ご無沙汰しております。

山本陽一郎
No.17026

 ご無沙汰しております。福井県の山本陽一郎です。
かなり前になるのですが、『紫苑』12号と野口先生の抜刷を送っていただき、ありがとうございます。
頂いた時にお礼の書き込みをすればよかったのですが、今年から定時制の高校と全日制の高校の2つを掛け持ちになり、4月から5月がバタバタしていて、お礼の書き込みができませんでした(謝)。
 生来一つの事に目を奪われると、他の事まで器用に手がまわらない癖がまたでました(泣)。
特に今年度は、定時制を受け持ったのですが、日曜日が通勤日なので、何か変な感じです。
ただ定時制の高校に、以前福井県史の編纂に携わった先生がおられまして、思わず歓迎会の時に平安遺文と戸田芳実先生の話で盛り上がりました。
 今年度は、日本史と世界史、そして2学期からは地理も担当になるので、正直てんてこ舞いの日々ですが、いろいろ勉強&経験になっています。ただどうしても分からないのが世界史必修で、地理と日本史が選択という現状です。過去の歴史にどのようなスタンスを取るのかは各個人の自由ですが、最低限の歴史的知識や思考が、日本史に関してはなおざりにされているのが本当に理解に苦しみます。先日テレビで終戦の日を知らない若者がいたのを見る度に日本史必修化を痛感しています。
 
 今回の『紫苑』でもう12号になるんですね。自分がゼミにお所属していた時はまだ2号~4号だったことを考えると、隔世の感があります。同志社の授業後に喫茶店で野口先生といろいろ歓談できたことがつい先日のことのように感じます。また自分が始めた『吾妻鏡』購読会が現在も継続しているのは、岩田さんの存在があったればこそです。本当にありがとうございます。岩田さんには足を向けて寝れません。

 歴史と向き合う関係でおかしいと思う点がもう一つあります。我が福井県は県の政策で「歴史の見える街作り」というのがあるのですが、福井県立郷土歴史博物館の改装や史跡に関する説明版の設置など、外見上はそれなりに進んでいると思うんですが、肝心の史跡である福井城に県庁が建っているのが自分には理解出来ません。普通は松江市みたいに史跡公園にするものですが、何故か福井県は県庁の建物を建ててしまい、福井城跡は、市民の憩いの場ではなく、権力の象徴の場になっている次第です。これも歴史に謙虚に向き合っていないのではないかと思っています。
 
 ついつい愚痴を書いてしまいましたが、誰かの言葉で「歴史や文化を大事にしない民族は衰退する」というのがあったと思うんですが、今の高校での歴史教育や城跡にある県庁の建物を考える時、他人事とはおもえません。
 あと僭越ながら、野口ゼミの自由な雰囲気を今後も守っていって欲しいと思います。あの自由な雰囲気で勉強できたことは、今考えるとすごく贅沢な時間だったと思います。
 長々と書きましたが、また近況に変化があったら掲示板に書き込みたいと思います。
 PS:ゼミ旅行で平泉に行くことになったら、鎌倉武士の「いざ鎌倉へ」ではありませんが、馳せ参じたいと思います。  
編集:2014/08/17(Sun) 18:40

 山本君、お久しぶりです。

No.17027

 山本君、お元気そうで何よりです。
 『吾妻鏡』講読会の時に、「山本君と読んでいた時はこんなことがあったなぁ~」などと岩田君と思い出話をしたりしておりますから、貴兄の存在は現メンバーの間でも有名です。
 
 ちなみに、ゼミのFacebookを作りました。ここに昔の写真をたくさん貼り付けてありますので、貴兄もぜひ登録して御覧下さい。
 個人的には岩田君・田中(現、丸山)さん、それに鈴木御夫妻(鈴木君と永冨さん)・薗田(現姓、黒岩)さん・滑川さん、それに私もFacebookにページを開いています。そうそう、生まれたときに男だったら貴兄と同じ名前になるはずだった山本さんも開いていますよ。
 
 高校の日本史必修の問題はまったく同感です。また、地域の歴史認識に対する地方自治体・行政の取り組みは、たいてい何処でも同じような問題に直面しています。
 それから、科目の担当は自分の勉強だと思って楽しんでがんばってください。私も高校教員時代、地理・世界史・現代社会・日本史を担当しました。もっとも教科指導より生徒指導でテンヤワンヤでしたが。
 でも、あの頃の経験はマイナスもありますが、けっこう大学教員として生きる上で、役に立っていると思います。貴兄の人生にとっても大きなプラスになるはずです。

 平泉に行ければ良いのですが、来年の二月・三月頃がみんなでゼミ旅行に行く最後のチャンスになるのではないかと思います。平泉でなくとも、山本君の行きたいところがあれば、古参のみんなも誘って、お互いの都合のよいときに出かけられればと思います。現メンバーとの親睦を図れれば、さらに有意義なことになるでしょう。
 また、京都に来ることがあったら、研究室に立ち寄ってください。

 それから、そう言えば、あしたから、京大の元木研究室の研究室旅行が若狭方面のコースで行われるとうかがっています。岩田君も行っていますから、どこかで待ち伏せするのも面白かろうと思います。

 最後に、余計なお世話ながら、「同志社の生んだ偉大なる3Y」で、未婚者は一人になったことをお伝えしておきます。

ジェネラル芋粥の古里探訪

No.17169

>山本陽一郎さん おくればせながら、書き込みをありがとうございます。野口先生のご案内のとおり、18日から三日間、元木先生の研究室旅行のお供で福井・敦賀を見学してきました。地元の英雄である山本さんに一言も断りを入れずにいて、申し訳ありません。なお、現役のメンバーに陽一郎さんではない山本さんもおられますので、冒頭はフルネームで呼びかけさせていただきました。ご了承ください。

 今年度は定時制のご担当にてご活躍の由、お慶び申し上げます。日本史のお話しができる先生が身近におられるのも大変結構ですね。
 しかし、日本史に関する(われわれからすると常識に属するような)事柄についての知識も覚束ないような学生さんのご指導にも苦労されているご様子、お察し申し上げます。ここはひとつ山本さんの熱意で、学生さんたちの目を日本史の(欲を言えば中世前期の)楽しさに向けさせていただきたいと思います。

 『紫苑』もご覧いただいてありがとうございます。順調に号を重ねていますが、これも、『吾妻鏡』の講読会をはじめられるなど草創期に活躍された山本さんたちのご尽力の賜物です。レールを新たに敷くよりも、敷いていただいたレールを走ることのなんと楽なことか。いまでもときどき講読会で山本さんのお名前を出しますが、山本さんたちがはじめた講読会があるから自由な雰囲気で勉強できると現メンバーにはお伝えしています(※多少ニュアンスは変えています(笑))。そうすれば現メンバーも山本さんの存在を感じて、次に何かを伝えてくれると思います。

 8/18~20の福井旅行では、丸岡城・称念寺(新田義貞墓所)・東尋坊・瀧谷寺・みくに龍翔館・燈明寺畷新田義貞戦没伝説地、柴田神社・永平寺・一乗谷・織田劔神社、敦賀市立博物館・気比神社・金ヶ崎城跡・西福寺・敦賀鉄道資料館(旧敦賀港駅舎)などを見学しました。当地の豊かな自然や文化に触れる貴重な機会でした。山本さんのご指摘にもあるような課題もあるようですが、これら豊かな自然や文化をうまく教育・普及活動にも反映できればすばらしいと思います。山本さんにかかる期待は大きい!

 今回はご都合を伺うことすらできませんでしたが、またどこかでお目にかかることができれば、武士や幕府のことなどたくさんおしゃべりしましょう。
編集:2014/08/21(Thu) 18:04

「ジェネラル芋がゆ」の子孫は斉藤さんとか富樫さんとか?

No.17176

 「ジェネラル芋がゆ」とは、なかなかの命名ですね。
 「これは誰を指すと思うか」という設問は入試にも使えそうですね。

 受験勉強をガチガチにやった高校生よりも、 こういうのがパッとひらめく高校生の方が本当の学問を究められるのではないかと思います。