ご講演ありがとうございました

No.17405

野口先生

平藤です。
このたびはお忙しい中ご講演をいただき、
誠にありがとうございました。
三日目の文学踏査も晴天に恵まれ、
お陰様で無事に大会を終了することができました。

野口先生には河内源氏全体について、大変わかりやすく、
かつ最新の研究成果と先生のご見解もお話しいただき、
一般の方々にも軍記研究者にも
十二分に満足していただけたことと確信しております。
充実した会だったとのお声もあちこちからいただいており、
運営側としては嬉しい限りです。

当初から行き届かぬことばかりで
野口先生にはたくさんのご迷惑をお掛けしましたが、
終始ご配慮を賜り、温かいお言葉をかけて下さり、
資料もずいぶんと早くお送り下さって、
かえってお助けいただきながら当日を迎えることとなりました。
いつも直前にドタバタして
他人様にご迷惑をお掛けする我が身を恥じ入るばかりでした。

元木先生にもお忙しい中おいでいただき、
大変有り難いことでした。
お言葉を賜りましたおかげで、より刺激的な会となりました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
野口先生のご講演中、近くにいた私は
元木先生が時折つぶやかれるフォローのお言葉も
同時に拝聴できて、なんと贅沢なことよと悦に入っておりました。
両先生とも中世史の最先端研究者でいらっしゃりながら、
お互いに敬意をお持ちになりつつ、疑問点はご指摘し合われていて、
誠に僭越な物言いで恐縮ですが、とても素敵なご関係だと思っております。
懇親会でもいろいろとお話しさせていただくことができ、
ご講演の他にも学ばせていただくことばかりでした。

後から伺ったところ、藪本さんは大変な時だったそうで、
そんな中充実したご発表をしていただき、
誠にありがとうございます。
田中さん、長村さんにもお目にかかれてとても嬉しく思いました。
長村さんの司会も素晴らしかったです。
岩田さん、山本さんもお越しいただいたそうで、
ご挨拶が叶わず残念なことでした。大変失礼致しました。
改めて振り返りますと、今回は野口先生だけでなく、
ゼミの方々にも随所で大いに助けていただいていたのですね。
近日中に改めてご挨拶に伺いますが、まずはこの場にて御礼申し上げます。
野口先生、元木先生、ゼミの皆様、
何から何まで本当にありがとうございました。

 こちらこそ、ありがとうございました。

No.17436

平藤先生> 御丁寧なメッセージをいただき恐縮しています。
 三日目の現地見学も無事に終了の由、大慶に存じます。源氏三代の名将たちも、さぞかし喜んだことと思います。

 初日の私の講演は準備不足で、また些か緊張感に欠けるところもあり、御期待にお応えできなかったのではないかと存じます。しかし、このところ自分に過剰な期待をすることは辞めにしておりますので、御容赦頂きたく存じます。

 会場に元木先生がお出で下さいましたので、安心して勝手な話をさせて頂いたという面もあったようです。
 ちなみに歴史学の世界では、文学のそれよりも、研究上の意見の相違についてはシビアに意見交換をする側面があるのかも知れません。文学の学会では、よく教え子の発表に異論を唱えた研究者に、発表者の師が反論を加えるというような光景に出くわすのですが、歴史の方の師弟関係は大方極めてドライ(薄情?─冗談)です。

 研究発表では、藪本君のお話がきわめて刺激的でした。彼が当方のゼミの講読会に参加してくれて、岩田君・長村君・山本さんら、歴史ジャンルの若手と親交を結んだ成果が反映されているとすれば、こんなに嬉しいことはございません。僭越な物言いですが、古典文学の研究には、やはり前提として歴史理解が必要なのだと思います。

 それに致しましても、この大会の実施に際しての源先生と平藤先生の御尽力にはまったく頭が下がりました。さまざまな点での御配慮、すべてに誠意を感じられて、かくあるべしと感じ入った次第です。
 当方のゼミメンバー関係者ともども、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
編集:2014/08/29(Fri) 16:38

お邪魔いたしました、付、ゼミのご案内

No.17495

>平藤先生 事前の詳細なご案内加えて、終了後にもご丁寧な書き込みをしていただき、ありがとうございます。
 当日は会場に伺いながら、きちんとご挨拶も申し上げぬまま失礼致しました。

 藪本さんからは折に触れて「『吾妻鏡』を文学の視点から分析する」ことについてお話しを伺うこともありましたが、それらが具体的かつ衝撃的な成果として私たちの前に現れてきたことに対して、感動を覚えた次第です。鎌倉幕府という権力のあり方を考える上でも、『吾妻鏡』の史料的性格についてより精緻な批判が必要であることを痛感致しました。

 そんな藪本さんもメンバーだった(※いまでもメンバーだと思っています)『吾妻鏡』の講読会は、相変わらずゆるゆると開催しております。基礎的な史料読解はもちろん、それなりに掘り下げた議論も展開されることがあります。
 新規メンバー随時募集中ですので、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。

 講読会の再開は9月11日(木)ですが、その日は番外編として大島さんに『中世の人物 第二巻 治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立』(野口実 編、清文堂出版、2014年)の書評をしていただく予定です。しっかり熟読しておきたいと思います。

 日時:2014年9月11日(木)15:00~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 内容:書評「野口実 編『中世の人物 第二巻 治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立』」
 担当:大島佳代氏(奈良女子大学)

 ※『吾妻鏡』のほうももう少し“実朝将軍期初期の振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条