嵐山史蹟見学会活動報告

No.2848

皆様こんにちわ。黒い足跡野口です。
遅くなりましたが昨日の活動報告を簡単にさせていただきます

十時半に嵐電嵐山駅集合(自転車で今出川から嵐山は遠かったです)→天龍寺…勅使門、霊比廟、曹源池(長々とつまらない話をしてしまい時間をロス)→天龍寺塔頭宝厳院(紅葉も素晴らしかったが庭全体の意匠も独特なものがあり勉強になりました)→大堰川(現在とは違った趣をみせていた中世の河の姿を詩などから想像復元。角倉了以が開発する以前はもっと荒々しい河だったようです)→亀山公園で昼食(山田喜代子さんのどんぐりご飯がとても美味しかったです。ごちそうさまでしたm(__)m)

ここからは山田ちさこさんによるご案内。
大井神社(中世では物資集積の中心地であったはずなのに、タレントショプに埋もれた姿がなんとも憐れ)→日本最古の晴明塚→天下龍門(中世都市嵯峨のシンボルゲート。今は橋が残るのみ)
→清涼寺(特別展で三国伝来釈迦如来像内部の五臓六腑が見れると勇んで行くが、実物は体内に戻されておりレプリカしかみれませんでした…残念!しかし本堂で釈迦如来像、霊宝館で源融卿に似せた似せ阿弥陀がみれたの満足。また本堂奥の伝小堀遠州作の庭も紅葉がきれいでよかったです。)→解散(お疲れさまでした)

今回は天竜寺十境を中心に嵐山を散策しましたが、孝子先生や人生の先輩方とご一緒できたことで大変充実した活動になりました。準備不足などからなかなか上手く説明できない部分もありましたが、皆さんにいろいろフォローしていただけたおかげで非常にいい活動ができたと思います。
特に午後からは山田ちさこさんに邦和先生が復元された中世の地図をもとに案内していただきましたが、学術研究に基づいた的確な説明にはいろいろ勉強させていただくことができました。僕も今後は山田さんのような案内ができるよう精進したいと思います。
参加していただきました皆様どうもありがとうございました。また次の機会がありましたら、更に皆様に満足していただけるような案内ができるよう努力いたしますのでよろしくお願いします。

どうでもいいことですが昨日の靴は白でした。

嵐山史蹟見学会

No.2852

 野口くん、ちさこさん史蹟見学会お疲れさまでした。
 急遽参加をさせて頂くことになったのですが、今まで「観光地で人も多いし・・・」と足が遠のいていたのが勿体ないくらい、面白く実りある見学会でした。
 天竜寺の十境の説明から始まった見学会でしたが、禅寺の建築様式や庭園のお話から、平安京と嵐山を結ぶ交通路、サテライト都市としての嵯峨野の機能、安倍晴明を先祖とする下級陰陽師集団の存在まで、そして清涼寺ではヨーロッパの宮廷や日本の後宮における出産儀式の話などなど、話はどんどんと広がっていきました。
 個人的には、大堰川畔の津とその横に立つ大橋大明神(大堰神社)、葛野の大堰といった「流通の場」としての桂川のお話が特に興味深かったです。
 そして何よりも楽しかったのは、一緒に見学をさせて頂いた「お姉さま方」が本当に博識だった事にもありました。『御堂関白記』を読んでいらっしゃるので、『御堂・・・』の事は勿論ですが、寺院・庭園・文学・・・とその幅の広さに、「あんな風になりたい!」と思いました。ぜひまたご一緒させていただきたいと思います。