明日の「教養科目B」&21日の『台記』研究会の報告テーマ

No.13506

 明日Ⅲ講時の教養科目B(歴史と文学3)は、前回に引き続いて「中世の女性」をテーマにお話しします。今回は「改嫁」「妻からの離婚」「貴種と遊女」「フロイスの見た日本女性」「女商人の活躍」などを取り上げたいと思っています。
 しかし、明日は雨天でなければ「葵祭」です。せっかくの機会ですから、これを見学に行くのもよいでしょう。自己判断に委ねます。

 昨年度来、多忙を理由に、『台記』研究会(京都大学 元木泰雄先生の御主宰)での報告を先延ばしにさせて頂いておりましたが、いよいよ年貢の納め時のようで、21日(水)の会で報告を担当させて頂くこととなりました。
 そこで、報告テーマなのですが、二つほど候補を考えています。一つは「中世前期の武士論」、もう一つは「宇都宮頼綱」。前者は私の苦手な理論的な問題で、いろいろ御教示を得たいし、若手の方々には私自身の経験も聴いていただきたいという意図があります。後者は『中世の人物』第三巻に執筆した内容の御紹介で、こちらの方が鎌倉幕府政治史を研究されている方には面白いかも知れません。
 どちらが、よいか?多数決というわけにはいきませんが、明日のゼミの時間にでも御意見を頂ければ幸いです。

 なお、御心配いただいている歯の治療の件ですが、痛みがあるのに、左下奥のどの歯に原因があるのか分からなかったのでレントゲンを撮りました。『小右記』で、三条天皇が歯痛で苦労している話を読んだばかりの私は驚愕。これがなかなかスゴイ機械で、最近の医療技術の進歩は目覚ましいものがあるようです。「写真判定」で原因箇所が見つかると、次は例のガリガリで久方ぶりに一瞬の激痛を経験しましたが、結果的にはすっかり痛みがなくなりました。とはいえ、しばらくは通院の必要があるようです。

【追記】
 ☆ 滋賀県立安土城考古博物館の山下立先生より、御高論「佐賀・掘江神社神像群の造形的特質とその意義について」掲載の同館『紀要』22号ならびに平成26年春季特別展「安土城への道 聖地から城郭へ」図録ほか資料を御恵送頂きました。
 山下先生に、あつくお礼を申し上げます。

 なお、特別展の招待券を頂きました。必要な方はお申し出下さい(もちろん数に限りがありますから先着順)。
編集:2014/05/15(Thu) 10:21

モズは攻撃的で昆虫・トカゲ・カエルなどを捕食する-次回の『吾妻鏡』-

No.13581

 木曜日の『吾妻鏡』は、頼家・実朝期の読み直しをゆるくすすめております。見落としを拾い直す良い機会ですが、参加者のみなさんも、この読み直しを通じてそれぞれ興味の惹かれるテーマなどを見つけていただけると良いと思います。

 次回のご案内です。

 日時:2014年5月22日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(元久三年、建永二年などの記事)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。
  なかなか“振り返り”が終わらないですけどね。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 2014年5月も、22日・29日の各木曜日に開催予定です。
 15:00ちょうどには参加者全員が集まらないと思いますので、だいたい揃ったところでぼちぼち始めていきたいと思います。集まるまでは雑談タイムです。
 
 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。
 初夏の頃に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。