明日の教養科目のテーマは「日本史の中の老人像」

No.14564

 昨日の「基礎演習Ⅰ」は履修者による発表の初回でした。中澤さんが「コンビニエンスストア」、中野さんが「認知症」を取り上げましたが、ともに自分の身の回りから問題意識を展開した内容で、私なども多くのことを学び、考えさせられました。とくに「認知症」は私自身の直面している問題のようでした。出席者からもたくさんの質問や意見が出されて、これもよかった。
 二つのテーマとも、さらに地域や家族のあり方の変化を踏まえた考察を加えるなどして、期末のレポートを完成させて欲しいと思います。
 
 さて、明日の「教養科目」ですが、テーマは「日本史の中の老人像」です。中世の老人について深く触れるのは来週に回すことにしました。そこで同時に現代の老人問題についても考えて見たいと思います。

 昨日、京都駅八条口にあるアバンティのブックセンターに行きましたが、清文堂の『中世の人物』は第一巻が一冊棚に並べてあるだけで、第二巻は見当たりませんでした。
 入手について、いろいろお問い合わせを頂きますが、清文堂出版に直接注文をするのが一番確実で早いようです。

 【追記】
 ☆ 松本一夫先生より、御高論「南北朝期における書状形式の軍勢催促状に関する一考察」(『年報中世史研究』39)を御恵送頂きました。
 松本先生に、あつく御礼を申し上げます。
編集:2014/06/04(Wed) 16:51

梅雨前線異常なし-次回の『吾妻鏡』-

No.14568

 本日(6/5)のゼミでご紹介した田中文英先生のご研究は以下の通りです。
  「中世顕密寺院における修法の一考察」(中世寺院史研究会.編『中世寺院史の研究 上』法蔵館、1988年)
  「俊乗房重源の活動と地域社会-摂津国を中心として-」『院政とその時代 王権・武士・寺院』思文閣出版、2003年

 六月になりまして、教育実習などもはじまったようです。本ゼミでも窪田さんが実習に出ておられると思いますが、体調にお気を付けのうえ、得がたい経験を積んできていただきたいと思います。
 次回の『吾妻鏡』のご案内です。

 日時:2014年6月12日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(建永二年などの記事)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  なかなか“振り返り”が終わらないですけどね。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 6月も12日、19日、26日の各木曜日に開催予定です。

 15:00ちょうどには参加者全員が集まらないと思いますので、だいたい揃ったところでぼちぼち始めていきたいと思います。集まるまでは雑談タイムです。
 
 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 梅雨の季節に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。