福井県の水害被害について

No.2300

 先日の日曜日に史料ネットのメンバーの方と一緒に、今回水害に遭った福井県に行きました(帰省しました)。福井県は、過去の自然災害では、地震や豪雪はありましたが、今回のような水害は初めてでした。先日の集中豪雨で福井市の中心部を流れる足羽川の堤防が決壊して、報道で知られているような床下浸水などの被害になりました。自分の実家は大丈夫で、実際に現地に行った時には、福井市内の被害に遭った地域は、かなり復旧が進んでいました。しかし、報道ではあまり取り上げられなかった地域の方が、むしろ多く、自分が一番驚いたのは、戦国城下町の遺跡として有名な一乗谷遺跡とその周辺地域がかなり被害が大きいことでした。特に今回の豪雨で埋文センターの施設に水が入り込み、考古遺物・発掘報告書や職員の資料が水浸しになってしまいました。ただ埋文センター付属の資料館では、特別展を準備中でしたが、幸い展示資料は二階に保管していて無事だったことが不幸中の幸いでした。しかし企画展はもちろん、一乗谷遺跡自体もしばらくは閉鎖するそうです(ちなみに資料館の専用車は水に流されて今だに行方不明だそうです)。また今回の水害では、住民の方が保管されている史料(特に近世史料)の保存の問題なども重要な課題でした。特に夏である今の時期はカビの問題などや、また住民の方自体が史料そのものを廃棄してしまうなど解決すべき問題は多いです。そのような現状を目の当りにして、歴史学と現代社会の問題など自分なりに考えさせられました。自分に何ができるかわかりませんが、頑張りたいと思います。

がんばれ!山本くん!

No.2316

 昨日届いた歴史資料ネットワークのメールニュースによりますと、福井水害にたいする史料ネットの活動に参加している当ゼミ長老(いささか頼りない「あにき」)山本陽一郎君は、8月1日、福井県立歴史博物館・文書館・図書館の方たちとともに、第一回現地調査に臨まれたとのことです。
 NO.2301にも書きましたが、山本君の活躍を祈ります。ゼミメンバーがこうした活動に積極的に参加していることは、実にうれしいことです。メンバーあげて山本君にエールを送りましょう。

すごいよ!山本さん

岩田慎平
No.2317

 昨日の吾妻鏡の講読は、(中身はすかすかでしたが)無事に終えました。また九月以降に再び集まりましょう。

 山本さんたちの活動が、福井県の、ひいては日本の歴史学を擁護してくださると信じております。また後日お会いしたときにお話をお聞かせください。
 ご健闘を。

頑張れ!山本さん

山岡  瞳
No.2319

 水害の被害は深刻なようですね。テレビでその様子を見ました。レポートなど何かと忙しい時期ですが、今回の活動を通していろんなことを得ることができると思います。暑い日が続きますが頑張ってください。
 少しでもはやく復旧できることをお祈りしています。
 もちろん、山本さんの活躍も。

 >岩田さん
 中身はすかすかではありませんでした!!むしろ、密度が高いものでした。忙しい中あれだけのレジュメを作ることができた岩田さんはすごい!です。これからも良き師範代で、勉強不足ゆえの知識不足を補ってください。頑張って吸収します。

 後期にはまた時間割も変わりますので、いつ吾妻鏡の講読をするのか話し合いましょう。

Re: 福井県の水害被害について

No.2333

一昨日の五日の夜になんとか戻って来ました。先日の『吾妻鏡』講読会では、連絡ミスなど当方の不手際で野口先生や岩田さんをはじめ、みなさまにご迷惑をお掛けしました。上記↑の先生がご指摘するように「頼りにならない」自分から早く脱皮したいです。
 ところで、福井県での水害ボランティアは、史料の聞き取り調査からそれに関する準備など、自分の出来る限り手伝わせて頂きました。ただ自分の廻った所は比較的被害の少ないところでした。まだまだスタートラインに着いたばかりというのが現状であり、今回被害に遭われた方の実生活やライフラインの復旧の方を優先させることが実情です。その中で史料価値を訴えながら、活動にあたるのは難しいとともに、自然災害の多い日本にとって緊急に解決しなければならない課題になっていくと思います。