ショカで一句!「書架に初夏の日差しがあたる書家の家、所課多くして・・・」

No.20263

 急に暑い毎日が続くようになりました。この際、私たちも天候に左右されながら生きざるを得ない存在にしか過ぎないことをきちんと自覚すべきでしょう。

 昨日の「教養科目」では「中世の子ども」をとりあげました。次回は2週間後になりますが、こんどは「中世の老人」をテーマにお話ししたいと思います。

 ゼミの方は岩田君が専門店の高級カステラ、また山本さんが調査旅行のお土産にと横浜のお菓子を持参してくれましたので、「美味しい史料講読会」となりました。
 また山本さんが和田合戦に関する『明月記』の記事等の資料を用意してきてくれたお蔭で、従来の通説とは異なるこの事件の側面が明らかになりました。みんなで史料を読むことの醍醐味を感じたところです。

 さて、公開講座も近づいてきました。最終回ということで、福井の山本君や新潟の丸山(田中)さん、広島の江波さんら、古参のメンバーがたくさんお出で下さるとのことなので、とても楽しみにしています。

 ☆ 今春、京都学園大学にうつられた平雅行先生より、大阪大学御退任を記念して刊行された『拾芥雑録』を御恵送頂きました。珍しいお写真や書簡集・年譜などが掲載されていて貴重です。とてもシンパシーを感じる一文にも出会いました。
 平先生にあつく御礼を申し上げます。

 ☆ 相模女子大学の高木信先生より、御高論「J・POPによるジェンダー分析入門、あるいは男性中心社会のなかの〈女性〉の叛逆(不)可能性-教室の中のテクスト論・3.1-」(『相模国文』41)・「〈不在の原因〉としての原発、あるいは亡霊の(不)可能性-福島原発事件を描く映画における〈血と故郷〉への偽の喪の作業-」(同42)・「亡霊の時間/亡霊の和歌、あるいはインターテクスチュリアティのなかの『義経記』」-未来の〈記憶〉/未来から来訪する〈亡霊〉」(高木信ほか編『日本文学からの批評理論』笠間書院)・「教科書の内/外の『桜島』、あるいは正義と悪の闘いの〈物語〉を脱構築する-教室のなかのテクスト論・4.1-」(『日本文学』2014年1月号)・「小宰相と小野小町との絆、あるいは〈引用〉のポリティクス-網目のなかの『平家物語』、謡曲、御伽草子、古注釈-」(『物語研究』14)を御恵送頂きました。
 高木先生に、あつく御礼を申し上げます。
編集:2015/05/15(Fri) 09:57

夏も近づく『吾妻鏡』

No.20270

 昨日ご用意したカステラは、先月北野天満宮の大鳥居横にオープンした【Castella do Paulo】(カステラ ド パウロ)のカステラでした。本場ポルトガル風のカステラのお店ですね。

 和田合戦については、新たな知見がぽこぽこと飛び出しまして、実朝将軍期の鎌倉幕府についての評価にも大きく関わる問題について意見交換することができたと思います。
 さて、来週はお休みとなりまして、次回は再来週の木曜日の『吾妻鏡』のご案内です。

◆次回の木曜日のご案内◆

 日時:2015年5月28日(木)15:00頃~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』建暦三年(建保元年、1213)五月八日・九日・十日・十七日・二十一日・二十二日、六月二日・八日・十二日・二十五日・二十六日、七月九日・十一日・二十日・二十三日、八月一日・三日・六日・十四日・十七日・十八日・二十日・二十六日、九月八日・十日・十二日・十九日・二十二日・二十六日、閏九月十六日・十九日、十月二日・三日・二十九日、十一月五日・十日・二十三日・三十日、十二月一日・七日・十五日・十八日・十九日・二十日・二十一日・二十八日・三十日条

 ※木曜日の『吾妻鏡』ですが、5月はこのあと28日に開催予定で、その後も基本的に木曜日に開催予定です。

◆次回の土曜日のご案内◆

 不定期開催の「土曜日の『吾妻鏡』」もやっております。こちらのほうは、“武士とはなにか”のようなテーマで史料を読んでおります。
 今後も、参加者の都合を勘案しながら、月に一回か二回程度のペースで開催していきたいと思います。(※新たにご参加を希望される方は、野口先生か岩田まで、事前にご連絡をいただけると幸いです)。

 日時:2015年5月30日(土)14:00~(予定)
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:配付済みの史料を随次読んでいきます
    (『吾妻鏡』文治五年(1189)閏四月三十日条、天福元年(1233)五月二十七日条など)

 木曜日・土曜日の『吾妻鏡』講読会はいずれも、基礎的な史料読解のニーズには必ずしも対応しきれなくなってまいりましたが、初心者の方のご参加も歓迎致します。
 若葉の頃になにか新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。