『古代文化』第66巻第1号が出ました。

No.16437

 台風に備えて、ゼミをお休みにしましたが、勇み足だったでしょうか?

 さて、『古代文化』第66巻第1号が刊行されました。↓
  http://kodaigaku.org/kodaibunka/new_vol.html

 本号には私の守備範囲の時代に関する文献史学の研究成果として、皆さんにぜひ読んで頂きたい優れた論文が二本掲載されています。
   樋口健太郎「藤原忠実と宇治」
   坪井剛「「建永の法難」事件再考」
です。熟読して下さい。
 次号は永山修一先生御担当の特輯「古代大隅国の歴史的展開」で六本の論文が掲載されますが、これも楽しみです。

 ☆ 前田英之さんから、御高論「治承・寿永内乱期の戦時体制と平宗盛」(『年報中世史研究』39)を御恵送頂きました。
 内乱期の政治史研究の方法について、学ぶ点が多くありました。これも同学諸賢に一読をお薦めいたします。最近、また盛り上がりを見せている「鎌倉幕府論」の議論にも示唆的な内容を含みます。  
 前田さんに、あつく御礼を申し上げます。

用心大事です-次回の『吾妻鏡』-

No.16439

 夕方には少し晴れ間も覗いていたようですが、今夜から明日にかけてはところにより一事強く降るところもあるようです。どうぞ引きつづきお気を付けください。
 『吾妻鏡』は一回空いたのですが、また次回に向けて良い準備をしましょう。

 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2014年7月17日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(承元二年などの記事)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  “振り返り”にもようやく終わりが見えてきたような。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 7月も17日・24日・31日の各木曜日に開催予定です。
 31日は特別に、少し長めに時間を取って読みたいと思います(詳細は後日ご案内)。

 今年は祇園祭山鉾巡行が二回(前祭・後祭)行われますが、前祭の巡行は17日(宵山14~16日)、後祭の巡行は24日(宵山21~23日、ホコ天・露店なしの予定)です。前祭も後祭も『吾妻鏡』の日ですね。

 15:00ちょうどには参加者全員が集まらないと思いますので、だいたい揃ったところでぼちぼち始めていきたいと思います。集まるまではのんびり雑談しましょう。
 
 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 夏の訪れを感じる季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。