いろいろと考えさせられた源実朝の妻と頼家の娘。

No.18425

 まずは速報。院試合格!のお知らせ。窪田さんおめでとうございました。

 昨日のゼミ『吾妻鏡』講読会では源実朝室(坊門信清女・西八条禅尼)と竹御所(頼家女)に関連する記事を読みました。昔、ゼミで活躍された小野翠さん(現在、愛媛県内の公立博物館の学芸員)の研究テーマ。
 最近、その成果が一般に還元されました。→「竹御所と石山尼 ~「家」をつないだ女性たち~」。
 収載されているのは平雅行編『中世の人物 京・鎌倉の時代編 第三巻 公武権力の変容と仏教界』(清文堂出版)。
 このシリーズは相変わらずアマゾンで新本が取り扱われていないようです(にもかかわらず、なぜか第三巻のみブックレビューが書き込まれています)。でも、まだ在庫はありますから、書店か、清文堂に直接注文すれば購入することができます。
    http://www.seibundo-pb.co.jp/index/ISBN978-4-7924-0994-4.html
 来月の日本史研究会大会でも販売されますよ。

 来週のゼミはこの本の書評会。担当は岩田師範代。来月の中世戦記研究会で坂井孝一先生が「源実朝補論」と題する発表をされますので、本書収載の各論の中でも、とくに坂井先生の「源 実朝 ~青年将軍の光と影~」に対する御意見を楽しみにしています。もう一人の師範代の山本さんとの「激論」が期待されるところです。

 その山本さんは28日の古文書学会大会で御報告。
 坂口太郎君の御発表もありますから、聴きにうかがいたいところなのですが、あいにく私は関東に出かけていて行けないのが残念です。
 どなたか、あとでお話しを聞かせてください。

 【追記】元木先生がレスを書き込んでくださいました。→ >>No.18434
編集:2014/09/27(Sat) 07:03

書評やります-次回の『吾妻鏡』-

No.18432

 次回はいつもの『吾妻鏡』の時間を利用して、『中世の人物 第三巻 公武権力の変容と仏教界』(平 雅行.編、清文堂、2014年)の書評会を開催致します。

 日時:2014年10月2日(木)15:00~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 内容:書評 平 雅行.編『中世の人物 第三巻 公武権力の変容と仏教界』(清文堂、2014年)

 ちょうど『吾妻鏡』で読んでいる箇所に登場する人物も多数取り上げられていますので、『吾妻鏡』の番外編としてもちょうど良いと思います。

 ※『吾妻鏡』のほうももう少し“実朝将軍期初期の振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 中秋の穏やかな季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

第一巻

元木泰雄
No.18434

 野口先生、野口ゼミの皆様、お久しぶりです。
 まだ生きております・・・
 『中世の人物』、第二巻、三巻の書評が行われるとのこと、ならばついでに第一巻の書評もしていただけませんか?
 対象の時代は、『吾妻鏡』よりさかのぼってしまいますし、部外者が無理にお願いするのもはばかられます。もし可能なら、ということでご検討ください。
 担当者には、崇徳上皇にも関係がありますから、上皇ファンの方、いかがですか。
 
 ところで、あすから伊勢の皇学館大学で古文書学会大会です。
 30年前にも大会があり、小葉田淳、竹内理三、林家辰三郎といった先生方がお見えになっていたことが思い出されます。
 その大会の懇親会でのこと。
 司会の某先生が酩酊されて、「こら!某大学の奴ら、全員整列!校歌斉唱!」などと怒鳴られたのには仰天致しました。
 京大もその対象になり、小葉田先生、林屋先生が歌を歌われた・・・わけがありません。
 現在理事である京大御出身の某先生が、鋭くにらみつけられたので、気が付いた他の方が司会のマイクを奪い、「い、今のは冗談です。大分からお越しの中野幡能先生、一言お願いします」と言われたその場を収められたのを思い出します。
 まだ戦時体制が残っていたような気になりました。
 
 今回はゼミ関係の方々のご報告もあります。 
 伊勢は遠いですが、時間のある方は是非お越しください。