角田文衛先生宣戦布告

美川圭
No.154

さきほど、自宅になんと角田文衛先生から電話がありました。
本をお送りしたお礼でもあるのですが、

「あなたは、私の待賢門院と白河法皇との関係の説について、ご批判しておられるが、あれだけでは納得するわけにはいかないので、ぜひ私の雑誌(古代文化)に論文を書いていただきたい。私は自分の説が崩れるのを少しも恐れてはいない」というきっぱりとした内容でした。
気力・迫力・知力ともに充実した雰囲気で、とても90歳の方のお電話とは思えず、恐縮しました。

しかし、「宣戦布告」です。

こちらも執筆をご承諾しました。
どこまでできるかわかりませんが、こちらも徹底抗戦あるのみです。玉砕しないように、すべての力をふりしぼって、闘うつもりです。
実はこの問題について、国文学の田中貴子さんが昨年の『歴史読本』6月号に書かれた文章がございます。『白河法皇』出版後、岡野友彦さんが教えてくださいました。田中さんは「健康な婦人」ですが、生理周期は31日型で、期間は3日だそうです。
強い援軍をえた気持ちです。

まことに不謹慎な言い方ですが、大先生のご出馬。おもしろくなってきて、わくわくします。歴史学はおもしろい。

角田・美川論争勃発

No.156

院政期研究史に大きな刻印をのこしそうな事件の勃発が、この掲示板に初公表されました。これまた歴史的事件といえましょう。待賢門院という一女性の問題のみならず、派生的に白河院政のバックグラウンドが美川先生の『古代文化』寄稿論文御執筆の過程で明らかにされることを期待するものです。NHK出版の石浜さん、『白河法皇』の続編が期待できそうですよ。私もワクワクしてきました。

恐ろしくも興味深い・・・

No.157

恐ろしくも興味深いお話ですねえ。この先の動向を自分の目でしっかりと見ていきたいものです。
 田中貴子氏のお名前が出ていましたが、今年1月に同志社で講演をして頂きました。引き出しの多い方ですよねえ。あぁぁぁ、もっとちゃんとお話ししておけばよかった・・・と悔やまれます。

卒寿の角田先生

野口実
No.175

角田先生は1913年のお生まれですから、今年で卒寿。昨日、古代学協会の西井芳子常務理事(京女の御出身)から9月27日に祝賀会を開くというお電話を頂きました。