「以仁王の令旨」を読みました。

No.19280

 このところ疲れが溜まり(「たいして働いてもいないのに」というなかれ)、また朝晩急に寒くなったせいかも知れませんが、いつもの胃腸の不調に加えて頭頂部にチクチクと痛みが走ったり、鼻が詰まりっぱなしだったり、いろいろ故障が生じていて困ります。
 この商売は、普通の生活をしている方から見ると、一年中本人の好き勝手なことをしているように見えるようですが、逆に捉えると仕事と休息のメリハリがつかないということでもあるわけです。

 昨日は土曜日の『吾妻鏡』講読会の初回でした。
本学の卒業生のほか、神戸大学・京都大学・立命館大学の院生・学部生が参加。例によって岩田君を中心に進められました。用意して下さった資料をもとに、講読を進めるにあたっての情報を確認した後、久しぶりに治承四年(1180)条の冒頭から。
 それにしても、私には大学学部2年生の史料講読の授業で「以仁王令旨」を読んだときと、評価が全く異なるのが実に面白い。平治の乱以後の政治の動きがようやく見えてきたからだと思います。
14時から19時近くまでの長丁場でした。途中、錦華殿(本学の建学記念館)で「恋する平安京」という展観が開催されているのを思い出して、皆さんを御案内したのですが、16時の閉館時間を過ぎていたために見学できず残念でした。
 この講読会、次回は11月22日に開催の予定です。

学祭の季節の『吾妻鏡』

No.19295

 そろそろ学園祭の季節ですね。近ごろは授業日程に支障が出ないよう、土日に集中開催(?)のところが多いようですね。むかしはもっと4~5日間ほど開催していたような気もするのですが…

 次回の木曜日の『吾妻鏡』と、来月の土曜日の『吾妻鏡』のご案内です。

◆次回の木曜日のご案内◆

 日時:2014年10月30日(木)15:00~(予定)…14:00すぎからぼちぼち集まっております。
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:承元四年(1210)八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 ※10月の木曜日の『吾妻鏡』は30日に、11月は6日・13日・20日・27日に開催予定です。


◆次回の土曜日のご案内◆

 昨日(10/25)初回を開催したのですが、今月から不定期で土曜日にも『吾妻鏡』の講読会を開催しております。

 国文学を専攻される方が主なメンバーとなりますが、そのほか従来の木曜日開催分にはご都合が合わなかった方もぜひ積極的にご参加いただけましたら幸いです。
 なお、こちらのほうも所属大学や国籍等に関係なく、お気軽にご参加ください(※新たにご参加を希望される方は、野口先生か岩田まで、事前にご連絡をいただけると幸いです)。

 次回は11/22(土)ですが、開始時間が異なりますのでご注意ください(13:00~です)。
 今後も、参加者の都合を勘案しながら、月に一回か二回程度のペースで開催していきたいと思います。

 日時:2014年11月22日(土) 13:00~
 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:配付済みの史料を随次読んでいきます

 『吾妻鏡』講読会は、基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 朝夕冷え込む季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。