巡礼記研究会 第一回研究集会のご案内

No.2790

初めまして。慶應大学にて『平家物語』等を研究しております大橋直義と申します。
とつぜんの書き込みにて失礼いたしますが、12月18日(土)に慶應大学(三田)で行います巡礼記研究会の告知をさせてください。

巡礼記研究会 第1回研究集会 共催 慶應義塾中世文学研究会

会場  慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎1階512番教室
交通  JR山手線田町駅/都営浅草線・三田線三田駅徒歩10分 
日時  2004年12月18日(土) 午後1時~午後5時45分

〈研究発表〉
高橋悠介氏 東京大学大学院
   比叡山の巡礼記の一齣から ――根本中堂前の竹台をめぐって――

舩田淳一氏 佛教大学大学院
   中世南円堂言説の世界  

牧野淳司氏 日本学術振興会特別研究員
   寛治二年白河院高野御幸をめぐる言説の諸問題

〈講演〉
近本謙介氏 天理大学
   治承の南都回禄をめぐる〝うごき〟


研究会趣旨  
寺社とそのネットワークにおける聖教・外典注釈・縁起等の言説は、日本文学研究の現状での一焦点である。この中で、霊地を「巡礼」する営為、およびそのテクストとしての「巡礼記」を検討・定位することは重要な課題のひとつである。それは、中世の世俗社会とその権力のあり方ともかかわりつつ、同時に〈南都〉〈高野〉〈熊野〉〈四国遍路〉〈西国三十三所〉といった宗教空間をくみこんでいる世界観の把握につらなってゆく問題でもある。本研究会は、このために、文学・史学・思想史学・美術史学といった既存の学問的枠組みにとどまることなく、日本中世におけるその他の領域を横断・結合し、主に中世諸巡礼記の視座から、日本中世の知の解明の一端をになうことを期している。


連絡先
108-8345 港区三田2-15-45 慶應義塾大学文学部 岩松研吉郎
TEL:03-3453-4511 内線 23093 ダイアルイン 03-5427-1175
FAX:03-5427-1578
MAIL:naohashi@k2.dion.ne.jp(大橋直義)

お忙しい時期とは存じますが、会場準備の都合から、ご参加いただける場合には大橋宛にメールにてご連絡をお願いできればと存じます。
なお当日は、研究会会誌『巡礼記研究』第一集をお配りする予定でいます(内容は、大橋・内田澪子氏による『建久御巡礼記』新出伝本翻刻各一篇、さらに藤巻和宏氏と恋田知子氏による論考各一篇等となっております)。

長々と失礼いたしました。

恩師の至言。

No.2791

 大橋さん、貴重な情報をありがとうございました。大橋さんには小生をはじめ、田中さん・門屋君が平家物語研究会でいつも御世話になっております。
 田中さん・門屋君はもとより、歴史専攻でも都合のよい人は出席されたらよいと思います。
 小生の恩師・貫先生が下に紹介した論文(『鎌倉』84号掲載)にこんな事を書いておられました。
 「私が本当に問題としたいのは、国史学者また国語・国文学者が相互に相手の業績に無頓着なことである」。
 至言だと思います。

 ☆ 山岡さんはじめ、ゼミのメンバーのみなさん  待望の、大枚をはたいて購入した『平安時代史事典』3冊、本日到着致しました。目下、事務サイドで登録作業をしていただいていますので、配架まであと少しお待ち下さい。

いつもお世話になっております

No.2792

 大橋さん、いつもお世話になっております。掲示板へのご登場をお待ちしていました☆これからもどうぞお越し下さいませ。今回は無理かもしれませんが、出来るだけ都合を付けて参加させて頂きたいと思います。他にも研究会を立ち上げられた研究者の方から、こうした書き込みが増えるようになればいいですね。
 それにしても貫達人先生の
>「私が本当に問題としたいのは、国史学者また国語・国文学者が相互に相手の業績に無頓着なことである」
とは、本当に至言だと思います。そして、この掲示板が密かに有名な理由なのだと思います☆(この掲示板のヘビーユーザーである研究者の皆さまが、密かに多いという話を良く耳にします。私としてはそうした方々からもっとたくさん書き込んで頂きたいと思います。特に国文の研究者の皆さま、よろしくお願い致します☆)