お二人の編集者から本をお送り頂きました。

No.2619

 今日は期せずして、お二人の編集者から本をお送りいただきました。ありがとうございました。
 一冊は歴史書の老舗・吉川弘文館に16年お勤めの後、このたび有志舎という出版社を立ち上げられた永滝稔さんから、小林英夫『帝国日本と総力戦体制』という近・現代史の本。有志社の記念すべき出版第一号の新刊です。
 永滝さんには元木先生編『日本の時代史7 院政と展開と内乱』に「豪族的武士団の成立」という論文を書かせていただいたとき、大変お世話になりました。小生の出身大学・学科・専攻の後輩で、イニシャルも同じですから、他人のようには思えません。有志社の発展と永滝さんの今後の御活躍を期待したいと思います。
 
 もう一冊は、言わずと知れた当ゼミ顧問、カリスマ編集者の石浜哲士さんから(またしても)頂いてしまいました。原田稔『相対性理論の矛盾を解く』(NHKブックス1013)。高校の数学で赤点連発だった小生には「逆ローレンツ変換」の数式などとても手に負えませんが(当ゼミで理解可能なのは鈴木君のみとお見受けします)、著者の「あとがき」によると、石浜さんは「読者の立場に立って、議論をわかりやすくするためのさまざまなアドヴァイスを与え」られたとのことです。石浜さんはカリスマであるのみならず、文系理系を問わぬオールマイティな編集者ということになりそうです。スゴイ!
 それにしても、アインシュタインの相対性理論がはじめて翻訳されて書店に並んだとき、結婚の仲介を生活の資とする世話焼きのオバさん達が、何を誤解してか、この本を買いに走ったという話を思い出しました。
 そういえば、拙著『武家の棟梁の条件』(中公新書)も、そのタイトルからして武士賛美の本だと思ってお買いになられた(こちらはオヤジさん)方がだいぶおられたようで、一部でお怒りの声もあがったと聞き及んでおります。
 >石浜さん  目下取り組んでいる学会誌掲載の書評が出来上がった暁には、NHKブックスに本格的に手をつける段取りです。

呼ばれましたので...

No.2621

 確かに、タイトルだけで本を買ってしまうと、たまに期待はずれだったりという事はよくあります。amazonなんかで買うとそんなことはたくさん。(2000円も出して買ったのに、4日後にでた1000円の雑誌のほうが、欲しい情報が載っていたり...)

 でも、期待させられるタイトルはやはり重要ですね☆
 「相対性理論」ですが、なんとなくわかっていても、数式での理解はまだまださっぱりです。
 「ローレンツ変換」は、あちらとこちらで時間の流れ(座標系)は別々で、あちらとこちらがどういう関係で対応しているのかを表した式だった思うのですが...(間違っていたら、NHKブックスで勉強し直します☆)
 ネットで検索したところ、所謂「“超”科学者」と呼ばれる分類の方々が、相対性理論批判をしているみたいですが、それの答えになる本ということになるのでしょうか?
 一度、手にとって読んでみようと思います☆

 >石浜さん
 NHKブックスの「新・電子立国」シリーズで、ソフトカバー版っていうのは出なかったのでしょうか?、毎回楽しみで見ていた特集でした。Windows95ブームのすぐ後だったと思うのですが、未だに内容も古くはなっていいないので、すごい番組です。

Re: お二人の編集者から本をお送り頂きました。

No.2628

いやいや、野口先生、そんなに持ち上げないでください。わかりやすくするため、というのは、ようするに、私にもわかるように書いてくださいとお願いすることであって、ようは、わからない、わからない、と言い続けることだったりして。とにかく、数式を飛ばして読んでも、中身がわかるようになったかなと思っているのですが…。鈴木さん、野口先生の研究室にお送りしましょうか。私もよくわかっていないので、読んでみてください。それと、「新・電子立国」は、ライブラリー版という小さい版型になっているはずです。