平成25年度の 宗教・文化研究所ゼミナール活動

No.10978

  平成25年度は、次のとおりゼミナール活動を実施した。
  宗教・文化研究所 野口実教授を指導助言者として、本学のみならず関西圏の大学に在籍する若手研究者(大学非常勤講師など)・大学院生・学部生、および本学卒業生を 含む一般社会人(中学・高校教員など)が参加して「中世前期の社会と文化」をテーマに、以下のような研究・学習活動を進めた。なお、学内における活動場所は研究所共同 研究室である。

 ① 史料講読会
     『吾妻鏡』講読  通年:毎週木曜日15時00分~19時00分
  参加者は、本学学部学生(史学科)のほか、京都大学大学院生(本学卒業生)・奈良女子大学大学院生・学部生で、講読部分の内容の検討や研究史の整理も含めて輪読形式で行った。会の運営にあたっては、研究所共同研究員で立命館大学の非常勤講師をつとめる岩田慎平氏(日本中世史)の助力を得た。

 ② 研究発表会・勉強会
   6月20日
  宗教・文化研究所公開講座の事前勉強会
 11月21日 
  報告者:山本みなみ氏(京都大学大学院生・本学卒業生)
     報告テーマ:「『比企氏の乱』再考」   
   3月6日
 報告者:岩田慎平氏(立命館大学非常勤講師)
 報告テーマ:「『国衙軍制論』のことなど」
   
 ③ 自治体主催のイベントへの協力と参加
  11月2日に開催された京都市伏見区役所醍醐支所による「醍醐もちもちぃんウォーク」に企画段階から協力し、当日もメンバーが参加して史跡見学の案内などを担当した。

 ④ その他
   6月22日に行われた研究所主催の公開講座に際しては、例年のように、その実施にあたって積極的に協力し、講師との懇談会・懇親会を実施した。
  
 ※ これまで本学学部生のゼミメンバーは、大学院に進学する者が多く(本学のほか、京都大学・神戸大学・広島大学・学習院大学)、また大学院在籍のメンバーなど、すでに自立した研究者として活躍している者の一部は野口教授を研究代表者とする研究所共同研究の研究協力者に連なるに至っており、研究所の研究活動とゼミナールの活動が効果的に連携しつつある。
 ゼミメンバーによる研究成果の報告とゼミの活動記録として、機関誌『紫苑』第12号(350冊)を発行した。また、在来のHP(http://rokuhara.sakura.ne.jp/bbs/)のほか、本年度は新たにFacebookページを開設して、活動の紹介をさらに積極的に行った。ゼミナール活動の詳細については、これらを参照されたい。

平成26年度へ邁進-次回の『吾妻鏡』-

No.10979

 京都女子大学宗教教育センターをはじめとして本学関係部署のみなさま、当ゼミ活動にご理解をいただき各種行事においてご協力・ご支援いただきましたみなさま、おかげをもちまして今年度もさまざまな活動を行うことが出来ましたことに、この場を借りて御礼申し上げます。
 来年度も変わらぬご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

 さて、次回は新年度となる『吾妻鏡』のご案内です。4月以降も、ひとまず毎週木曜日の午後に開催予定です。フレッシュな雰囲気のなかでの史料講読です。

 日時:2014年4月3日(木)午後3時頃~(予定)

 場所:京都女子大学L校舎 3階 共同研究室
 範囲:『吾妻鏡』頼家・実朝期の振り返り(元久二年の記事)

 ※まだまだしばらく“振り返り”を続けていきますが、それが終わった後の範囲は以下の通りです。

     承元四年(1210)正月一日、二月五日・十日・二十一日、三月十四日・二十二日、四月九日・十九日、五月六日・十一日・十四日・二十一日・二十五日、六月三日・十二日・十三日・二十日、七月八日・二十日、八月九日・十二日・十六日、九月十一日・十四日・三十日、十月十二日・十三日・十五日、十一月二十二日・二十三日・二十四日、十二月五日・二十一日の各条
     承元五年(建暦元年、1211)正月十日、閏正月九日、二月二十二日、三月十九日、四月二日・十三日・二十九日、五月四日・十日・十九日、六月七日・二十一日・二十六日、七月四日・十一日、九月十二日・十五日・二十二日、十月十三日・十九日・二十日・二十二日、十一月二日・三日・四日・二十日、十二月一日・十日・十七日・二十日・二十七日の各条

 2014年4月は、3日・10日・17日・24日の各木曜日に開催予定です。
 
 『吾妻鏡』講読会は基礎的な史料読解のニーズにも対応しております。桜の花咲く頃に何か新しいことをはじめてみようという方は、まずは見学からでも、どうぞご自由にご参加ください。京都女子大の方限定ではありませんよ。