京大・奈良女・神戸大の才媛の集った書評会。

No.18010

 昨日は後期最初のゼミ。拙編『中世の人物 第二巻 治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立』(清文堂)の書評会を行いました。
 ちょうど、ゼミの時間の前に先月の軍記・語り物研究会大会で大変お世話になった鶴見大学の平藤幸先生がお越し下さいましたので、書評会を始める前に暫し先生を囲んで歓談の機会を得ることが出来ました。先生からは美味しいお土産を頂きました。ありがとうございました。
 学界の第─線で活躍されている先生の謦咳に接することで、出席の諸姉もおおいに研究に対するモチベーションを高めることが出来たのではないでしょうか。

 書評の担当は奈良女子大院生の大島佳代さん。この本は単著ではなく、たくさんの筆者がそれぞれの観点から書いたものを集めたものですから、なかなか大変だったと思います。しかし、レジュメはよくまとめられており、この作業をこなしたことによって、大島さんの研究が今後さらに広く展開されるようになることを期待する次第です。
 今回は神戸大学から大島さんと同学年である中桐さん・斉賀さんのお二人も参加され、岩田・山本両師範代の議論も沸騰して、なかなか充実したものとなったように思います。
 また、夏休み明けの初回でしたから、帰省先からのお土産もたくさん頂いて、その点においても充実していましたね。

 平藤先生がお出で下さったことでもあり、記念写真をと思っていたのですが、話が盛り上がっているうちに、すっかり忘れてしまいました。そのことを思い出したのは、書評会が終わったときでしたので、慌てて写真を撮影したのですが、ここには貼れませんから、いずれFacebookの方にでも。

 京都女子大学では、いよいよ来週から授業も始まります。私は目下、締切超過確実になった論文と格闘中です(時々、この掲示板とFacebookに逃げ出していることをおゆるし下さい)。
編集:2014/09/12(Fri) 13:35

内乱期のアンソロジー-次回の『吾妻鏡』-

No.18024

 昨日は『中世の人物 第二巻 治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立』の書評会でした。大島さんの的を射た整理を土台にして、各論考についていろいろと意見交換できたのはよかったと思います。単に読むだけではなく、読んで抱いたそれぞれの感想をもとに議論できれば、より理解も深まると思います。…他の巻でもやりますか?

 次回はひとまず通常の講読に戻って、また『吾妻鏡』を読みたいと思います。開始時間(14:00~)にご注意ください。

 日時:2014年9月18日(木)14:00~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(承元三年などの記事)

 ※『吾妻鏡』のほうももう少し“実朝将軍期初期の振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 中秋の穏やかな季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。