木幡浄妙寺、現地説明会のお知らせ。

No.2412

 寛弘二年(1005)、藤原道長が藤原氏一門の埋葬の地である宇治木幡に、その菩提を弔う目的で造営した浄妙寺の跡は現在、木幡小学校の敷地になっていますが、その発掘調査が学校の夏休みの時期を利用して行われました。そこで検出された遺構・遺物の現地説明会が明日(1日)行われるとのことですので、御案内する次第です。
 
 新聞報道によると説明会は午後2時からとのことです。↓
 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=p2004083000139&genre=M2&area=K20
 文化・芸能をクリックして該当項目を探してください。
 
 場所はJR六地蔵駅(京都駅から快速で10分)下車、徒歩10分ほどのところです。
 行ってみようというメンバーはメール(自宅アドレス)にてご連絡下さい。

必読!「法住寺殿の成立と展開」

No.2413

 京都女子大は平家の六波羅ばかりでなく、後白河院の本拠であった法住寺殿跡(南北は、現在の豊国神社・方広寺の辺りから大谷高校・一橋小学校辺りまで。東西は鴨川の東岸から東大路の辺りまで。三十三間堂[蓮華華王院御堂]もその一部)にも至近ですが、これに関する最新の優れた包括的研究である上村和直氏「法住寺殿の成立と展開」が京都市埋蔵文化財研究所のHPで拝読できますので、紹介しておきます。ゼミメンバーは歴史学専攻、国文学専攻にかかわらず必読です。いずれ、みんなで現地を歩いてみましょう。
 http://www.kyoto-arc.or.jp/
 ↑で、『研究紀要』第9号PDFを開いて下さい。

 >長村君 京大院の人環でもソフトボールのチームを作ったらいかがでしょうか。そして、メンバー不足の時は呼んで下さいよ。

 >『天養記』講読会参加のみなさんへ 予習は進んでいますか?昨日、研究室にお出でになった某2回生は、しっかりノートをつくり、参考文献もほとんどコピーを済ませて読破し、準備万端という感じで、質問を受けた小生、もうタジタジでした。
 
 それから、この史料講読会には、当ゼミ創設当時に御活躍いただいた、現在、同志社院DC在籍の大先輩が参加して下さることになりました(文化史学専攻の長村君の先輩。山本君には先輩なのか、後輩なのか?)。久しぶりにお目にかかれるのが楽しみです。

 ☆追加 『天養記』、「始まる前から落ちこぼれている」(某HP参照)という方もおられるようです。がんばれ!!

大庭御厨

No.2419

野口先生
おもしろそうですが、どうせなら宗文研ゼミチームはいかがでしょうか?もちろん野口先生がエースで四番で(笑)

史料講読の件でいくつか。
・報告担当者はすでにお気づきかもしれませんが、
平安遺文2445等に出てくる「伊勢恒吉」が何者であるかについて、
 河合正治氏「伊勢神宮と武家社会」(萩原龍夫編『伊勢信仰Ⅰ』所収)
 が、石井進氏らと違う見解を出されています。予習用にご紹介まで。
・レジメのサイズを統一したいと思います。とりあえずAサイズでいいでしょうか?
 別にこだわりはないので、Bサイズのほうが良いという方は書き込んでください。
・同志社の大先輩が来て下さるようですが、他にもう一人、身近な先輩が来て下さいます(誰かは当日のおたのしみ)。先生が三人です(笑)
 というわけで輪読担当者分以外に三部印刷してきてください。
・野口先生、三日とも昨年同様1時からでよろしいでしょうか?

学校のシステム整備とかなんとかで明日から二・三日メールを拝読できません。何かございましたら携帯までお願いします。

さすがは、長村君だ!

No.2425

 >長村君  京女にも京大総人のグラウンドみたいなところがあれば良いのですけどね。
 河合論文、未読です。今度、見せてください。
 身近な先輩というのは、厳島神社の神主で安芸守になった人、というより、長村君の先輩でもあり、しばしばこのBBSにも書き込みをしてくださっている、田中さんの尊敬する『平家物語』研究の大家の先生と同じ名字の方でしょうか?
 史料講読会の時間ですが、昨年同様で構いません。小生は昼前から研究室(冷蔵庫・電子レンジ・ポット完備)で待機しますから、お弁当の方はどうぞ御遠慮なく。

Re: 木幡浄妙寺、現地説明会のお知らせ。

No.2426

先生が仰っている方も、時間があえば来てくださると仰っていたのですが、残念な事に昼はお仕事があるそうです。

さしでがましいですが、先生のお弁当、以前みたいに買って行きましょうか?

カロリー調節。再度、浄妙寺。

No.2428

 長村君、ではお言葉に甘えて。それから、小生のカロリー調節にも協力して、すこし余計に食べてくださいね。
 先輩ですが、以前教えていただいた方のことですね。久しぶりなので、お会いするのが楽しみです。
 ところで、浄妙寺に行くのは平田さんだけですか?道が分かりにくければ、JR六地蔵から御案内しても構いませんので、行く気のある人は早めにご連絡下さい。付近には宇治陵が点在し、また道元の生誕地という松殿(藤原基房の別業)跡もあります。
 そういえば、京女は明日から集中講義期間でしたね。残念!

Re: 木幡浄妙寺、現地説明会のお知らせ。

山岡  瞳
No.2429

 現地説明会、行きたいところなのですが、先生のおっしゃるとおり集中講義「余暇論」があり行くことができません。残念です!!後でお話を聞かせてください。せめて研究紀要は読みたいと思います。大庭御厨の後になりそうですが・・・。参考文献が増えたようなので、明日探してみます。

>鈴木さん
 私もさっそく試してしまいました。

木幡の住人

No.2430

 岩田はただいまバイトが終わりました。このあとも雑事があって、やはり浄妙寺の現説には間に合いそうにありません。家の近所なのに残念至極です。

木幡浄妙寺も嵯峨亀山殿も見学しました。

No.2431

 岩田君、それは残念でした。浄妙寺跡で久しぶりに参会した小生たち一団は、山田先生の御周旋により、二台の車を飛ばして山科盆地をぬけて平安京を東西に横断し、嵐山は保津川沿いの亀山殿跡に到着。昨日、美川先生がご覧になった南北に走る堀の遺構もしっかりと見学して参りました。現場で御案内いただいた、京都市埋文研の内田さんのお話によると、この堀は時期的に、治承・寿永内乱期と見て良いとのこと。二重でこそありませんが、形状・規模ともに福原(神戸大学附属病院敷地)のそれによく似ていて興味津々たるものがございました。 われわれの来る前に、上横手先生や京大の西山先生もお出でになられた由(大学の研究室に戻ってパソコンを開くと、現地見学会のご案内をいただいていました)。上横手先生の御評価や如何に。
 それにしても、今日の見学会は儲け物でした。岩田君・山岡さんをはじめ、来られなかった皆さま、本当に残念でしたね。それにひきかえ平田さんは、学部時代から論文を読んで尊敬していたS県立大のK先生に、ついに拝謁がかない本当におめでとうございました。K先生のHPには、さっそく平田さんへの励ましのお言葉が記されておりますよ。T先生の知られざる逸話も。これは山本君も必読でしょう。

 >岩田君 中世前期における嫡子の決定に関する研究としては、高橋秀樹氏の『日本中世の家族と親族』(吉川弘文館)があります。また、具体的な事例研究としては、平家の小松殿の公達に関する、佐々木紀一氏の「小松の公達の最期」(『国語国文』67-1、1998)があり、これは国文学者の御研究ですが、益するところ多大だと思います。

Re: 木幡浄妙寺、現地説明会のお知らせ。

平田樹理
No.2434

 先日、自称道長のおっかけとして、木幡浄妙寺の現地説明会に駆けつけました。野口先生、山田先生、ちさこさん、K先生、大変お世話になりました、本当にありがとうございました。この場をお借りして御礼を申し上げます。K先生、お会いできて嬉しかったです!
 淨妙寺の後、嵯峨嵐山の亀山殿跡に訪れました。十二世紀頃のものであろう南北に連なる大きな堀もしっかり写真に収めてきましたので、後日研究室に持っていきます。そして、何より驚いたのが、九世紀の建物遺構が出てきたことです。文化的な場としての嵯峨が当時から機能していたということでしょうか。しかし、亀山殿が造られた頃のものが(あくまでも今回の発掘の場で)出てこなかったということは、その周辺を掘ったら出てくるのでしょうか?観光客を足止めして掘ってみたいところです。