特別展「洛中大火夢物語--風雲の幕末京都--」ご案内

山田邦和(花園大学・考古学)
No.1656

みなさん、こんにちは。
野口先生のお言葉に甘えて、ご案内をさしあげます。

花園大学歴史博物館では、2004年4月3日(土)~6月12日(土)にかけて、春期特別展「洛中大火夢物語--風雲の幕末京都--」を開催します。
NHK大河ドラマ「新選組」の便乗企画ですが(笑)、新選組の隊士や維新の志士をもちあげるのではなく、激動の時代の嵐の中にのみこまれていった幕末の京都を、京都の都市民の視点から見直してみたいと思っています。
詳しくはこちらをご参照ください↓
http://www.hanazono.ac.jp/gakujutu/history/2004syunki.html
(実は、出品資料の大半は私の所蔵史料。自分の持ち物で展覧会をやってしまうという、無謀きわまりない試みです。)
ひとりでも多くの方々のご来館をお待ちもうしあげております。

Re: 特別展「洛中大火夢物語--風雲の幕末京...

No.1658

>山田先生

ご案内ありがとうございます。
ぜひ、行きたいと思います。
私、数年前まで、花園大学に出講しておりましたが、
そのときに、歴史博物館が開館し、まいりました。
展示品に「山田邦和氏所蔵」という史料が、かなりあって、
驚がくした覚えがあります。
昔の先生の「三浦周行氏所蔵文書」「中村直勝氏所蔵文書」なんていうのが有名ですが、最近の文献史学の学者ではあまり聞いたことがありません。
というか、自分のもちもので展覧会できるなんて、
はっきりいって羨望のまと、です。
山田先生も、ついに上掲の歴史上の大先生の域に突入か。

史料の個人収集

山田邦和(花園大学・考古学)
No.1660

>美川先生 さっそくのレス、ありがとうございます。
私の所蔵史料なんて偉そうなことをいいますが、私でできることですから、ぜんぜんたいしたことありません。私のお小遣いで買える程度のものしか買ってないですから。三浦周行氏や中村直勝氏と、文言の上だけでも並べられてしまうと、どうしていいかわからなくなります。(現存者では、またまた角田文衞先生という大コレクターがおられます)
それでも、学生の頃から古本屋さんが大好きで、暇があったら覗き続けております。古本屋さんの目録が送られてくると、恋文でも開くような気持ちで目を皿にして眺めます。
そんなことを長年やっているうちに、少しづつではありますが、いろんなものがたまっていくことになりました。もちろん、手当たり次第に買ってもしかたありませんから、「京都の都市史」「天皇陵」「考古学史」に絞っています。

前述の通りお金がないですから、ふつうの博物館には飾ってもらえるようなものはありません。
でも、大学の博物館は、そういうものを展示して良いと思います。ふつうの博物館の学芸員の大先生が鼻もひっかけないような「雑史料」でも、研究者が自分の目で見、自腹を切ることにより、光をあててやることができるのではないかと思っています。そういう過程を見せてやることにより、学生の興味を引き出すこともできるのではないかと思っています。

私の師匠の森浩一先生は、みずから作り上げた同志社大学歴史資料館を「がらくたを集めた博物館」だと自称しておられました。私も、がらくたに光をあててやる、そんな博物館を作りたいと思っております。
そういうことが、以前勤めていた「大」博物館ではできなかったんですよ。その博物館では、私の持っているような史料など、まったく価値は認めてもらえなかった。
以前にも書き込んだことがありますが、その点で、今の自分の大学の博物館には、私の「夢」を込めたいと思っています。