元木泰雄著『保元・平治の乱を読みなおす』刊行!

No.2954

 ようやく待望の書が届きました。
 従来の保元・平治の乱に対する認識を一変させる本だと思います。もちろんそれは元木先生の着実な御研究の基盤の上に構築された成果であり、一般向けの形をとっていますが、堅実な「政治史」の存在を実感できる名著だと思いました。
 若いみなさんは、元木先生の『院政期政治史研究』(思文閣出版)所収の関連論文を併読されたらよいと思います。
 藤原信頼に対する再評価は話題を呼ぶことでしょう。
 それから、巻末掲載の元木先生のお写真は、拡大コピーして部屋に飾っておきたくなるくらい、心を和ませてくれます。長村君、いかがですか?

 もう一冊、同じNHKブックスから、保立道久『義経の登場 王権論の視座から』も刊行されました。パラパラめくってみると、拙論を高く評価していただいたところが見つかり、恐縮かつ面映ゆい限りです。ただ、近頃の「王権論」に懐疑的になっている小生としては、その視角をくずさずに拝読させていただく所存です。

 両書とも、例によってNHK出版の石浜哲士さん(当ゼミ無給顧問)にお送りいただきました。元木先生、保立先生、そして石浜さんに、あつく御礼申しあげます。

 なお、来年に入ったら、この両書の書評会をゼミ例会で行いたいと思うのですが、いかがでしょうか?発表について、われと思わん方は、挙手をお願いします。
 小生としては、保立先生の方は、徳大寺家をはじめ当時の貴族層の姻戚関係に詳しく、かつ「東アジア怪異学会」のメンバーでもある佐伯君にぜひお願いしたいのですが、いかがでしょうか?
 いうまでもなく、歴史学・国文学の専攻を問わず、両書ともゼミメンバーは必読です。

 ☆ 当ゼミメンバーの人気の的、近藤好和先生から、先生の御高論「中世の武具と戦闘」収録の小林一岳・則竹雄一編『戦争Ⅰ 中世戦争論の現在』(青木書店)を頂きました。これまた、武士論ならびに軍記物語研究を志す人には必読の書といえましょう。
 近藤先生、ありがとうございました。近いうちに、また御上洛下さることを期待しております。

 >>> 永富さん・服部さん・佐々木さん  卒論、もう一息です。これから寒くなるそうですから、風邪などひかぬように頑張ってください。

 > 山内さん  ゼミ旅行の日程は決まりましたか?

 > 岩田君  一日も早い復活を祈念しています。 

ご指名にあずかり光栄です

佐伯智広
No.2955

ご指名にあずかりました佐伯です。ありがとうございます。
保立先生にはかたじけなくも参考文献に拙論をあげていただいたことでもあり、
書評会をされるのであれば、ぜひ報告をさせていただきます。
よろしくお願いします。

>元木先生
先日はご著書をいただき、ありがとうございました。
次のご著書を書かれるときも、精一杯励ませていただきますので、
今後とも校正をぜひやらせて下さい。
よろしくお願いします。

Re: 元木泰雄著『保元・平治の乱を読みなお...

No.2956

野口先生
早速にご紹介いただき、ありがとうございます。

佐伯さん、書評会、楽しみにしております。
是非、都合をつけて拝聴に参上できればと存じます。

近藤好和著『騎兵と歩兵の中世史』刊行

No.2957

 佐伯君、御快諾ありがとうございます。元木先生の御著書の方もどなたか挙手をお願いします。なければ指名あるのみです。
 石浜さんにお出で頂けるとなると、ふだんの例会日程にこだわらず、すこしまとまとった時間の取れる日に設定して、二著を一度に行えれば良いと思うのですが、いかがでしょうか。
 2月に入れば、授業も期末試験も済んでいますから、石浜さんの御都合に合わせることも可能かと思います。

 すでに御紹介したことのある、タイトルの近藤先生の御著書(吉川弘文館、歴史文化ライブラリー184)がついに刊行されました。武士の象徴が弓箭から刀剣に転換したのはいつなのかという疑問に迫った、まさに武士論を考える上での基本文献といえる書だと思います。
 近藤先生、御恵送にあつく御礼申しあげます。
 それにしても、近藤先生の歴史文化ライブラリーは二冊目。私も書かなければいけないのですが。いろいろなところで怠惰が露呈してしまい、恥ずかしい限りです。