同類、あい憐れむ。
No.1562
東下りの鈴木君に立派なアドバイスをされた田中さんが、そんな弱気でどうするのですか!
・・・かく申す小生も、たった15枚、しかも一般向け雑誌の原稿執筆に、目下お手上げ状態で、逃げて参りました。
田中さん。小生の経験から言うと、先行研究の渉猟というのは、実はかなり気休め的な要素がつきまといますので、それよりもむしろ、この前の御報告をきっちり整理する作業をすすめられることをお勧めします。他人様の論文に、自分の期待するような話しはそうそう出てこないものです。それより、あるだけの材料で自説をしっかり固めるべきです。
それから、マクラになる話しとか、脱線用の話しを今ある材料によって整理しておくのも良いと思います。そんなところから、本筋に関わる思わぬヒラメキが得られたりするものです。
佐伯先生はきっと、この掲示板に書かれた建礼門院が晩年を過ごした空間についてなど、御質問されるに違いありません。ぜひ、お考えおき下さい。この問題は、『平家物語』の構想と構成を考える上できわめて重要だし、分かりやすく整理のつく問題だと思います。
それにしても、今頃、佐伯先生をはじめとする遠征軍御一行は、どのあたりにおられるのでしょうね?戦果のほどは如何なものか?「合戦日記」の注進は、ご帰還の後の楽しみですね。
そういえば、小生、明後日の『古代文化』編集委員会に提出する査読の原稿も書かねばならなかったのでした。大変です。
ふたたび田中さん。『紫苑』も出来ておりますので、直前ですが、研究発表の用意に気が乗らないようでしたら、明日の『吾妻鏡』、少しの間でも御参加になられたらと思います。