山川県史シリーズ『兵庫県の歴史』刊行。

No.2495

 タイトルの本、他の県の本よりすこし厚手で刊行されました。中世前期の部分は元木泰雄先生の独壇場です。このところこの BBSは兵庫県ブームですし、廣瀬さんや谷垣さんなど地元の方も多いので、ぜひ読んでみて下さい。
 元木先生、御恵送あつくお礼申し上げます。

 >遠藤明子様 最近の御著作を御恵送いただき、ありがとうございました。いただいたご本は、研究室のゼミの書棚に配架してゼミ生の閲覧に供させていただいております。
 こちらへの書き込みはどうぞ御遠慮なく。関東の情報をお伝え下されば幸いです。
 11月に御上洛の際は、ぜひお目にかかる機会を得たいと思っております(ただし、この時期の京都ですが、想像を絶する大変な混雑を御覚悟下さい)。史跡などの御案内は、当ゼミに野口洋平君というその道のプロがおりますので、とりあえず、この掲示板をご利用の上、彼にご相談になるとよいと思います。
 >野口君 という次第で、宜しくお願い致します。

『後醍醐天皇のすべて』刊行のお知らせ。

No.2498

 つづいてもう一冊。佐藤和彦・樋口州男編、新人物往来社刊、2800円です。小生が千葉在住の頃からお世話になっている樋口先生の「後醍醐天皇の死と足利氏-怨霊と鎮魂」、京女の公開講座に講師としておいで下さったことのある鈴木彰先生の「近世・近代の後醍醐天皇」、昨年、『平家物語』研究会の神戸史跡見学で御一緒した錦昭江先生の「『増鏡』にみる後醍醐天皇」のほか、加増啓二「後醍醐天皇と武士」、野村育世「後醍醐天皇と密教・芸能」など興味深いテーマの論考が満載です。巻末の堀祥岳「後醍醐天皇・参考文献目録」も大いに役に立ちそうです。
 新人物往来社からの献本という形で本を頂きましたが、諸先生方のお心遣いによるものと存じます。あつく御礼申しあげる次第です。

『中世都市鎌倉の実像と境界』刊行。

No.2499

 こうなったら、もう一冊。小生も書いておりますが、抜刷を作る時間がしばらく得られそうにありませんので。
 五味文彦・馬淵和雄編、 高志書院刊、2200円です。
 これは、公開討論会をもとに作られた論文集ですから、構成を示すことで御紹介に代えます。
 第1部 中世都市鎌倉の実像
  Ⅰ 東アジアにひらく鎌倉文化・・・・・村井章介
  Ⅱ 都市鎌倉の形成と北条氏・・・・・・秋山哲雄
  Ⅲ 幻影の鎌倉城・・・・・・・・・・・岡陽一郎
  Ⅳ 鎌倉武士の心性・・・・・・・・・・野口実
 第2部 中世都市鎌倉の境界
  Ⅰ 中世都市鎌倉成立前史・・・・・・・馬淵和雄
  Ⅱ 中世都市鎌倉の「荼毘址」・・・・・野本賢二
  Ⅲ 港湾都市六浦と鎌倉・・・・・・・・西岡芳文
  Ⅳ 忍性と鎌倉・・・・・・・・・・・・細川涼一
 総括 鎌倉の中心性と境界性・・・・・・・五味文彦 

『図説平家物語』『古代蝦夷と律令国家』刊行。

No.2504

 河出書房の「ふくろうの本」のシリーズの一冊として『図説平家物語』が刊行されました。信州の大名真田家に伝えられた奈良絵本の『平家物語』が初めて本格的に紹介されています。
 写真や図版が新しく、大いに楽しめる本だと思います。
 平家物語研究会などでお世話になっている、鈴木彰先生・錦昭江先生・松井吉昭先生・樋口州男先生から頂きました。あつく御礼申しあげます。

 『古代蝦夷と律令国家』は、高志書院の奥羽史研究叢書の7として刊行された、平安前期の奥六郡を対象にした論文で構成された研究書です。「奥六郡の関と津」を執筆された、中尊寺仏教文化研究所の菅野成寛先生から頂きました。あつくお礼申しあげます。
 ゼミ生も大いに活用してください。