後期開始、第一週の状況報告。

No.18241

 後期開始。
 火曜日の基礎演習Ⅱ・演習Ⅱは無事にスタート、と言いたいところですが、例によって前期に履修してくれた学生さんの名前を忘れる、配付する予定の書類を忘れる、などなど。藤原実資なら日記に「如泥」と書くに相違ない有様でした。
 これで、昨年度までと同様に午前中にキャンパスプラザの講義を入れていたら、とても大変なことになっていたと思います(今年度は金曜のⅡ講時に設定⇒>>No.17975を御覧下さい)。
 そんな中、面白かったのは基礎演習Ⅱの一回生と演習Ⅱの二回生の態度が極端に異なること。高校教員時代のことを思い出してしまいました。

 研究所ゼミの方はあらたに神戸大学の院生さんも加わって、好調なスタート。すでに史料講読会の運営は岩田・山本両師範代にお任せして、私は横から口を挟む立場になりました。
 レベルは相当高くなっていて、毎回の話題一つで、おそらく学部卒論程度の論文は立派に書けてしまうのではないかと思います。
 出席者のモチベーションが高いので、以前のような余計なエネルギーを使わずに済むようになってきたのですが(意味はわかりますよね)、私自身が耄碌してきたので、ちょっと頭が追いつかなくなったり、気が回らなくなることがあるのが問題と言えるのかも知れません。
 
 いまはちょうど国立大学で大学院の入試が行われている時期です。昨日は前日の筆記試験をパスして、当日の面接試験が終わった後にゼミに駆けつけてしっかりと勉強していったメンバーもおられました。
 それから、史料講読開始前には、すでに研究者として独り立ちしている古参メンバー(3Yのお一人)の来訪もあり、昔話に花を咲かせたり致しました。

 来月のはじめ頃には、院試の結果も判明するでしょうから、今後のゼミの活動について新しい企画なども提案されていくのだろうと期待しています。

 さて、私こと、論文は書き終わりましたが、事務方から依頼のあった書類の仕事の方は、まだ終わっていません。明日は佛教史学会の講演を聴きに行きたかったのですが、自分の担当する講座のレジュメも作らなければなりませんので、ちょっと無理かも知れません。
 行かれる方は、レジュメを後で見せて下さい。 
編集:2014/09/19(Fri) 19:58

三巻の書評もやってみよう―次回の『吾妻鏡』―

No.18264

 『吾妻鏡』のほうも再開しました。古を知る方に「ついにレジュメを作るようになったのか!?」と驚かれましたが、そんなことはありません。あいもかわらずのんべんだらりと開催中でございます。いや、のんべんだらりとしているのは私でありまして、メンバーの皆さんはとても高い集中力で臨んでいただいております。私もがんばります。

 さて、次回は通常通り『吾妻鏡』の講読をやりまして、その次(10/2)の開催日は『中世の人物 第三巻 公武権力の変容と仏教界』(平 雅行.編、清文堂、2014年)の書評会に当てたいと思います。くわしいご案内はまた後日掲出いたします。

 次回(9/25)のご案内は以下の通りです。開催時間はまた15:00~となります。

 日時:2014年9月25日(木)15:00~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(承元三年などの記事)

 ※『吾妻鏡』のほうももう少し“実朝将軍期初期の振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 中秋の穏やかな季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞお気軽にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。