建礼門院徳子に関する研究。

No.1502

 明日の例会の予習をしていて、あらためて角田文衞先生のお仕事に舌を巻いております。ふつうの常識的な感覚から「知りたい」と思うことは、徹底的に追究し、史料も博捜してある。これが並の研究者にはなかなか出来ないことなのです。叶いませんね。「建礼門院の後半生」をはじめ、『王朝の明暗』(東京堂書店、1977)所収の人物をとりあげた論文、読みふけってしまいました。
 また、故・須田春子先生も晩年、平家の女性に関する研究を進めておられました。あまり、流布していない雑誌なのでご存じない方が多いと思いますが、『古代文化史論攷』6(1986)に「女人入眼の日本国(一)-平氏・清盛傘下の女院-」を書いておられます。明日の報告者である田中さんは、すでにこの論文の存在にお気づきで、その所在について問い合わせを頂いております(>田中さん。コピーしておきます)。
 やはり、確実な基礎的事実を先ずおさえておくということが、『平家物語』研究でも、ひとつの基本的な出発点となるもの思います。福原についても、大森金五郎(小生の郷里の千葉県出身。昔は千葉県からは、八代国治、白鳥庫吉など、錚々たる歴史学者が輩出)などという昔日の大家の研究があり(『武家時代の研究』第二巻)、先行研究の渉猟は怠りなく行いたいものです。
 ゼミメンバー諸姉兄は、徳子さんについて、どのくらい勉強が進んだでしょうか?山田知佐子さんは、どうやら猛勉強されている御様子ですよ。

建礼門院徳子に関する研究

No.1504

 明日の発表準備から逃げて・・・いやいや、息抜きにやってきました。
 肝心な事は明日発表で言う事にしますが、建礼門院に関する研究は数々ありますが(一応、明日これに関しては簡単に説明するつもりです)、角田文衛氏のように、人物そのものにスポットを当てた詳細な研究はなかなかありません。論文を読むたびに、本当に「知りたい」ということに貪欲な方なんだな~と思っています。
 明日の発表は21日の発表の雛型です。皆さんから意見をいただく為には、こちらの準備が必要です。この「準備」がすごく危ないのですが・・・・そろそろ勉強に戻ります(--;
 では、皆様また明日。