丹後府中と守護所石川見学会

伊藤太
No.1992

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■■ 第20回 1617会(京都例会)「丹後府中、石川見学会」御案内 ■■
■■■■■■■ 【守護所シンポ@岐阜・見学会と共催】 ■■■■■■■


 1617会は考古学・文献史学・建築史学・歴史地理学など、複数の分野の研
究者が集い、16世紀以前(中世)と17世紀以降(近世)の特定の地域(都市
的な場)を対象に、学際的に研究を深めることを目的とした研究会です。3ヶ月
に1回程度のペースで開催しています。

 今回は、国府以来の丹後の中心都市で、雪舟の「天橋立図」に描かれているこ
とでも注目されている府中(宮津市)と、一色氏の守護所である石川(野田川
町)を中心に見学します(見学が中心で、シンポジウムはおこないません)。

【参加人数を事前に把握するため、下記の発起人宛、以下の情報をメールにてお
 知らせ下さい。】
   ○参加者の名前
   ○連絡先(電話、携帯電話ならびに電子メールアドレス)
   ○宿泊の有無
   ○部分参加の場合は、参加される行程・時間帯

日 時  2004年6月5日(土)~6日(日)
集 合  KTR(北近畿タンゴ鉄道)「天橋立駅」駅舎内ロビー
       自動車で来る人:12:10(配車の打合せがあるため)
       鉄道で来る人:12:25
         特急「はしだて3号」は12:22、天橋立駅着
        (京都10:25発。大阪10:12発特急ならば福知山駅乗換)
   ※昼食は集合までに各自お済ませ下さい。

見 学  6/5 府中地区   案内:伊藤太氏、福島孝行氏
     6/6 石川地区   案内:佐藤晃一氏、下川賢司氏

※ 第1日目のみ、第2日目のみの参加も歓迎いたします。
 ただし、整理の都合がございますので、1日のみご参加の方も早めにお申し出下さい。
 第2日目のみ参加の方には、集合時間・場所など個別にご連絡します。

宿泊先  加悦青少年山の家   加悦町温江(あつえ) 0772-43-0860
      宿泊料+夕食(懇親会費)など 10,000円(程度)
      ※宿泊予約は事務局で、一括しておこないます

解 散  KTR(北近畿タンゴ鉄道)「天橋立駅」16:00すぎ(予定)

1617会発起人
   大澤研一(大阪歴史博物館)   E-mail kenouou@viola.ocn.ne.jp
   仁木 宏(大阪市立大学)    E-mail CYN00403@nifty.ne.jp
   松尾信裕(大阪市文化財協会) E-mail dpbre700@kawachi.zaq.ne.jp
   山上雅弘(兵庫県教育委員会)  E-mail m-yamagami@hcc1.bai.ne.jp

*1617会の継続的な案内を希望の方は、その旨をE-mailアドレスととも 
に、発起人までお知らせください。
*今後の予定 2004年5月16日(日) 滋賀;上平寺城下町 (既報)
         こちらも事前連絡が必要です。世話人まで一報下さい。
       2004年9月 京都;伏見城・城下町(予定)

伊藤太様へお願い。

No.2003

 伊藤太様。はじめて書き込みをいただきましたが、何人かのゼミのメンバーから、伊藤さんが、どのような方で、いかなる経緯・趣旨でこの御案内を書き込まれたのかという問い合わせが参っております。 
 小生も美川圭先生などを通して御尊名は存じ上げてはおりますものの、未だ面識の機会を得ていないと思います(忘れていたとしたら、失礼の段おゆるし下さい)。そこで、恐縮ですが、簡単な自己紹介をお願いできれば幸いとするところです。大変失礼なこととは存じますが、よろしくお願い致します。

Re: 丹後府中と守護所石川見学会

伊藤太
No.2006

野口先生、自己紹介なしの案内書き込みを致しました段、まずはお詫び申し上げます。

私こと伊藤ですが、11年間京都府立丹後郷土資料館に勤務していたのですが、5月1日付けで京都府立山城郷土資料館へ転勤となりました。
つまり、野口先生の前職の同業者であります。
いずれも資料課の歴史資料担当ですが、個人としては、日本中世史・日本文化史を専門としておりますので、今後ともよろしくお願いします。

なお、上記見学会は、すでにご存知のかたも多いと思いますが、関西で学際的で精力的な活動を積み重ねている中世都市の研究会1617会の初の丹後での例会となります。
今回の見学会の主眼は、「一色氏の守護所」つまり室町時代にありますが、言うまでもなく丹後府中は和泉式部や小式部の「大江山いくのの道の~」の和歌でもよく知られた国府の地、そして平安末には、平重盛が知行国主となり、国府推定地の小字名は「小松」であったりします。
鎌倉時代の在庁官人日置氏関係の文書や、建武元年に西大寺流律宗によって復興された経緯を記した重要文化財「丹後国分寺再興縁起」を伝える国分寺跡などもあります。
そして、「都市図」として雪舟筆「天橋立図」の存在・・・

従来、丹後の中世史はあまりにも注目されることが少なかったのですが、重要な史料の宝庫です。
ご関心の向きはぜひご参加下さいますよう
お願いします。

(HPに拙稿も掲載されている雪舟「天橋立図」を特集した朝日百科別冊の紹介ページを入れておきました。)

風景の寄進。

No.2007

 伊藤さん、ありがとうございました。
 当ゼミメンバー(歴史学・国文学)は、主に中世前期を専攻対象としておりますので、御指摘の点、メンバーにとっていずれも興味深いものがあると思います。とくに目下、越前斎藤氏について考察を深めている山本君(神戸大院)にとって、丹後が越前と同時期に平重盛の知行国であったという点は注目すべきことでしょう。
 国府推定地の小字名も興味深いですね。最近、山本君の師である高橋昌明先生が、「小松殿」について新しい見解を示されていることを思い出しました。ちなみに、高橋先生は「天橋立図」について、何かの論文で「風景の寄進」と評価されていました。
 今回は、花園大・山田先生の研究所と当ゼミ共催のフィールド・ワークおよび神戸大学高橋ゼミの見学旅行と日程が重なっていますので参加は無理ですが、いずれ丹後にはぜひ出かけてみたいと思っています。御紹介に感謝します。
 また、山城郷土館は、高橋美久二先生が課長をされていた頃、高橋先生と田中淳一郎さんに同業の新米として御挨拶に伺って以来、ご無沙汰しており、またゼミメンバーの長村君(京大院)のお宅にも近いので、そのうち同君らとともにお邪魔させていただこうと思っています。その節はどうぞよろしく、お願い申しあげます。

Re: 丹後府中と守護所石川見学会

伊藤太
No.2014

野口先生、お返事ありがとうございました。

実は、高橋昌明先生の「平重盛の小松殿と小松谷」が掲載されている『日本歴史』5月号に、多摩美大の島尾新先生が「雪舟の『天橋立図』と丹後府中のまちづくり」と題するエッセイで昨春開かれた丹後府中フォーラムのことなどを論評されていますが、そのなかで「Iさん」とイニシャルで名指しされているのが私であったりします。

昌明先生の「天橋立図」への言及は確か中公新書の『酒呑童子の誕生』でしたね。このご本自体、伝説と社会史を橋渡ししたきわめて画期的な研究書でしたが、雪舟「天橋立図」の研究についてはその後、目覚ましい進展が見られ、美術史と中世都市論の双方で今もっともホットな話題のひとつと言ってよかろうと思います。

Re: 丹後府中と守護所石川見学会

No.2031

伊藤先生はじめまして

京都府相楽郡木津町在住の長村祥知です。
今回の見学会に参加させていただくことは出来ませんが、家が近いので山城郷土資料館には伺ってご挨拶したく存じます。田中先生にもご挨拶できればよいのですが。
それでは失礼します