太
No.3063
それから、「竹とんぼ」の登場も(木製の羽の出土例は奈良、鎌倉時代にもあるが)どうやら江戸中期ごろらしいです。ダヴィンチが発明した「飛行機」と同じある種の「プロペラ」なので、万能の天才平賀源内の発明になる、という説もあるとか(名前の右端の[HOME]マーククリックしていただくと詳しいサイトが見られます)。
高野山水屏風
伊藤太
No.3064
自己レス、訂正ですので連続投稿お許しください。
>>六波羅邸の清盛の背後のは、有名な高野山図の写し
これ、正確には、京都国立博物館所蔵の重要文化財「高野山水屏風」のようです(これも[HOME]欄に京博の画像入れときました)。
そもそも北条政子によって創建された金剛三昧院が描かれているわけで、13世紀後半に描かれたもののようです。
Re: 大河ドラマ「義経」第2回放送!!
No.3065
たしかに二回目は、内容も小道具もでたらめが目立つし、不出来でしたね。清盛と牛若にあのような絡みを作ることは、歴史的に見れば如何なものかというところですが、ただドラマの伏線としては面白いかも知れません。時代劇を、ホームドラマ化するのは大河ドラマの常套手段ですから。
それにしても、長寛年間の段階で、清盛が京に宋人を呼びつけ、福原遷都が喋喋されるのは、いくらなんでもひどすぎるように思います。つまりは、平治の乱の勝利で清盛が天下の覇権を取ったという、大昔の歴史観がそのまま投影されていることになります。
これでは、後白河はこれまで通り、単なる権謀の帝王として描かれるだけでしょうね。一条長成が、キャスティングも含めて戯画化され、公家が無能で怠惰な存在に描かれるのも、むべなるかなというところでしょうか。
余談ですが、清盛の郎党盛国を演じるのは、平野忠彦とありますから、あの二期会の名バリトンだった平野氏のことかと思われます。氏は、団伊玖磨のオペラ「ちゃんちき」で、初演以来、ずっと主役を演じたり、年末の第九で活躍したほか、芸能界に転じた元阪神の江本孟紀の歌唱指導をした人物です。そういわれてみれば、声のハリが違うようですが。実は関係なかったりして・・・。
ところで、鈴木君の呼びかけにもかかわらず、書き込みはおじさんばっかりです。お若い方々もぜひ奮起されたし。試験でそれどころではないか?
なおストーリーを誤解した書き込みをしておりましたので、修正いたしました。
Re: 大河ドラマ「義経」第2回放送!!
No.3093
三回目になると、関心も急に薄れますね。
まあ、あんなもんでしょう。
次回から弁慶登場の由、サンバなど踊らなければいいのですが・・・